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いい夫婦っていったいどんな夫婦?夫婦間で絶対にしてはいけないこと
コマツ マヨM.komatsu
目次
隠す1:夫婦とはいったい何?
(1)夫婦の意味を調べてみると…
夫婦とはいったい何? そんな哲学的な問いを解くために、まずは「夫婦」という言葉を辞書で調べてみました。
ふう‐ふ【夫婦】 の解説
婚姻関係にある男女の一組。夫と妻。めおと。「似た者夫婦」
出典:小学館デジタル大辞泉
婚姻関係のある、つまり婚姻届けを提出し、法律的に認められている男女だけが「夫婦」として定義されているようですね。
(2)結婚すればそれだけで夫婦になれる?
婚姻関係を結べば、夫婦として認められることになります。ただ、「結婚」をすることで、自然と夫婦としての絆が深まり、夫婦として生きていく覚悟ができ、子どもに対して責任感が生まれると思い込んでいる人も少なくありませんが、それは違います。
書類上で夫婦になるのはあくまでも通過点。「夫婦関係である」という証明を得ただけのことです。夫婦や家族としての関係を構築するのは、結婚後の努力やお互いの思いやり、歩み寄りなどが必要です。
2:アンケートで判明!既婚男女が考える新しい夫婦のあり方4つ
今回『MENJOY』では、既婚の20〜40歳男女に「現代の夫婦にあるべき姿、新しい夫婦の姿についての考え方」をテーマにアンケートを行いました。その結果をもとに、「夫婦のあり方」について世間の考えをご紹介します。
(1)適度な距離を保つ
「お互いが干渉せず自由な生き方ができる夫婦」(38歳女性/主婦)
「ずっとベッタリではなく、お互いのプライベートを尊重できる適度な距離感がある関係」(46歳女性/主婦)
「お互いの意思を尊重し、あまり干渉しない夫婦」(39歳男性/営業・販売)
「夫だから」「妻だから」と、立場でお互いを縛りつけたり、相手の行動や交友関係に干渉しすたりせずに、それぞれがそれぞれの生活を確立できるよう適度な距離を保つ……。それが「これからの夫婦のあり方」だと考える人も多いようですね。
(2)家事育児を分担・協力し合う
「家事を分担し、育児はどちらかだけの仕事だという意識をもたず互いに協力して行える夫婦」(28歳女性/主婦)
「家事育児についてお互いに気遣える夫婦」(29歳女性/総務・人事)
「子育てのために連帯感をもって努力できる夫婦」(40歳男性/総務・人事)
まだまだ「女性は家で家事・育児をすべき」という古い考えが残っている日本ですが、少しずつ考えが変化しているのも事実。家事育児について夫婦で平等に分担する、夫婦どちらも主役となって家庭のことを考えることが、これからの夫婦のあるべき姿だとの意見が多く見られました。
(3)対等な関係
「お互いに助け合う。“女だから〜”や“男は〜”みたいなことは言わない」(37歳女性/主婦)
「昔より一層対等な立場である」(44歳男性/営業・販売)
「対等な立場でお互いに協力し合う夫婦」(49歳男性/公務員)
昭和の真ん中あたりまで、女性は仕事をもたず、家の中で家事と育児をすべて担い、家や夫の考えや方針に従うしかなかったのが、日本のベーシックでした。
しかし現代では、女性も当たり前のように仕事をもち、共働きが当然となりました。それに伴って、夫婦の立場も平等であるべき、という考え方も生まれてきています。
(4)何でも話し合う、本音を言う
「自分の考えをオープンに話せる夫婦」(29歳男性/コンサルタント)
「困ったときに本音で頼り合える夫婦」(43歳男性/総務・人事)
「お互いが助け合い、効率的に、また合理的に判断を重ねていけるような関係」(39歳男性/コンピュータ関連技術職)
先述のように日本には、女性に発言権がなかった時代、女性は家や夫に意見することができなかった時代(しても聞き入れてもらえなかった)がありました。
しかしこれからは、夫婦として常に意見交換し、本音を伝え合って絆を深めていくのが夫婦のあり方だと考える人も多いようです。
3:いい夫婦の条件4つ
(1)程よい距離感
夫婦になると、無意識のうちに相手の行動に口を出したりしてしまいがちに。家族ではありますが、夫婦はあくまでも他人同士であり、「個」。どちらかの所有物ではないため、適度な距離感が大切です。
例えば、家計に影響しない程度にお互いの趣味を尊重するなど、それぞれが自由に過ごす時間を平等にもてるよう、お互いが意識をすることが大切です。
(2)家族以外に大切なものをもつ
仕事、友人関係、趣味など、家族以外にも大切なものや大事にしたいもの、かけがえのないものをもつことも大切です。
家族しか大切なものがないと、家族に干渉しすぎたり、自分の思いどおりの行動をしてくれないと不満が募ったりします。また、育児がひと段落ついたときに生きがいを見失い、欲求不満を家族にぶつけてしまうことになります。
(3)足りないところを補い合う
性格が似ている人、趣味が合う人などがいい夫婦の条件だと思っている人もいます。同じものが好きなことやタイプが似ているのはメリットになりやすいですが、一緒にいて補い合えるのなら、同じでなくてもまったく問題ありません。
(4)問題はふたりで解決する
妻に迷惑かけたくない、夫に心配をかけたくないという思いで問題をひとりで抱え込まず、どちらかの問題は夫婦ふたりの問題として解決していくことで、絆が深まっていきます。
4:夫婦とはどうあるべき?離婚しないために絶対してはいけないこと4つ
(1)「普通」を押しつけない
夫婦の形は1組1組異なって当たり前。「普通はこうでしょ」などという自分勝手な考えをパートナーに押しつけてはいけません。
「普通は〇〇」というのは、相手に〇〇してほしいという、あくまでも片方だけの希望であって要望です。「普通はこうすべき」ではなく、してほしいと伝えるひと手間を惜しまないで。
(2)「言わなくてもわかるでしょ」は間違い
「なんでいちいち言わなきゃならないの?」「言わなくてもわかってよ」とパートナーに文句を言ってしまったことはありませんか?
言わなくても相手が察知してくれるときもありますが、言わなくてもわかる能力なんて、人間にはありません。相手に何かを望むのであれば、自ら言葉にして伝えましょう。無駄なイライラや小さな衝突を回避し、夫婦仲が拗れるのを防ぐことができます。
(3)小さな嘘をつく
取り返しのつかないほどの嘘だけでなく、バレても支障のないほどの小さな嘘もついてはいけません。ささいな嘘を重ねると、真面目に話した話も信用してもらえなくなったり、心の底から伝えたことも本気だと受け止めてもらえなくなったりします。
信頼できない人とは絆も深められず、「夫婦として共に生きていく」という気持ちが失われてしまいます。
(4)お互いの時間・行動を尊重する
夫婦でいる時間も大切ですが、それと同じくらい自分の時間も大切です。夫婦だからといって相手の時間・行動を制限する権利はどこにもありません(もちろん度が過ぎた自由は許してはいけませんが)。
パートナーを干渉しすぎず縛りつけず、それぞれの時間を尊重することで、夫婦のありがたみや大切さをより感じられるのです。
5:自分たちがよいと思う形が「いい夫婦」の答え
いい夫婦になりたいと思うなら、夫婦がお互いによい関係だと思える状態を作ることです。
どちらか片方だけが満足するのではなく、世間一般に足並みを揃えたり、理想の有名人夫婦の関係を真似したりするのでもなく、自分たちなりの形を見つけ信頼し合っていると感じられる夫婦が「いい夫婦」であると言えるのではないでしょうか。