「私たちって、なんかグダグダ?」恋愛のグダグダ状態の特徴とその対処法

長く付き合っていると、「私たちって、なんだかグダグダ」って感じることってありませんか? 言いかえるなら、“マンネリ”ということなのですが、どうしてグダグダの状態になるのでしょうか? 今回は、恋愛のグダグダの状態とその対処法について、大学で恋愛心理学も担当する筆者が紹介します。
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1:「グダグダ」とは?

ところで、そもそも「グダグダ」ってなんなのでしょうか?

(1)「グダグダ」の意味は?

「グダグダ」って、カタカナで表記することが多いので、すごく新しい言葉だと思っていませんか? 実は、筆者自身がそう思っていました。

ですが、辞書を引いてみて、びっくりしました。

小学館発行の『日本国語大辞典』によれば、1779年という江戸時代に書かれた洒落本『酔姿夢中』に、

 

①くたくた

我事のやふに記(かき)たりしは文(いき)にして質(いやみ)なく、質(グダクダせず)に

(出典:日本国語大辞典/小学館)

と、初出が載っています。ただし、この場合の意味は「くたくた」という

疲れたり、弱ったりして力の抜けたさま

(出典:日本国語大辞典/小学館)

です。

たしかに、恋愛のグダグダも、ふたりの関係に疲れたり弱ったりしている状態ともいえるわけですから、この意味でとらえれば、結構古い言葉だということになります。

ちなみに、『日本国語大辞典』には「ぐだぐだ」の意味がほかにも、

③不活発なさまを表わす語

(出典:日本国語大辞典/小学館)

という意味が載っています。こちらは、「ぐずぐず」という言葉と同じ意味です。こちらの意味も、恋愛のグダグダでも使いますよね。

そう考えると、ふたりの関係に疲れていて、あまり活発でない状態が「恋愛のグダグダ」ということになるかもしれません。

(2)「グダグダ」の類語は?マンネリとは違うのか?

ところで、同じ様な言葉に「マンネリ」というのがありますよね。「グダグダ」とは、どう違うのでしょうか? このマンネリという言葉、もともとは「マンネリズム」という言葉でした。

『日本国語大辞典』によれば、英語の「mannerism」がもとで、

一定の技法、形式などが惰性的に繰り返され、型にはまって独創性や新鮮さを失うこと。また、その傾向。

(出典:日本国語大辞典/小学館)

と意味が記されています。

どうやら、美術や文学作品を評価するときに、オリジナリティや新鮮さがないと批判するときに使われる言葉だったようです。それが、いつも同じことの繰り返しという退屈さをあらわすときにも使われるようになったんですね。

 

2:危険?グダグダな恋愛の特徴

(1)恋愛心理学的に「グダグダ」は危険じゃない?

多くの人は、グダグダの状態やマンネリの状態の恋愛を、危険だと考えます。ですが、恋愛心理学的にいえば、危険な場合もあるし、そうでない場合もあるんです。

というのも、わたしたちが恋愛に必要不可欠だと思っている、「愛しているよ」という恋人に対する親密な言葉や、「キスやセックスがしたい」というような刺激的な身体接触は、恋愛という関係においては、常に存在するものではないからです。

こういった親密な言葉の交換や刺激的な身体接触は、「恋に落ちる」という恋愛の初期において強くあらわれます。

(2)グダグダはむしろ愛が深まっている⁉︎

ですが、相手を本当に愛するような段階になると、情緒的な関わりが減っていくんです。例えば、刺激的な身体接触が少なくなり、日常的な会話の中では「愛してるよ」よりも相手を気遣う言動が見られたり、セックスよりも食事やただ一緒に寝るということを楽しむといったことです。

より深い関係になっていくと、信頼関係が生まれてきます。それによって、恋人との関係の自信や安心感に裏打ちされ、恋人以外と遊びに出かけたり、別の刺激を求めたりするようになることもあります。

それが、一見すると「マンネリだな」という状況なのかもしれません。しかし、実は当の本人たちからすれば、「むしろ愛が深まっているいい状態」ということがあるんです。

(3)グダグダかどうかは、その関係に満足しているか?で決まる

とはいえ、ここで大事なのは、当事者ふたりがお互いに、その関係を満足しているということです。ふたりとも、親密な言葉の交換や刺激的な身体接触がなくても満足していれば、恋愛の段階が進展しているということ。なので、問題ありません。

どちらか一方がそう感じていないなら、まさにそれはグダグダな状態と言えるかもしれません。

 

3:グダグダな恋愛から抜け出すには?

グダグダだと感じているのは、今の関係に満足していないからです。では、一体どうすればいいのでしょうか?

(1)不満を言葉にして伝える

正直に、「今の状態がグダグダしている」と伝えましょう。一方的ではありますが、自分の中では恋愛の関係が進展しているのに、相手がそれに追いついていないわけです。

それは悪いことではありません。ただ、正直に相手にそれを伝えないと、ずれたままになってしまい、関係が上手く維持できません。

(2)いつもは絶対やらないことを企画する

長く付き合っていると、マンネリ化してしまうのは、ある意味当然のことですよね。グダグダしてしまうのも、同じ様な状況の繰り返しで、飽きてしまったことが原因。意識的に、いつもは絶対やらないことをやってみるのもいいかもしれません。

(3)距離を置く

「距離を置く」というと、別れるみたいですが、そうではありません。恋人同士だからいつも一緒にいないといけないと思わず、時には離れて別の友達と遊んでみるのも大事ということなんです。

それができないと、本当にふたりの関係が進展しているとは言えません。

 

4:まとめ

いかがでしょうか? 「絶対大丈夫」とも言い切れませんが、グダグダすることが恋愛にとって危険とも限らないんですよ。