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年収550万円の生活水準ってどれくらい?フリーランスも!稼ぐ女性のキャリアや家賃、リアルレポート

山根ゆずか

山根ゆずかY.Yamane

目次

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1:年収550万円の手取りっていくら?

年収と言う場合、基本的には総支給額、いわゆる「額面」を指します。「手取り」とは、そこから住民税や所得税、保険料などが引かれたもの。世帯の状況や居住地などにより変わりますが、年収550万円の場合、およそ430万円程度。ボーナスなしの場合、月にならすと約36万円になる計算です。

2:年収550万円以上を30歳で稼ぐ人の割合は?

(1)最新版!平成30年、年収550万以上の人の割合は?

国税庁が行った平成30年分民間給与実態統計調査によれば、1年勤務した給与所得者のうち、501万円以上稼ぐ人の割合は、男性が全体の44%。女性が12.2%です。

年齢階層別の平均給与をみると、30歳~34歳の男性の平均給与は1年で470万円、30歳で年収550万円を稼ぐ人は、平均以上といえます。一方女性の場合、30歳~34歳の平均給与は315万円です。30歳で550万円稼げていたら、そうとう年収が上のほうと考えていいでしょう。

2:年収550万以上稼げる女性の仕事とは?

(1)初任給で550万円超えた

「大学院卒で外資系金融機関のフロントデスクに就職する場合、新卒の時点で600万円以上の年俸がもらえることが多いです。実際、私もそうでした。

完全実力主義なので、女性でも30歳くらいで年収2000万円くらいの子がザラにいますよ。税金も高いし、収入があるぶん、お金遣いも荒くなるので貯金はできないですけどね」(Kさん・35歳/専業主婦)

年収の高い業種や職種の仕事に就けば、早い段階で550万円以上の給与を得ることが可能です。激務だったり責任が重くのしかかったりと、それ相応の仕事をこなさなければならないのもまた事実です。また、多くの優秀な人材が次から次へと入社してくるため、一時も気を許すことができないそうです。

(2)日系メーカーからコンサルタントに

「理系の大学院を出て日系メーカーの研究職に就きましった。その後、キャリアを生かして外資系のコンサルティングファームに転職。一気に給料がアップして、今では年収3000万円を超えました」(Mさん・37歳/コンサルタント)

コンサルティングファームや証券会社のアナリストなどは、特定の業界に精通した人物を絶えず探しています。そのため、日系の企業で特殊な仕事をしていたり業界に精通したバックグラウンドを持っている場合はコンサルティングファームなどからヘッドハンティングされ、一気に年収が上がるというケースが見られます。

このケースでは、特殊な知識が買われての転職となるため、転職後の仕事にもスムーズになじめるという利点があります。

(3)投資不動産販売の営業マンとして大成功

「以前投資不動産販売の営業をしていました。歩合制なので、成績がいいと普通では考えられないくらいもらえる。でもそのぶん、朝まで接待とか普通だし、お客さんに同行して海外に行くことだってありました」(Aさん・38歳/自営業)

筆者の知人にも投資不動産販売を行っている女性がいます。彼女曰く、向き不向きがかなり大きい世界で、営業マンの定着率が低く、とても厳しい世界。でも一方で、この世界で軍資金を稼ぎ、独立することで大成功した人もいるとのこと。向いている人にとっては大変稼げる業界と言えそうです。

3:年収550万円だと家賃は?稼ぐ女性たちの暮らし

それでは、年収550万円稼ぐ人たちの生活水準をみていきましょう。

(1)独身ケース

「フリーランスなので、月の収入は変動しますが、最近は40万円から50万円くらいで安定しています。年収にすると550万円を超えますね。都内の1LDKのマンションに住んでいます。家賃は15万円。便利じゃないと疲れちゃうのでぜい沢だとは思っていません。

裕福さでいうと、ぜんぜん実感はないです。数か月に1回海外旅行して、誘われた食事会をお金がないから……という理由で断ることはなくて、シーズンごとに買いたい服や靴を買える程度。貯金も月に10万円ずつしているので、気分としてはカツカツです。

でも、私の仕事で100万円くらい稼ぐとなると、ほぼ徹夜みたいな感じになっちゃうから……。それはイヤなのでしかたがないですね」(Sさん・35歳/フリー編集者 )

(2)夫とのダブルインカムなケース

「私の月々の手取りは35万円弱です。夫も同業で収入も同じくらいの額。まだ子どもがいないので、東京の中心地にしてはちょっと割安感のある八丁堀・新富町近辺でふたり暮らしをしています。家賃は20万ですが、彼と折半ですし、光熱費などの家関連の出費はすべて夫が負担してくれているので、自分の給与は基本的に好きなことに遣っています」(Mさん・38歳/金融関連会社勤務 )

(3)既婚で子どもがふたりいるケース

「家賃は東京近郊で中古の一戸建てを賃貸して20万円程度。駅チカをなのでしかたがないですね。あと、子どもの習いごとの送り迎えやコストコになどに行かなければいけないので車も必須で。ざくざくお金が出ていって、貯金がまったくできません」(Sさん・37歳/プログラマー)

4:年収550万円でも暮らしはさほどラクじゃない

一見、年収が550万円ある男性と結婚すれば安泰なように感じるもの。でも暮らす場所や子どもの人数、堅実さなどによって体感的な裕福さに大きな違いが生まれます。自分も稼くということを前提に、働き方や自分に合った稼げる仕事をみつけてみてはいかがでしょうか。

【参考】平成30年分民間給与実態統計調査 – 国税庁