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離婚したくない場合の奥の手8選!離婚を考え直すきっかけと説得方法

三浦 希枝

三浦 希枝K.Miura

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目次

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1:絶対離婚したくないなら調停!?

離婚したい夫と離婚したくない妻が家庭内でもめている場合に、利用できる手段として「調停」があります。裁判所のホームページで概要が説明されており、

夫婦関係調整調停(離婚)

離婚について当事者間の話合いがまとまらない場合や話合いができない場合には,家庭裁判所の調停手続を利用することができます。
調停手続では,離婚そのものだけでなく,離婚後の子どもの親権者を誰にするか,親権者とならない親と子との面会交流をどうするか,養育費,離婚に際しての財産分与や年金分割の割合,慰謝料についてどうするかといった財産に関する問題も一緒に話し合うことができます。

(出典:裁判所ホームページ)

と記載されています。つまり、家でいつまで経っても離婚するかしないかの決着がつかない場合、利用できるということです。

申し立てに必要な費用として、収入印紙1,200円分と書類の郵送に必要な切手が数百円分必要になるだけ……意外と敷居が低い?なんて思った方もいるかもしれませんね。

 

2:離婚したい夫と離婚したくない妻…離婚したくない場合の奥の手は?5つ

夫には離婚したい理由があるのでしょうが、離婚したくないという気持ちだって譲れないものがあります。そこで、離婚したくない場合の奥の手を5つ、紹介します!

(1)子どものことを話す

やはり、子は鎹(かすがい)と言えます。離婚経験のある筆者でさえ、やはり子どものことを考えたら離婚するかしないか本当に迷いました。

「子どもを父親のいない子にしていいのか? 子どもがなついているのに本当に離れる選択をするのか? 旦那に話すとやはり顔色が変わりました」(30代女性・専業主婦)

喧嘩の相手である奥さんのことを憎いを思っても、子どもはいつでもいつまでも可愛いものです。

(2)親族になんて言うのか問い詰める

結婚式を挙げている人に特に有効なのが、「親族にどう説明するのか?」と尋ねること。一度、永遠の約束を大勢の人の前でしているからこそ、やっぱり離婚……というのが、カッコ付かないと思う男性は多いようです。

「嫁さんとは喧嘩ばかりで、離婚話をしたら喧嘩になり、親になんていうのかという話をされました。確かに、喧嘩ばっかりだから別れたわ!というのも学生の恋愛じゃないんだし、ガキっぽいな……と」(20代男性・製造業)

「親になんて言おう……」と悩むのは、男性も女性も同じ。別れるって、結構勇気がいるものですよ!

(3)給料や財産分与の計算をはじめる

家計管理をどちらが担当しているかにもよりますが、お金の計算もひとつの作戦です。共働き世帯だと、暮らしのゆとりがなくなることにも! いかに夫婦でいることが恵まれたことなのか……を知らしめるきっかけになるようです。

「離婚したいと言われてから、まず財産分与の話をしました。結婚生活で貯めたお金を折半すること。そして、今度の暮らしについて想像させました。案外、冷静に考えると2馬力って大きくて。お互いを思いやる気持ちが生まれるんだなってそのときわかりました」(30代女性・公務員)

リアルな話ですが、やはりお金は大事。離婚すると、どのくらいの生活レベルでで暮らしていくことになるのか……と細かく話し合うことで、旦那さんが「別れるのをやめておこう」と考えるようですね。

(4)マイホーム、マイカーなど…借金の話をする

住宅ローンやマイカーローンなど、高額な借り入れをしている男性も少なくありません。離婚したあと、マイホームには誰が住み、借金は誰が返していくのか……? 入ってくるお金の話も大事ですが、借金の話はもっと大事なんです!

「40年ローンで家を建てている我が家。離婚したいと言い出した旦那に、“家のローンはどうするの?”と。“子ども3人と嫁追い出して、この家に1人で住むの? ”と話しましたよ。

借りた金は返さなきゃいけないし、でも子どものことは責任とらないと……という気持ちにさせて、離婚を踏みとどまらせました」(40代女性・専業主婦)

こ、怖い……! しかし、夫婦の危機にはこのくらい心を鬼にしなければならないのかもしれませんね。

(5)最後になにか言うことはあるか聞いてみる

結婚生活、楽しいことばかりではなかったはず。ただ、離婚をするならもう話す機会もありません。最後になにか、言いたいことや伝えたいことはあるかどうか聞いてみるのはいかがでしょうか。いざ話すとなると、感謝の気持ちばかり出てきて……なんで別れるんだろう?なんて冷静になれるようですよ。

「家事が本当にダメな嫁。離婚したいと話して、“家事がダメなのは私だしいいよ”と言った嫁。“最後になにか言いたいことはない?”と言われて、“今までありがとうと”か、“幸せにしてあげられなくてごめんね”とか……いろんな感情がわいてきて気付いたら涙が。嫌なことも目立つけど、結局嫁には感謝がたくさん。離婚、踏みとどまりました」(30代男性・会社員)

いざ離婚となると、今までの感謝の気持ちや「幸せにするよ」と言ったのに……という後悔が出てくる様子。これ、良い作戦ですね!

 

3:妻と離婚したくない…話し合いでの説得方法は?3つ

離婚になりそうになったきっかけは様々。ですが、ここでは奥さんと離婚したくないご主人が話し合いでどんな説得をしたかについて紹介します!

(1)「俺、変わるから。近くで見ていて」

不倫をしたご主人に対して、奥さんが離婚したいと提案してきたご家庭。「もう不倫しない……」と誓い、奥さんには自分が成長する宣言をしたそうですよ。

「俺が変わるかどうか、側にいてくれないと見てもらえない。一度失いかけて本当に反省したんで、俺は絶対に変わるから近くで見ていて欲しいとチャンスを乞いました」(20代男性・営業職)

まだ愛おしいという気持ちがほんの少しでも残っていたら、許してあげられるひと言ですね。

(2)「家計管理、任せていいかな?」

夫婦別々のお財布で過ごしてきたという男性。しかし、自分の自由に使えるお金を使い込み、約束していた期日までにまとまった額の貯金が作れず、式が挙げられなかったと言います。

「完全に自分が悪い。金使い荒くて、約束を守れなくて……彼女を深く傷つけました。これからは、家計を任せるたいという意志を伝え、浪費をしないという意志も伝えました」(20代男性・公務員)

収入はしっかりあるのに貯金ができないのは大問題。家計管理を託すことで、問題解決を図ったケースですね。

(3)「お前じゃなきゃダメなんだ…」

友人知人との付き合いで家を空けがちだったご主人。奥さんに愛想を尽かされ離婚を迫られたとき、どこかで聞いたことのあるセリフを言った経験があると言います。

「“お前じゃなきゃダメなんだ……”と。恥ずかしくなるようなセリフですけど、やっぱり本気でそう思っているので。嫁さんも、かなり悩んでいたけどまだ一緒にいてくれてます」(30代男性・金融関係)

「やっぱり私もあなたが良いわ!」とつい言ってしまいたくなるのでしょうか。甘い言葉も有効のようです。

 

4:離婚したくない場合に別居は有効?3つの考え

実際に離婚をする前に別居をした経験のある男女3名から、「離婚したくない場合に、別居は有効なのかどうなのか」を伺ってきました。

(1)別居は気持ちが更に離れるきっかけになる…

別居期間は4ヶ月、そして離婚となった男性の意見です。とっても重く、響きます……。

「夫婦喧嘩が発展したような形で、自分が家を出ていったのがきっかけで別居になりました。別居期間中は、段々とLINEをする頻度も減り、結局喧嘩別れとなってしまいました。気持ちが離れる速度が加速したかな……と今となって思います。あのときカッとなって家を出なければ……なんて思う」(30代男性・遊戯施設店員)

後悔が募る別居。離婚へ向けてまっしぐらになってしまったと感じているようですね。

(2)冷静になれる良さがあり、後先を考える余裕が生まれる!

一緒にいると喧嘩ばかりになり、じっくり1人で考える時間さえもない……! なんて事態もあり得ます。別居には、1人で考える時間が生まれるのです。

「別居期間は、私が子どもを連れて実家に帰ってから離婚が決着するまで半年くらい。冷静になれますし、本当に離婚したらどうなる?という将来をしっかり考えられるから良いと思います」(20代女性・会社員)

後のことを考えず、離婚をしてしまって結果後悔……というのは寂しすぎます。できるだけ将来のことを考えて、納得できる形で離婚すべきです。

(3)喧嘩ばかりで体力を使うのを避け、作戦を練れる!

同じ屋根の下で暮らしていると、喧嘩ばかりになってしまい、体力を消耗していませんか? 疲れた心と体では、離婚を踏みとどまるための作戦さえ練ることができなくなってしまうという意見がこちらッ!

「離婚するしないで揉めてばかりいたら、また夫婦で頑張っていこうよ……の流れに持っていく作戦さえ立てられないじゃないですか。うちは2週間くらい別居して、そこで体も休めて、作戦も立てて、家に戻って旦那を説得しましたよ」(30代女性・専業主婦)

身も心もしっかり回復させる別居、という捉え方もあるということがわかりましたね。

 

5:離婚を考え直すきっかけとは?3つ

かなり悩んで離婚しようと話をしているけれど、実際に離婚を考えなおすことになったなら、そこには理由があるハズ! 実際に離婚を考えなおした男女のリアルな本音を聞いてきました。

(1)子どもの一言「ママ元気出して」

母親が悩んでいる姿は、子どもにとってはショックなもの。親には元気でいて欲しい……子どもながらに伝えてきたのでしょうね。

「“ママ元気出して”と年長さんになる娘からひと言。離婚しようと毎晩夫と揉めている最中だったので、子どもから見ても元気ないのか……と。パパもそれを聞いて、“ごめんな”って言ってきてくれました」(30代女性・専業主婦)

男親にも女親にも響くのが、やはり子どもの言葉ッ!

(2)思い出のアルバムを見たら愛おしさが再燃…♡

離婚する気で家のものを片付けていたら、ラブラブだった頃のアルバムが出てきたという女性。

「手作りのアルバムを見て、まだこの頃は若かったなーとか色々思い出して。まだ、“やれるんじゃないか……この頃みたいに、お互いを大切にできる気持ちはあるんじゃないか”と思いなおすことができたんです」(40代女性・パート)

あの頃みたいにアッツアツのラッブラブに戻りたい、と素直に思える気持ち……素敵です!

(3)奥さんの手料理にありがたさを感じて、愛が増した!

別居生活は毎日弁当を食べていたという男性。ある日、別居するために借りたアパートに紙袋が。奥さんからの、手料理でした。

「体調を崩したら元も子もない、しっかり栄養のあるもの食べてますか? と手紙がついた手料理が。鶏肉と大根の煮物とか、炊き込みご飯とか入ってて……涙が出ました。なに意地張ってんだろと思って、離婚を考えなおしました」(30代男性・製造業)

奥さんの粋な対応に、キュンときたのですね。手料理も大きな武器になるということがわかりました。

 

6:誰も後悔のないカタチで、過ごしたいッ!

夫婦には様々な問題があります。どの夫婦だって多かれ少なかれ悩みはあるはず。一緒にいるという選択をしているのなら、ずっと心穏やかに過ごしたいものです。

離婚するかしないか?は、夫婦どちらもモヤモヤせず、後悔のないカタチで結論を出したいですね。

 

(参考)

夫婦関係調整調停(離婚) – 裁判所