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婚活アラフォーの厳しい現実…勘違いや高望み、そして成功例も!

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

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目次

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1:アラフォー男性・女性の婚活の現実は厳しい?

アラフォーで婚活をしている筆者の飲み友達(女性)に「婚活は厳しいですか?」とLINEを送ってみました。すると、「そりゃ、そうよ」とあまり景気のよくない返事が。

さらに「どんなところが?」と無神経に聞いてみると、「年齢!って言わなくてもわかるでしょ!?」とのこと。「さては馬鹿にしてるな?」とも言われてしまったので、これ以上は危険と判断し戦略的撤退を行うことにしました。

2:現実はどうなの?アラフォーの人気婚活ブログ 5選

婚活市場を理解しようと思ったら、経験者の生の声が書かれているブログを読むのが効率のよい情報収集でしょう。そこで、アラフォーの人気婚活ブログをご紹介します。

(1)「既にアラフォー!カナの迷走婚活日記」

ネットの検索エンジンに「アラフォー 婚活 ブログ」と打ち込んで検索してみると、一番上にヒットしたブログがこちら、『既にアラフォー!カナの迷走婚活日記』です。

“婚活情報を聞かせて欲しい”と言われたことをきっかけに、ブログという方法で情報発信をするようになったカナさん。ある日、メガネ君と出会います。色々とあった末に性格の不一致によって別れることになったのですが、カナさんのお腹の中に子どもがいることが発覚するのでした。

(2)「アラフォー独身男の婚活ブログ」

『アラフォー独身男の婚活ブログ』は、“もりおさん”というアラフォーの男性が結婚相談所に申し込むところからスタートするブログ。相談所で出会った女性とデートをした経緯やその内容が詳しく書かれているので、結婚相談所というものがどういったところなのか気になる方は、目を通してみることをオススメします。

(3)「アラフォー女 婚活で人生大逆転ブログ!」

30歳を目前にして、同棲していた彼から「結婚は考えられない」と告げられた過去から『アラフォー女 婚活で人生大逆転ブログ!』は始まります。

恋愛市場や婚活市場で起こりえる様々な問題が女性視点で描かれているので、きっと女性は共感できるでしょう。女性の人生にとって結婚がどれほど大切なものなのかが、わかります。

(4)「恐怖の婚活回想記」

タイトルが強面の『恐怖の婚活回想記』は、アラフォーである三重県さんの婚活ブログです。現在は結婚していることから、彼女の過去の成功体験を読むことができるといったところが特徴的。年間500人と出会った婚活を日記にしています。

重くはなく軽快な語り口と、独特なイラストがポップな印象を与えてくれます。

電子書籍化などもされているようです。

(5)「再婚大作戦(バツイチアラフォー(40歳)崖っぷち!)」

一度は結婚したもののバツイチアラフォーとなり、41歳までに再婚を成功させようと奮闘するのが『再婚大作戦(バツイチアラフォー(40歳)崖っぷち!)』。

婚活の場は結婚相談所やネット婚活が中心で、現在のリアルな婚活事情が楽しめます。

バツイチの女性が出会いと別れを繰り返しながら、前向きに婚活に取り組む姿勢は多くの女性が共感するところでしょう。特に離婚歴のある方は必見です。

3:アラフォーの婚活でやりがちな勘違い行動5つ

婚活ブログを読んだり、婚活をしている人とお話をしてみると、意外と勘違いをしてしまっている人を発見することがあります。

婚活市場そのものへの勘違いだったり、自分自身への勘違いだったり。そこで占いのお客さんから結婚の相談をよくされるという草薙つむぐさんにお話を聞いてみました。

(1)市場価値と釣り合わない高望み

草薙:恋愛市場や婚活市場でアラフォー女性によく見られるのが高望みですね。

アラフォーの人が「年収は最低でも600万円」「ハゲやデブは無理」「安定した職業でタバコ・ギャンブルはやらない人」「できればイケメン」といった条件を出されても、そういった同年代の男性はすでに結婚されている可能性が高い。

自分の市場価値に見合った相手を選ばないとマッチングが途端に難しくなります。

(2)男性は綺麗な女性が好みのはず

草薙:自分の市場価値の見極め方を勘違いしている人も多いですね。若いけど容姿は普通の女性とアラフォーだけど綺麗な女性がいた場合、市場価値は若くて普通な女性の方が高くなります。

「男性は綺麗な女性が好みのはず」と思っていることが勘違いの原因です。綺麗だけど未だに独身という人は、“性格などのどこかに原因があるのかも”と思われてしまうのです。

綺麗なアラフォー女性よりも、外見は普通でも若い女性の方が男性から選ばれやすい傾向にあります。

(3)相手は「普通でいい」に隠れた勘違い

草薙:相手に求める条件を「別に普通でいい」といって高望みをしない人がいますが、しかしよく話を聞いてみると、「普通」を勘違いしていることに気づくことがあります。

平均を普通と定義して考えてみたいのですが、年収は平均、身長や体型などのスタイルも平均的で年齢も自分とそれほど離れていない人。性格もすっごい優しいとかじゃなくていいから、一緒にいて楽しい程度の人でいい、となると、欠けてる部分がない。

それが結構好条件であることに気づいていないのです。普通とは『どこか欠けている部分がある人』のことだと思った方がいいです。

(4)昔の恋愛の感覚を引きずっている

草薙:昔の恋愛テクニックをアラフォー女性が婚活市場でやってしまう、といった勘違いも目にします。例えば若い頃は、天然可愛い系である程度モテていても、アラフォー女性が婚活市場でそれをやると「あざとい」や「結婚相手に向かない女性」といったレッテルを貼られてしまいます。

そもそもアラフォー女性の婚活市場は、20代の恋愛市場とは求められるものが異なります。それを勘違いしてしまうと、マッチングは難しくなってしまうでしょう。

(5)間違った女性磨き

草薙:たまに見かけるのが、間違った女性磨きをされている方。女性磨きも恋愛市場に合っていないとあまり意味をなしません。

例えば、綺麗でいるためにエステに通っているという場合ですね。見た目をよくする行動は恋愛市場に合っているのですが、エステというキーワードは男性から「お金のかかる人」と思われてしまう可能性があります。

女性磨きをする方向性が合っているか? その手段は男性から受け入れてもらえるものか?をもう一度考えてみてください。

4:アラフォーの婚活で高望みだと言われる境界線3つ

アラフォー女性の勘違いポイントはわかりました。また、高望みをする人が多いということも理解できました。しかし、実際のところ、どこからが高望みなのでしょうか? そのポイントを草薙つむぐさんにお聞きしました。

(1)年収は500万円

草薙:基本的に高望みの境界線は、本人の市場価値によると考えています。条件のいい女性なら同じ好条件の男性とマッチングできる可能性は高くなるでしょう。しかし、それでは人それぞれとなってしまって答えにならないと思うので、ここでは便宜的に“平均を高望みの境界線”としたいと思います。

国税庁が平成28年9月に発表した『民間給与実態統計調査』によれば、男性の平均年収は521万円。1つはそれが基準になるでしょう。自分の市場価値と照らし合わせて、高望みをしているかどうかを考えてみるといいかもしれません。

(2)年齢はプラス5歳

草薙:次は年齢です。多くのアラフォー女性の場合、同じくらいの年齢を希望する人が多いです。しかし、男性の多くは年下の女性を希望しがち。市場価値の高い男性ほど、より若い女性を選びたがる傾向があります。

ですので、同じ世代を求めたいなら、他の部分で妥協せざるをえないでしょう。それができなければ年齢を諦めることが重要。

「自分の年齢よりもプラス5歳」といった範囲は好条件となってしまう可能性が高いです。

(3)全てが平均的な男性は好条件

草薙:よくある高望みのポイントは、“ケチをつける行為”ですね。「年収はよかったけど、身長がねえ」とか、「いい人だったけど、顔がねえ」など。

『勘違い』の項目でも説明しましたが、『どこかに欠点がある』を普通の人の基準にして欲しいです。それで考えると、全てが平均的な男性は好条件となり、高望みとなってしまう恐れが高くなります。

5:アラフォーの婚活成功例3つ

ここまで婚活市場について見てきましたが、「言うは易く行うは難し」という言葉もあります。

婚活に成功した人たちはいったいどんなところに気を配っていたのでしょうか? 飲み屋を渡り歩きながらお話を集めてみました。

(1)「自分と付き合いたいと思う?」

「結婚相談所で1年間お相手を探していたんですけど、なかなか思うような人が見つからなかったんですよね。で、あるとき妹から、“男だったら自分と付き合いたいと思う?”って言われて喧嘩になりました。

でも、鏡を見て妹の言葉を噛みしめましたね。“これだけは譲れない”ってポイント以外はもう気にしないようにしたら、一気にうまくいくようになりました」(Eさん/38歳)

(2)価値観重視でマッチング

「年収とか職業とか、色々と条件を厳しくしていたんですけど、結婚相談所のアドバイザーさんから“価値観重視でマッチングしてみませんか?”と言われて相手の人柄を見るようになりました。

幸せな家庭を気づきたいっていう思いが一番強かったので、そのポイントだけで選ぶようにしたら、いい人が見つかって結婚することができました」(Dさん/41歳)

(3)「同じ失敗は繰り返したくない」

「バツイチだったので、同じ失敗は繰り返したくないと思って相手を選びました。前の旦那とは違うタイプの人を選ぶことに決めてたんです。

それがよかったみたいですね。同じように離婚歴があって結婚生活に対するイメージが似ている人が見つかって急展開。たった3ヶ月で結婚できました」(Uさん/36歳)

6:アラフォー婚活を描いた漫画3選

上で婚活ブログを紹介しましたが、絵がないとイメージしづらいという人もいると思うので、アラフォー婚活を描いた漫画を紹介したいと思います。

(1)「婚☆カッツカツ」(はらぺこ)

最初にオススメするのが、3人のアラフォー女性が婚活を繰り広げる『婚☆カッツカツ』です。

「こんな素敵な男性と結婚したい!」という建前と「結婚してくれるなら誰でもいい」という本音のギャップに共感できる人もいるはず。アラフォー女性の本音を語る恋愛漫画です。

(2)「アラフォーすぼらの結婚は突然に」(Kuma*Kuma)

次にオススメするのが、自称『ずぼら』な漫画家のKuma*Kumaさんが突然結婚することになったことを描いたエッセイ漫画。

仕事がうまくいかなくなり、母からすすめられたお見合いを受けることに。「自分は結婚なんて無縁」だと思っていたにもかかわらず、突然結婚することになってしまうのです。

コミカルな絵が笑えて、無理なく読み進められます。

(3)「フリーランス男子、婚活を頑張る」(おーじろう)

最後に紹介するのは、男性目線で婚活を描いた『フリーランス男子、婚活を頑張る』です。女性視点で婚活を描いた漫画が多い中で、男性視点のこの漫画は凄く新鮮です。婚活パーティーで奮闘する話が描かれているので、これから婚活パーティーに足を運びたいという人にオススメ。

7:アラフォーのための婚活パーティーもある!

ネットで調べてみると、アラフォーのための婚活パーティーが開催されているという情報を入手しました。「同年代の人と出会いたい」という願いを叶えてくれるようです。

パーティーの中にはハイキングや陶芸体験といったイベントもあるため、男性と面と向かって会話をするのが苦手という人でも共通の体験を通して交流ができるみたいです。アラフォーだからこそ出席できるパーティーなので、ぜひとも楽しんでみてください。

8:アラフォーの魅力は人生経験!

いかがでしたか? アラフォーの婚活事情についてご紹介してきました。

アラフォー世代の魅力はなんといっても人生経験が豊富なところ。仕事に一生懸命励んできたからこそ様々なスキルや知識を身につけている方も少なくありません。

20代や30代には負けない包容力もあることでしょう。そういった部分を評価してくれる異性は必ずいます。

諦めずに婚活を頑張ってみてください。

【取材協力】

草薙つむぐ・・・書店員の経験から今までに触れた映画や小説などは1000タイトル以上。またスポーツ選手から芸能人まで幅広い人脈を持ち、恋愛コラムニストからも恋愛相談を受けた経験を持つ。手相占い師としても活躍中。

 

【参考】

民間給与の実態調査結果(全データ)-国税庁