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優しい嘘が必要なときってどんなとき?男女に聞いた8つの実例|恋愛エピソード

大山奏

大山奏K.Ohyama

目次

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1:優しい嘘とは?

「優しい嘘」とは、相手を気遣うためにつく嘘のこと。小さいころに「嘘をついてはいけません」と教えられて育った人も多いでしょうが、嘘をつくことが相手を守ることに繋がることだってありますよね。

では、恋愛で使われる優しい嘘には、どんなものがあるのでしょうか。

2:優しい嘘の例8つ

恋人や好きな人についたことのある優しい嘘について、男女にリサーチしてみました。

(1)趣味について

 

「好意をもっている人とランチを食べに行ったときのことです。彼の趣味について聞いたのですが、正直良くわかりませんでした。街歩きが好きという話で、建物のこういうところがすごいとか、全国のマンホールの違いなど……。

でも、相手の好きなものを否定するのはちょっと……と思って、全部興味があるフリをしちゃいました」(Gさん・28歳女性)

話を合わせるために興味があるいるフリ……誰もが一度や二度はしたことがあるでしょう。これを嘘として覚えているのは、真面目な性格である証拠かもしれません。

(2)付き合ったことない

「好きになった人が、見た目からわかるくらい女性に慣れていない人でした。“今まで何人と付き合ったことある?”って聞かれたとき、“え、ないよ”ってとっさに言っちゃいました。彼に引け目を感じてほしくなかったんです」(Yさん・28歳女性)

元彼のことを気にする男性も多いので、数を少なく言うことも必要かも。ただし嘘をついたなら、徹底的に騙さないといけません。あとでバレたりしたら、余計に彼を傷つけてしまいますから。

(3)別れてほしい

「以前付き合っていた彼女が、元彼のことを忘れられなくて悩んでいたのを見ていられず、自分から“他に好きな人ができたから別れてほしい”って振ったことがあります。当時、その元彼が彼女に再度アプローチしてきていたのを知っていたので……。その後、ふたりはヨリを戻したみたいでした」(Hさん・29歳男性)

自分が好きな気持ちを抑えて、相手を苦しみから解放してあげるなんてなかなかできることではありません。いつか彼女がそれに気づいたら、感謝することでしょう。

(4)優しい励まし

「彼氏が仕事で失敗して落ち込んでいるときに、本当は“何バカなことやってるの?”って言いたかったのですが、“誰にでもそういうことはあるから、元気出して”と言いました。でも正直、叱ったほうが良かったのか、今でも悩んでいます」(Iさん・29歳女性)

ときに優しく、ときに厳しくするのも恋人の役目。彼が自信をなくしそうになったときに、どちらが今必要な言葉なのかを慎重に選ぶ必要があります。

(5)おいしい

「初めて彼女が手料理を作ってくれたとき、明らかに失敗していて……。野菜は生なところがあるし、味も薄いし。

でも彼女自身が“失敗しちゃったから食べなくて良いよ。これ捨ててコンビニでなんか買ってくる”って言いながら泣きそうな表情だったので、“そんなことないよ、おいしいよ”って言って完食しました」(Tさん・31歳男性)

好きな人のために作り慣れていないものを背伸びして作ろうとして、失敗することもあります。そんなときは恥ずかしいやら、申し訳ないやらで泣きたくなるでしょう。そんな彼女を思い遣ってのひと言は、大切ではないでしょうか。愛を感じますね。

(6)運転上手

「彼氏が私をドライブに連れて行きたいからと、自動車学校に通って免許を取ったんです。そして次の週にレンタカーを借りてドライブに行ったのですが、やっぱりめちゃくちゃへたくそで。

車に乗っている間ずっと、怖くて体が固まってしまって、まったく楽しいとか思えなかったんですよね。だけど、彼の気持ちが嬉しかったので“運転、上手だね”って褒め続けてました」(Fさん・27歳女性)

男の人がカッコいいところを見せたいと思っているのがわかると、なかなか本音を言えなくなることも。でもこうやって褒めることで自信を持ち、上手になってくれる可能性もあります。逆に調子に乗って成長しなくなることもあるのですが……。

(7)海外で英語わからない

「彼女と一緒に海外旅行に行ったとき、“まったく英語が理解できない”って振りをしてました。実際はけっこう喋れるほうなんですけど、そうなると全部僕がリードすることになるでしょう。だって彼女、その旅行のために3か月みっちり英会話教室に通っていたんです。なんか邪魔できないじゃないですか。必死でいろんな人に話しかけている彼女、かわいかったなぁ」(Sさん・30歳男性)

努力している姿を見ると、水を差すようなことはできないですよね。そして、その健気な姿にキュンとしてしまうこともあるようです。

(8)ドタキャンを許す

「彼女の誕生日、ちょっと奮発してレストランのディナーを予約していたんです。サプライズでケーキや花束も用意して。だけど彼女が当日急に仕事が終わらないからリスケしたいって言いだして……。

“レストランのお金とか半分払う”って言われたのですが、“キャンセル料金はかからなかったから大丈夫。仕事頑張ってね”って伝えました。実際はもうキャンセルできる時間じゃなくて、けっこうなお金を無駄にしたのですが……」(Wさん・33歳男性)

つい怒りに任せて責めてしまいそうなシチュエーションなのに、優しい嘘をつけるなんて、すてきですよね。

3:小説『優しい嘘』の優しい嘘の内容は…?

白石さよさんの小説『ダブルプラチナ(優しい嘘)』は、小説投稿サイト「エブリスタ小説」で2015~16年のグランプリを受賞した作品です。

突然、長く付き合った恋人から、別れを告げられた主人公。その元彼への当てつけに、会社の上司から勧められた見合いをOKし、結婚宣言をします。婚約相手をだましているつもりが、だんだん本当に惹かれていく主人公ですが、婚約相手にも秘密があって……というストーリー。

もとはケータイ小説ですが、書籍化もされているので、気になる人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

4:これは優しさとはいえない!つかないほうがいい嘘とは?

(1)自分を正体を偽る嘘

学歴や年齢の詐称などは、相手との関係が深まれば深まるほど言い出しにくくなってしまいます。結局、永遠に嘘をついて生きていかなければいけないということに。「実は言えなかったんだけど……」のタイミングは早ければいいといえます。

(2)自分の本当の気持ちを偽る嘘

ちょっとイマイチなプレゼントを「すてき」と言う、など、選んでくれた相手の気持ちを考えた嘘であり、かつ、一時的なことがらに関する嘘ならば優しい嘘になりますが、本当にイヤなことは、ガマンになってしまいます。ガマンしてまで付き合っていても意味がありませんし、最終的に自分が苦しくなってしまいます。

5:優しい嘘もときには必要?

今回の優しい嘘についての実際のエピソードを読んで、やっぱり嘘も必要だと思いましたか? 基本的には、嘘をつかないほうが良いのは当然ですが、相手のことを本当に考えてつく嘘も、ときには必要なのかもしれませんね。