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夫婦二人の食費はどのくらいかかる?年代別の内訳と無理なく節約する方法
大山奏K.Ohyama
目次
隠す1:夫婦二人だと食費はいくらかかる?
夫婦生活を始めるときに、食費についてふと疑問に思ったことがあるかもしれません。一体どのくらいお金をかけても大丈夫なのでしょうか。共働きをしている夫婦の場合は、外食に頼ることが増えても仕方がありませんが、なるべくなら適正な金額に収めたいですよね。
そこでまずは、年代別の平均的な食費とその内訳の変化をご紹介します。
2:年代別にみる夫婦二人の平均的な食費と内訳
総務省が行っている「家計調査/家計収支編 二人以上の世帯」(2019年)で、二人世帯の年代別の毎月の食費とその内訳を見てみましょう。
ちなみに調査を行った全体の食費平均額は、75,258円でした。
(1)~34歳
食費は59,844円と平均額よりかなり低いことがわかります。内訳を見てみると、全体的に平均よりも金額が少なく、外食費は14,524円でした。
酒類は1,735円となっており、家ではあまり飲まない傾向があるようですね。
(2)35~39歳
食費は73,423円で、34歳までと比べると月1.5万円くらい上がっています。外食費が16,051円と上がっており、そのほかの項目も全部が微増しています。
(3)40~49歳
40~44歳の食費は77,416円、45~49歳の食費は82,141円と年齢が上がるごとに少しずつ食費が増えていくのがわかります。ただお菓子類に関しては、年齢が上がるほど出費が減っているのが特徴的です。
40~44歳の外食費は15,978円、44~49歳の外食費は15,933円と30代後半よりも下がっています。外で食べるより家で食べる機会が増えるようです。
(4)50~59歳
50~54歳の食費は81,167円、55~59歳の食費は80,931円と、ここで初めて食費が下がります。年齢が上がるとともに食事の量が減ることが関係しているのではないでしょうか。
外食費やお菓子類は少しずつですが減り続けています。
(5)60代以上
60~64歳の食費は79,831円、65~69歳の食費は77,405円と、ここからは下降する一方です。
特に50代と比べると60~64歳の外食費が12,378円、65~69歳の外食費が9,451円と顕著に少なくなっています。仕事をリタイアしてお付き合いでの食事が減ることと、収入が減ることが原因と考えられます。
また勤労者世帯の外食費の平均は14,722円、無職世帯の外食費の平均は10,465円となっており、共働きをしている世帯のほうが外食費が多くかかっていることもわかります。
3:夫婦二人暮らしの理想的な食費の金額は?
総務省の「家計調査」(2019年)の結果から、二人以上世帯の食費の平均が収入に対してどのくらいの割合かを見てみましょう。
年収の平均が618万円で、食費の平均が月75,258円なので、14.6%。年収別では、年収区分300万の場合は25.1%、年収区分573万の場合は15.5%となっています。
このことからも月収に対して15%くらいを食費に充てるのが理想的といえるでしょう。多くても20%までには抑えたいところです。
具体的には、年収300万なら37,500~50,000円。年収400万なら50,000万~66,000円。年収500万なら62,500~83,000円です。
4:共働きでもできる食費を節約する方法3つ
(1)作り置きでお弁当を作る
共働きだと毎日お弁当を作るのは大変かもしれません。しかし、週に2、3回だけでもお弁当を作るだけで、かなりの節約効果が期待できます。
コンビニなどでお弁当を買ったりすると、安くても1回500円はかかり、二人で1,000円。これが月10日減れば、これだけで1万円の支出を抑えられます。お弁当のおかずは休みの日に作り置きをしておくと、朝バタバタしていても詰めるだけでOKになります。
(2)飲み物を持参する
飲み物も毎日買うと馬鹿になりません。毎日夫婦で買っていたペットボトル150円×2本が25日減ると7,500円の節約になります。
水出しで大量に作れる麦茶などのお茶を水筒に入れて持っていくだけなので、比較的簡単に始められます。
(3)食材を腐らせない
自炊をしようと思って食材を買ったはいいけれど、使いきれなくて腐らせてしまったなんていう経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
せっかく自炊で節約しようとしても、これではもったいないし逆効果。家に食材が複数残っているときには、その食材を使ったレシピをインターネットで検索して作ってみてください。意外な組み合わせでも美味しい料理ができたりしますよ。
5:食費以外で効果的に節約する方法3つ
(1)固定費を見直す
毎月かかってしまうお金は、ついそのまま放置してしまいがち。ですが、携帯代や保険料、インターネット代などを見直すだけで毎月簡単に節約ができます。
(2)光熱費を下げる
誰もいない部屋の電気をつけっぱなしにしていたり、エアコンの設定温度を下げすぎ(上げすぎ)ていないか、見直してみてもいいでしょう。
また電気料金のプラン変更や、光熱費と携帯電話代をセットで割引してもらえるサービスなどを利用するのもおすすめです。
(3)引っ越す
家賃は出費の中でも多くを占めますよね。引っ越しは面倒で、費用も多くかかるように見えますが、毎月の家賃が下がればそれだけ出費を節約できます。
快適な住宅環境も大切ですが、あまりにも出費が多くて貯金ができていないようなら、引っ越しを検討したほうがいいこともあります。
6:自炊にはメリットが多い!
二人で暮らしている場合、自炊の節約効果は絶大です。料理はやればやるほど慣れてくるもの。最初は1時間かかっても、徐々にスピードが早くなります。
自炊が得意でないという人も、簡単なものから作ってみてはいかがでしょうか。
【参考】