恋のなやみに効くメディア

結婚費用…みんなの「総額・内訳・自己負担率」を大調査!工夫ポイントは?

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

隠す

 1:貯金ないんだけど…結婚資金っていくら貯めればいいの?

結婚が決まるときには「ご縁とタイミング」が大きいです。

それだけに、結婚が決まった時期にたまたまお金がなくて「そういえば、貯金ないんだけど、大丈夫かなぁ?」「やばいっ。貯金を使い果たした直後なのに……」など、“お金の壁”にぶち当たってしまう人も、結構「いるいる」です。

(1)結婚費用の相場は●●円 女性の平均結婚資金は◯◯円

『ゼクシィ結婚トレンド調査 2017』(リクルートマーケティングパートナーズ)によれば、結納・婚約から新婚旅行までにかかった費用総額の平均額(推計値)は、484.2万円とのこと。

また、双方の負担割合については「両家で折半」が29%で最多。しかし、男性側が女性側よりも多めに負担するケースや、その逆となるケースも少なからずあるよう。

なので、必ずしも「折半!」ばかりではない実態にありますが、女性の平均結婚資金としては、上記費用総額の平均額の半分、240万円程度といっていいのではないでしょうか。

(2)結婚費用の負担は女性もしなきゃダメ? 親はいくら出してくれる?

結婚費用の負担を女性もするか否かについては、ぶっちゃけ当人同士、あるいは両家の合意次第です。

男性側が「いらない」と言えば、女性側の負担がゼロというケースだって、決して珍しくありません。

また、親の援助額については個別の事情によって大きく変わってくる部分なので「なければおかしい」という話でもないですし、さらには「親ならば、●円出して当たり前!」という類の話でもないのが実態です。

 

2:みんなの結婚費用総額、内訳、分担事情

さて、ではここからは実際に、ここ5年で結婚した4名のみなさんから、結婚費用の総額、その内訳、費用の分担事情を伺っていきます。

(1)H崎F未さん(仮名)/38歳/外資系企業/営業補佐

結婚費用総額・・・500万円

結婚費用内訳・・・妻側の実家が多めに負担

結婚費用分担・・・夫側200万円、妻側300万円

工夫したこと・・・6歳年下の夫との結婚だったので、女性側が費用を多めに出した。

「うちは付き合って1ヶ月での授かり婚で、当時まだ若かった夫には結婚準備のための貯金が、ほとんどありませんでした。

でも私は、何としても婚約指輪だけはちゃんともらいたかったので、夫にはその資金を用意してもらうことに集中してもらい、挙式のオプションやハネムーン関連は私の貯金で賄いました。

最終的にはお金が足りず、婚約指輪は一部ローンを組んだ部分もあったけれど、私にとっては大満足の結婚ができました」

(2)U川A子さん(仮名)/34歳/介護職員

結婚費用総額・・・300万円

結婚費用内訳・・・折半

結婚費用分担・・・夫側150万円、妻側150万円

工夫したこと・・・地味婚をしたかったので、最低限のお金しか必要なかった。

「披露宴はナシで親族のみの食事会だけ、結婚指輪と婚約指輪はアリ、新婚旅行もアリでした。

なるべく地味婚にしたかったのですが、どんなに削っても、それなりに費用がかかり、結局ふたりで300万円ほどを出しました。

結婚前から同棲していて、結婚資金を別口座で貯金していたため、費用はそこから出しました。双方で同じ額ずつ出していたので、折半ということになります。

婚約指輪はダイヤの大きさにはまったくこだわらずに、予算50万円で一緒に探しました。このぶんの費用も、ふたりの貯金から出しました」

(3)F川K恵さん(仮名)/29歳/芸能関係/フリーのモデル

結婚費用総額・・・900万円

結婚費用内訳・・・夫側が全額負担

結婚費用分担・・・夫側900万円、妻側10万円

工夫したこと・・・18歳年上の夫との結婚なので、妻側の負担はほぼゼロ。当日のご祝儀として、妻の実家から10万円をもらったのみ。

「夫が経営者で金銭的に裕福なため、全額夫に出してもらうことに成功しました。正直言って、私の実家は裕福でもなんでもなく、むしろ貧しい部類なので、かなりラッキーでしたね(笑)。

婚約指輪は250万円ほど。私の希望通りのものがもらえました。結婚指輪もハイブランドのものを買いました。

また、うちは披露宴を親族や友人などのプライベート関係と、夫の仕事関係者でわけたので2回行っていますから、そのぶん、結婚費用がかさんでいます。

私自身は、ぶっちゃけ1回でも2回でもよくて、2回とも同じ衣装を着まわしたため、その辺りは少しだけですが節約になったかと思っています(笑)」

(4)A田M衣さん(仮名)/30歳/医療関係/歯科助手

結婚費用総額・・・500万円

結婚費用内訳・・・夫側が多めに負担

結婚費用分担・・・夫側280万円、妻側220万円

工夫したこと・・・夫の実家が結婚式に口うるさく介入してきたので、その分、夫側に多く出してもらった。

「夫の実家が地方で商売をしているため、結婚式は夫の田舎である福島県内で行いました。

結婚式準備の段階からかなり口うるさく介入してきたので、その分、費用も多く出してくれたって感じです。

また、うちの実家はあまりこだわりがなかったので、式場との打ち合わせにも同席しませんでした。

夫の母親が衣装などを選びについてきたときに、夫に“ここまで私の自由がないなら、お金はその分、多めに出してね”って私から話したんです。

夫の性格や実家の経済状況にもよるとは思いますが、相手の実家が口うるさく結婚式に干渉してくるなら、夫を説得してその分、多く出してもらうように仕向ける作戦はアリだと思います」

 

3:こんな出費も…!意外と忘れがちな結婚費用

ところで、結婚式にまつわる出費には、つい“忘れがち”なものもあります。

そしてあとから「ああっ! 忘れてた……っ!」となって、予定外の出費に苦しむカップルもチラホラ……。

そこで、意外と忘れがちな結婚費用を4つご紹介します。

(1)ゲストの交通費や宿泊費

恩師や上司などの主賓や親族に遠方から来ていただいた場合には、「お足代」として交通費をお渡ししたり、宿泊費を新郎新婦で負担する文化も一般的です。

結婚式場に支払う類の出費ではないだけに、いざその瞬間が来るまで忘れがち。だけれど、人数が多かったり宿泊が必要なお客様が多かったりすると、意外とまとまった出費になる項目です。

(2)新婦の下着代

ドレスや打掛けはレンタルできますが、花嫁の下着(ブライダルインナー)は基本的に自己負担です。

この“花嫁用の下着”って、意外と割高なものが多いので、デイリーに着用する下着を買う予算で組んでいると、あっさりと予算オーバーしがちです。

購入するメーカーや種類にもよるものの「全部揃えると、あっという間に10万を超えちゃった!」という話もゴロゴロしています。

(3)持ち込み料

披露宴でも挙式でも、なんらかの“持ち込み”をする場合には「持ち込み料」という名目で、決められた費用を支払う規定がある式場が一般的です。

式を挙げる前の段階で「私たちは、安く済ませるために、自前のものを多く持ち込む!」と息巻いていても、いざ式場と打ち合わせが始まった段階で「あれも」「これも」に持ち込み料がかかると知ってびっくり!というのは「あるある」。

希望の式場で、何を持ち込むといくらかかるのか……は、見積もりをとる段階でチェックしておいて損はありません。

(4)結婚式招待状に貼る切手代

結婚式の招待状は、デジタル化が進んでいる近年においても、まだまだ郵送が多いです。

そして、招待状1通につき往復の切手代がかかる(発送時に封書を送る切手代と、返信していただくハガキにあらかじめ貼っておく切手代)ケースが一般的。ここも新郎新婦が負担する部分です。

つまりのところ、招待状1通あたりに、2通分単位で切手代がかかるというわけ。なので、招待客が多いほど、この切手代もかさんでいくことになります。

また、結婚式の招待状は、使う紙質やデザインにもよるものの、その厚みや重みから「82円」で届かないものも多くなっています。最低額で見積もってしまうと、あっさり予算オーバーするパターンもザラにあります。

 

4:ぶっちゃけ、結婚はお金がかかる!

今回は、結婚にまつわるお金のアレコレをお届けしてきました。

ぶっちゃけ、“結婚”はどんなに節約しようとしても、それなりにお金がかかります。

婚約指輪を買う、結婚指輪を買う、挙式を挙げる、披露宴をする、新婚旅行に行く……と、新生活に入る前の段階で純粋に“結婚”に関してかかるお金だけを挙げても、それなりの数に。

さらに披露宴やハネムーンに関していえば、理想をとことん追求しようとすれば、あれやこれやとお金がかかり、さらなる出費のもとに……。

「結婚はお金がかかる!」とある程度は覚悟して臨んだほうが、あとあとの「どうしよう……」を防ぎやすいのは確かです!

 

【参考】

ゼクシィ結婚トレンド調査 2017 – リクルートマーケティングパートナーズ