ネガティブ診断チェックリスト10!恋愛でのネガティブ思考の原因と改善方法

いつも悪いことが起こる予想をしている、あるいは起こった出来事に対して後悔しやすい思考のことを、人はマイナス思考とかネガティブ思考と呼んだりします。「ネガティブに物事を考えることはよくない」というイメージがありますが、それは恋愛にもあてはまるのでしょうか? 今回は、恋愛心理学者の筆者が、ネガティブ思考の秘密と恋愛との関係を探ります。
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1:あなたはネガティブな人ですか?

いつも悪いことが起こる予想をしている、或いは起こった出来事に対して後悔しやすい思考のことを、マイナス思考とかネガティブ思考と呼ぶといいました。

これに加えて、身の回りで起こる出来事に対してだけではなく、自分自身に対する自信(=自尊心)の低さも、ネガティブさに関係します。一口で「ネガティブな考え方」といっても、その内容は実に多様なんです。

(1)ネガティブな人といると疲れてしまう?

ネガティブ思考の人は、自分に自信がなく、物事を否定的に考えます。そういう人と、自分に自信があって、物事を前向きに積極的に考え取り組んでいるポジティブ思考の人が、果たして上手くいくかどうか。

一緒に仕事をしないといけない場面で考えれば、一目瞭然ですよね。

ある企画を実行しようというときに、ネガティブ思考の人がいろいろと不安要素ばかり会議で取り上げたら、イライラしませんか? そう考えると、程度にもよるでしょうが、ネガティブ思考の人と一緒にいると疲れてしまう可能性は高いですよね。

ちなみに、気分が落ち込んで、そのために思考や行動、感情や幸福感に影響がでてしまうことを、“抑うつ傾向”なんていったりします。

抑うつ傾向は、精神的な問題でもあるので、ネガティブ思考とは異なるものとも考えられるのですが、この抑うつ傾向は、周囲の人にも影響を与え、ある意味で“伝染”するともいわれています。

たとえば、恋人のどちらか一方が抑うつ傾向によりネガティブな考え方をしていると、一緒にいる恋人の他方もネガティブな考え方になっていくといわれているのです。

(2)ネガティブを英語で言うと? ネガティブキャンペーンとは?

ところで、ネガティブという言葉から連想するものに、“ネガティブキャンペーン(=Negative campaigning)”があります。これは、選挙なんかで相手の政策上の欠点や人格上の問題点を批判して信頼を失わせる活動のことです。

本来、英語でネガティブ思考の人のことは、pessimist(=悲観主義者)なんていったりします。この反対は、optimist(=楽観主義者)です。中学校で習った記憶、ありませんか?

pessimistは、悪いことはずっと続くと考えたり、自分は何をやっても上手くいかないと考えたりします。まさに、ネガティブ思考ですよね。

(3)恋愛でネガティブキャンペーンは効果ある?

もし、自分が好きな人のことを好きだというライバルがいると知ったら……。中には、意中の人にライバルの欠点をこっそり教えたりする人がいるかも知れません。これも一種のネガティブキャンペーンですよね。

選挙活動におけるネガティブキャンペーンの効果に関する研究はあるのですが、恋愛についてネガティブキャンペーンが効果があるのかを調べた研究は残念ながら、ありません。

そのため、はっきりとしたことは言えないのですが、一般的に考えると、ライバルの欠点を言いふらすということは、たとえそれが事実でも、「あいつは人の悪口を言いふらす」というレッテルがついて回ります。

意中の相手からすれば、人の悪口を言いふらすような人と付き合いたいとは思いません。だって、性格が悪そうだし、別れたときに自分の悪口を言いふらされそうで怖いですよね?

そう考えと、たとえライバルがいたとしても、恋愛でネガティブキャンペーンをするのは、オススメできません。

(4)恋愛でネガティブな人はモテる?モテない?

ところで、ネガティブ思考な人がモテるかどうかと尋ねられたら、答えは「モテない」となるでしょう。とはいえ、ネガティブ思考の人がモテるかモテないかを明らかにした研究があるわけではありません。

実際、周囲を見渡していても、「どうしてあんなに、ネガティブな人と付き合っているの?」という女性はいます。そういう人たちは、「相手がネガティブだからこそ、自分が一緒にいてあげないといけないんだ」といった、使命感のような意識で関係を築き、継続していたりします。

そのため、モテないと断言することは、実はできません。とはいえ、やはり仕事上の関係ですらネガティブ思考の人にイライラすることもあるので、「ネガティブ思考の人と付き合いたい」と思う人は、一般的には少ないでしょうね。

 

2:ネガティブな人の「ネガティブ思考」って?

ネガティブ思考とは、ひと言でいうと、物事を良くない方向に考えてしまうことです。具体的には、どんな特徴があるのでしょうか?

(1)ネガティブ思考とはどんなもの? 特徴は?

ネガティブ思考の特徴は、広い意味でいうと、「起こった出来事に対して、後悔しやすい」ことにあります。

細かく見ていくと、「目標や夢が高すぎる」というのが挙げられるかも知れません。結果的に実現できなくて、ネガティブに考えてしまうわけです。

また、神経質な傾向や自分が許せない性格の人が多いかもしれませんね。失敗しても、「また次に、頑張ればいいや」と思えないため、ネガティブな考え方になってしまうわけです。

そして、行動力がない人も、ネガティブ思考であることが多いかも知れません。考えすぎてしまって不安になり、物事が実行できない場合があるでしょう。

これと似たもので、物事を複雑に考えてしまうタイプも、同様です。

先入観や思い込みが強いタイプも、行動の結果(=目標)を臨機応変に変更できないために失敗しやすく、ネガティブ思考になるでしょう。

こういったことは、誰しも少なからずあてはまると思います。ですが、ネガティブ思考の人は、そうではない人に比べて、その程度が強い傾向にあります。

(2)ネガティブ思考の原因

恋愛に注目して、「嫉妬や葛藤、無力感や恨み、孤独感といったネガティブ思考がなぜ起こるのか」というのを調べた研究があります。

それによると、家族関係が良好でないと、自分のアイデンティティを確立しにくく、自分のアイデンティティが確立できていない人ほど、恋愛関係の中でネガティブな感情を引き起こしやすいというんです。

さらに、付き合っている関係の中で、自分が「付き合っていて得をしているという認識(利得)」が相手より低いほど、ネガティブな感情を引き起こしやすいといわれています。

一般的に、恋愛スタイルは“恋愛をゲームのように楽しむタイプ”や“恋愛を自分が社会的に経済的に成功するために利用するタイプ”といった、いくつかのスタイルに分類できます。これらは、乳幼児期の自分と、周囲の大人との関係で築いた人間関係に影響されると言われています。

ネガティブ思考も、実は家族関係が原因だということがわかります。その意味では、物事をポジティブに考えるか、ネガティブに考えるかは、幼いときにすでに決まっているとも言えるんです。

 

3:ネガティブ診断!「ネガティブな人」チェックリスト

では、ここで自分がネガティブ思考かどうかチェックしてみましょう。

1.高価な買い物をしたあとは、自分がよい買い物をしたかどうか判断するために、いつもほかのお店の価格を調べる。

2.過去に自分が逃したチャンスを、いまだに悔やむときがある。

3.学校でよい成績を収めたり、または職場で昇進しても、“もっとよい成績や昇進だったらよかったのに”と考えて、残念に思ってしまう。

4.物事を決めたあと、後悔することがある。

5.本当に欲しいものを買い損ねるとがっかりする。

6.ほかの人が物事を決めるのに時間がかかるとイライラする。

7.ひとつひとつの決定をするときに、ベストを尽くした上で次に進むことが重要だと思う。

8.日常的な決定であったとしても、手に入るすべての情報を知っておきたい。

9.もし人生の途中でほかの選択をしていたら、自分の人生がどれくらい良くなっていただろう、と考える。

10.もっと良い選択をすれば時間や努力やお金を節約できたということがわかると、そのことが気になってしまう。

さて、上の10個の質問のうち、いくつあてはまりましたか? あてはまった数が多ければ多いほど、ネガティブ思考の傾向があるといえるでしょう。

 

 

4:ネガティブ思考を改善する方法

「ネガティブ思考がなぜ起こるのか」を調べた研究に基づくと、ネガティブ思考は幼いころの家族関係に原因があるため、それを改善することは容易ではありません。

過去に自分が逃したチャンスをいまだに悔やむ人に、「悔やむ必要なんてないよ!」と言っても、聞かない人のほうが多いですよね。

ですが、時間がかかるかも知れませんが、日々の物事に対する考え方を前向きに意識していくことで、ネガティブ思考を改善することは可能になるでしょう。ネガティブ思考がポジティブ思考に大きく変わることは難しいですが、程度は軽くなっていくでしょう。

 

5:ネガティブは治す必要があるのか?

ネガティブ思考は、一般的にはよくないと考えられています。ですが、一方でネガティブ思考の良さもあるわけです。

たとえば、仕事で目標を達成できなかったとき、ネガティブ思考の人は原因を自分のせいにして思い悩みます。しかし、悩むことで、反省し、改善につなげることもできます。

ですが、ポジティブ思考の人は、失敗の原因を他人や外的な要因のせいにしてしまいます。悩まない一方で反省することもなく、同じ失敗を繰り返すということだって考えられるわけです。そう思うと、必ずしもネガティブだからこそ悪いわけではないことがわかりますよね。

 

いかがですか? 要は、程度の問題なんです。

ネガティブすぎるのはダメかも知れませんが、だからといって必要以上に問題視する必要はないといえるでしょう。

  

【参考】

張迪「恋愛におけるネガティブ感情に影響する要因の検討」(福山大学こころの健康相談室紀要)

上市秀雄ら「後悔尺度日本語版作成の試み」(2010 日本心理学会第 74 回大会)