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性格の種類を知ろう!「先天的と後天的がある」人間の性格の種類3つ

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:人間の性格には種類があります

そもそも性格とは、いったいなんなのでしょうか? 辞書的にいえば、「行動の仕方や考え方にあらわれる特徴」ということになります。一方、心理学的に性格というと、「ある人の行動を特徴づけている行動パターン」を意味します。

そんな性格は、生まれながらにもっている“気質”と、育ってきた環境のなかで身についていく“社会的性格”や“役割的性格”などがあります。そのため、ひとくちに性格といっても、実は多様な要素があるんです。雑誌やウェブなどにある性格診断テストは、性格の中のごくごく一部の診断に過ぎないんです。

 

2:人間の性格の種類

細かな性格の種類は、それこそ星の数……とまではいきませんが、数多く存在します。残念ながら、ここですべての性格を取り上げ、その内容を説明することはできません。

そこで今回は、生まれながらにもっている“気質”と、育ってきた環境の中で身についていく“社会的性格”や“役割的性格”について紹介したいともいます。

(1)気質とは

ドイツの精神科医であったエルンスト・クレッチマーは、人の体型を3つに分類し、そこから生まれもった性格である気質を分類しました。

これは体型論とも呼ばれ、肥満型、やせ型、筋肉質の3つに分類されます。

肥満型とは、ちょっとポッチャリとした体型の人のこと。こういう体型の人は、社交的で温かく、親切、明るく、活発で、ユーモアに溢れているとされています。よく「太った人に悪い人はいない」なんて言ったりしますが、それはここからきているのでしょう。

やせ型とは、細い体型の人のこと。まじめで静か、あまり社交的ではなく、ときには変わっているといわれることも。ちょっと神経質な部分もありつつ、お人好しな部分もあります。

筋肉質とは、がっちりとした体型の人のこと。融通が利かないとか、まわりくどいと言われることもありますが、几帳面で、秩序を好み、物事に熱中できる人です。

(2)社会的性格とは

社会的性格とは、自分が生まれ育った社会によって決められる性格のことです。わかりやすい例でいえば、“男らしい性格か女らしい性格か”という問題。

実は、ここで重要なのが、「何をもって男らしいとするのか?女らしいとするのか?」ということ。ごくごく身近で考えてみても、あなたとあなたの両親とでは、男らしさと女らしさの定義は違うでしょう。そして、日本人と外国人の間でも違うでしょう。

ですが、自分が生まれ育った社会には、なんらかの定義があり、男子には男らしさが求められ、女子には女らしさが求められ、その性格が身についたわけです。

(3)役割性格とは

私たちは、日常生活の中で、様々な役割を担って生きています。たとえば、両親の前では“○○家の娘”、一歩外に出れば“○○さんの彼女”、“○○会社の社員”、“○○部の部長”、“○○さんの上司”……。数えあげたらきりがありません。

そんなたくさんの役割を担って生きているわけですが、当然その役割を演じているときは、その役に相応しい行動や考え方をします。彼氏の前では甘えても、会社にいるときは、部下の男子に甘えたりはしませんよね。

そう考えると、私たちは日常生活の中で性格を使い分けているのであって、絶対的にひとつの性格しかもっていないわけではない、ということもわかるでしょう。

 

3:性格は変わるもの?変えられるもの?

さて、最後に、性格は変わるかどうかについて考えてみましょう。

冒頭で、性格は、生まれながらにもっている(=先天的)“気質”と、育ってきた環境のなかで身についていく(=後天的)“社会的性格”や“役割的性格”などがあると記しました。つまり、後天的な性格は、変えることも可能だということなんです。

ただし、ここで心理学的に言っておかなければいけないのは、「絶対的にいい性格や、絶対的に悪い性格が世の中に存在するわけではない」ということです。もちろん、社会的に望ましいとされている性格は、確かに存在します。ですが、それも、社会(住んでいる国や地位、時代や世代など)が異なれば、望ましいとされる性格が異なってくるわけです。

性格を変えるために

もし、性格を変えたいと思ったら、まずは自分の性格を客観的に理解することから始めましょう。自分のどんな性格を変えたいのかを、把握するのです。

その次に、一体何がその変えたい性格を作っているのかを考えてみるんです。生まれ持った気質に由来しているのか、それとも生きている社会なのか、あるいは役割なのか。

そして、生きている社会か役割に原因があるとすれば、自分の周囲の環境を変え、原因となっている社会や役割から離れることです。

ただ離れるだけではなく、自分が変えたい性格を身につけられるような社会や役割に、自分の身をおくようにしましょう。そうすれば、時間はかかるかもしれませんが、次第にあなたの性格は代わっていくことでしょう。

 

4:まとめ

いかがでしたでしょうか? 本当は、最後に「あなたの性格を判定してみよう!」という性格診断とかができればよかったのですが。

すでにお伝えしたように、性格には多様な種類があるため、残念ながらできませんでした。すみません。

いずれ別の機会に、いくつかの性格診断テストを紹介しますので、期待しておいてくださいね。