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出会い系サイトって本当に出会える?優良出会い系サイトとトラブル対策

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

目次

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1:出会い系サイトって使ったことありますか?

(1)出会い系サイトにも有料サイトはある

結論から言えば、出会い系サイトに有料サイトは存在しています。しかし、基本的に、女性の利用に関しては無料であるサイトが多いです。その理由は、男女比にあります。

女性と比べると、男性の方がサイト登録者が多い傾向があるみたいなので、女性ユーザーを増やすために、女性の利用は基本的に無料となっていることが多いようなのです。

(2)出会い系アプリも人気

スマートフォンの普及から、マッチングサイトだけでなく、出会い系アプリも人気のようです。いちいちインターネットからサイトへアクセスしなくてもいいという手軽さや、GPS検索による位置情報から近所に住んでいるユーザーとのマッチングが出来たり、チャットやメールがしやすく会いやすいといった点がメリット。

facebookのアカウントから利用可能であるアプリも多く、登録のしやすさや安全性がうたわれていたりもします。

では、実際に使ってみたら、どうなのでしょうか? 以下に利用者の声を紹介します。

 

2:本当に出会える?出会い系サイト・出会い系アプリを使った体験談5つ

(1)同世代の人とマッチング

「メッセージが届いたら、相手のプロフィールをチェックします。そこでピントくる人がいて……。その彼はイケメンで公務員。

私って、プロフィールにわざと趣味を書いてないんですけど、その人からのメッセージには、“いつかスタジアムへサッカーを一緒に見にいけるような仲になれたら嬉しいです”って書いてあって、私の趣味ドンピシャ。思わず“どこファンなんですか?”って返したのがきっかけです。

それで、サッカー観戦のできるスポーツバーで待ち合わせて、お酒を飲みました。楽しかったので、彼とはまた遊ぶ約束をしています」Hさん/保育士/25歳

(2)当日ドタキャンされて……

「やっぱり相手を知らないから、メッセージで約束し合っても、うまくいかないことはありましたね。GPS検索で近所の人を探してたんですよね。そしたら、1つ年上のイケメンがいて、その人にメッセージを送ったんです。

何通かメッセージをやりとりして、それで“会おう”ってことになったんですけど、ドタキャンされました。

きっと私以外にもやり取りしてる人がいたんでしょう。その人と先にうまくいったから、私との約束の場所には来なかったのかな。その人とは、それきりです」Gさん/一般事務/28歳

(3)年上のお金持ちの人と会食

「私の使ってるアプリは職業とか年収とかまで見られるようになってるんですよ。その人は1,000万円を越えてて、イケメンで、アプリ内でもすごい人気だったんです。いいなって思ってたんですが、相手にされないだろうなってことで諦めてたんですけど、その人から突然、メッセージが来て。

そのアプリって、足跡機能がついてるので、私が彼のプロフィールを見たことが履歴で分かったんでしょうね。2週間くらいやり取りしたあとに会うことになりました。

ディナーに連れてってもらったんですけど、高層ビルの屋上にあるビアガーデン。その人が今の彼です」Tさん/受付/24歳

(4)素敵な男性を見つける前に疲れちゃう

「私の使ってるサイトは、気に入った相手がいたら“いいね”を送るのね。それで相手も“いいね”を返してくれたらメッセージをやりとりできるようになるの。でも、アプリに登録してたったの1日で“いいね”が100件を越えちゃって、どんな人が“いいね”をくれたのか、見ていたら段々疲れてきちゃって。

だから、いい人を見つける前に退会しちゃった。“この人いいな”って思う人がいても、次の日にはもっといい人が“いいね”をくれたりするから、タイミングもつかめなかったし……。なんか時間の無駄かもって」Tさん/大学生/20歳

(5)出会ってみたら年下

「最初のメッセージってみんなどれも定型文っぽくてありきたりでなんだよね。でも、ひとりだけおもしろいメッセージを送ってきた人がいて。“朝はごはんよりもパン派です”って。

逆に興味がわいてきたんだ。年齢は1つ上で、職業はWebデザイナー。でも、いざ会ってみたら年下で、経歴は全部ウソだった。

だけど、無理して年上を装ってる姿がなんだか可愛く見えてきちゃって。デート代は割り勘にして安い居酒屋で飲んだよ。でも、それはそれで楽しかったな」Uさん/看護師/27歳

 

3:口コミや評判を見る?優良出会い系サイトの見分け方とは?3つ

サクラや業者がいない、料金体系が高額ではない、会員の人数、などを優良サイトの基準として、筆者が実際に出会い系サイトを使ってみて分かったことをいくつか紹介します。

(1)運営会社をチェック

まずは、運営会社がどこなのかをチェックすることをオススメします。

ゼクシィなど、大手が運営しているマッチングサービスなどは、優良サイトの筆頭といえるでしょう。Facebookから登録が可能なアプリも、基本的には安全面においては信頼できます。

また、「出会い系」と呼ばれるサイトやアプリを運営するためには、異性紹介事業届を提出しなければならないと義務付けられています。運営会社が届出を行っている場合、悪質サイトとの差別化を図るために受理番号などを掲載していることが多いので、会社概要などのページから、そのことを確認するのもひとつの方法です。

(2)24時間の監視体制の有無

出会い系サイトやアプリによって、監視体制の強弱は様々です。たとえば、信用できる運営会社の場合、ユーザーのプロフィール写真の投稿や編集に運営側の承認が必要であったり、自己紹介文やプロフィールの掲載にまで24時間365日の監視体制を敷いています。

これにより、悪質な利用者や業者をいち早く見つけ出して対処してくれるというわけです。運営側のこうした取り組みもしっかりとチェックしたいところです。

(3)年齢確認の有無

下記で説明する「出会い系サイト規制法」という法律で、運営側は利用者の年齢を確認しなければならない決まりになっています。これは18歳未満の児童が事件に巻き込まれないようにするために、法律で定めているわけです。

そのため年齢確認のないサイトやアプリは、違法な運営を行っている恐れが高く、信用できるサイトではないといえます。

逆に、身分証の提示を求めるようなサイトは悪質業者が登録しにくく、健全なサイトといえるでしょう。 

4:「出会い系サイト規制法」って?

正式名称は『インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律』といいます。

その目的は基本的に児童の保護にあり、児童買春やその他の犯罪から児童を保護し、児童の健全な育成に資することを目的としています。

この法律における児童とは18歳未満の少年少女のことを指しています。

利用者は、出会い系サイトの掲示板に児童を相手方とする異性交際を求める書き込みを禁止されています。また、児童を性交の相手方とする交際を求める書き込みを行った人や、児童を相手方とする金品を目的とした異性交際を求める書き込みを行った人は処罰の対象となります。児童による出会い系サイトの利用は認められていません。

そして、出会い系サイトを運営する法人は、届け出を出さなくてはならず、また利用者が児童でないことの確認、禁止誘引行為に係る書き込みの削除等の義務があります。

プロバイダ等は、フィルタリングサービスの提供に務めなければならず、また児童の保護者はその利用に努めなければならないこととされています。

フィルタリング‐サービス【filtering service】

インターネットのプロバイダーや携帯電話事業者などが提供するサービスの一。サーバー側で制限をかけ、未成年にふさわしくない内容など特定のウェブサイトにアクセスできないようにするもの。

〈出典:小学館 デジタル大辞泉〉

 

5:出会い系サイトであり得るトラブル5つ

(1)セックス目的の男性による被害

「私の場合、出会った奴が身体目的の最低な男で、飲んでる酒に変なクスリを入れてるところを見ちゃったんですよね。そのまま逃げたので、大丈夫でしたけど」Dさん/26歳

出会いにおいて、女性がもっとも注意しなければいけないのは、身体目的の男性。もちろん出会い系サイトには、真面目な出会いを探している男性もいます。しかし、身体目的だけの利用者もいるのです。

そういった男性は、真面目なお付き合いを探しているふりをしているので、メッセージのやり取りをしているときには気づけず、実際に会ってから初めてわかったといったようなケースもあるみたい。注意が必要です。

(2)写真の悪用

「サイトにアップしてた顔写真が、アダルトサイトで勝手に使われてたんですよ。最悪ですよね」Rさん/21歳

写真の無断転載なども気をつけたいところです。悪質サイトに顔写真をアップしてしまったがために、ほかサイトやアダルトサイトに無断使用されてしまったというケースもあります。

アップする写真には気をつけましょう。

(3)サクラや業者トラブルに巻き込まれる

「登録した瞬間にサクラのエロメールと業者の勧誘の嵐で、受信メールの画面がうまった」Yくん/19歳

悪質サイトにメールアドレスを登録してしまったがために、そのアドレスが流出して、訳のわからない会社からバンバンメールが送られてくるということもあります。架空請求や恐喝が行われる恐れもあるため、フリーメールを使うなりして、対策をしておきましょう。

(4)ネットワークビジネスや宗教への勧誘

「いい人が見つかって実際に会ってみたら、宗教の勧誘をされた」Oくん/25歳

実際に会うことができたとしても、相手に宗教やネットワークビジネスの入会を迫られるという恐れもあります。高価な壺や調理器などの購入を勧められることもあるかもしれません。

相手の言葉に流されず、最後まで断り続けましょう。

(5)詐欺被害

「会ってみるとすごいイケメンでもう夢中になっちゃったんですけど、何度目かのデートの時に“実は親が病気で……”って、お金を貸して欲しいと言われた」Iさん/23歳

すぐにお金を貸してほしいと言われても、信用する人は少ないでしょう。しかし、信頼関係を築いてから突然言われるかもしれません。住所や家族構成などを知られてからでは最悪ですね。

相手がしてくる身の上話がやたらとお金がらみの場合、注意が必要です。あやしいなと感じたならば、相手の勤め先などがウソではないか、確認した方がいいかもしれません。

 

6:出会い系サイトでトラブルに巻き込まれないためには…3つ

(1)あやしげなメッセージには絶対返信しない

「遺産の譲渡を行いたい」といったメッセージや他サイトへの勧誘、ブログへの誘導などを行おうとしているメールは、業者やサクラである恐れが高いです。返信しない方がいいでしょう。また、有名人の名を語ったメールも同様です。たとえば、「ジャニ●ズの●●です」「●●のマネージャーです」なんていうメールを送って、有料メッセージに誘導し、メッセージのやりとりで高額の課金をする詐欺行為も蔓延しています。

あやしいと思ったら、そのメールを削除するか、送信者をブロックした方がいいでしょう。

(2)デートの終了時間を、事前に伝えておく

出会い系で出会う男性はどういった人か分かりません。上述したように、何かの勧誘をされるかもしれませんし、行きたくもないラブホテルへ強引に誘われるかもしれません。そういったことを避けるためのひとつのテクニックとして、「〇時までしか会えない」とあらかじめデートの終了時間を伝えておくのもいいでしょう。

いざというときにデートから逃げる口実を事前に作っておくことで、身を守ることができるでしょう。

(3)男性と会うときは人目の多い場所を選ぶ

出会い系で出会う男性から身を守るテクニックとして、人目の多い場所を選ぶという方法があります。

初めてお会いする男性です。実際はどんな人かわかりません。押しの強い男性や手を引っ張ってでもどこかへ連れて行こうとする男性がいないとも限りません。人目が多い場所で会うことで、そのリスクを軽減できる可能性があります。

もしあまりにも強引な場合は「声出しますよ」など、こちらも強気に出てもいいでしょう。

 

7:冷静な判断ができれば怖くない!

ひと昔前までは、出会い系サービスは、ダークなイメージしかありませんでしたが、最近では、健全で安心な運営を心がけてている会社も増えています。

今回、取材してみると、トラブルや被害に遭った人たちよりも、いい人と出会えた人のほうが多かったです。マッチングサイトやサービスすべてがダメ、怖い、危険、という時代ではなくなってきました。

見極める目と、リスクについての知識をもって、上手に付き合っていければ、いい出会いの可能性は広がるといえそうです。

 

【参考】出会い系サイト規制法の解説