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4人家族の生活費の平均を解説!どのくらいのお金があれば足りる?

コマツ マヨ

コマツ マヨM.komatsu

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目次

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1:4人家族の生活費ってどれくらいが平均?

総務省が発表した「2019年 家計調査(家計収支編)」によれば、4人世帯の1か月の消費支出は338,650円でした。「有業人員」が1.89人だったので、世帯主以外にも家族の中で働いている人がいる家庭が多いということになりますね。

2:4人家族の生活費の平均

続いて、細かい生活費の内訳を紹介していきましょう。

(1)食費

4人家族の1か月あたりの食費は83,799円。中でも目立ったのは、2人世帯、3人世帯、5人世帯または6人以上世帯などほかの世帯人数と比べて、酒類の消費がもっとも少なく2,671円となりました。

(2)住居費(家賃)

4人世帯の家賃は月平均9,066円。4人世帯のうち「家賃・地代を払っている世帯の割合」が15.5%だったので、家賃支払いがない家族も多くいると考えられます。

また、設備修繕・維持費を含めると月平均16,988円。持家率84%ということを考えると、家の修繕修理の費用も多いと考えられそうです。

(3)水道光熱費

4人世帯の水道光熱費は23,731円。そのうち電気代が11,761円、ガス代が5,129円、上下水道料が5,953円、そのほかの光熱費が889円となりました。ほかの人数の世帯と比べても順当な金額で、世帯人数が多くなるとそれだけ光熱費は増えると考えられそうです。

(4)家具家事用品

4人世帯の家具家事用品は12,542円。特に家事サービスの利用料が784円と全ての世帯の中でもっとも少ないことがわかりました。

また、室内装備品も584円と6人以上世帯の次に安くなっており、4人家族は節約の意味でも家具家事用品の購入・利用は少ないと考えられます。

(5)衣服費

4人世帯の衣服費は14,212円。5人世帯の14,653円よりはわずかに少ないものの、全体的に被服費に割く割合は多いと言えそう。細かいところでは、シャツ・セーター類2,601円、下着類1,271円は全ての世帯の中でもっとも多くなりました。

(6)保健医療

4人世帯の保険医療費は12,070円と、全ての世帯の中でもっとも少ない金額。保険医療サービス6,931円も全ての世帯の中でもっとも少ないことを考えると、子どもがまだ幼く、保険に加入していないなどが推測できそうです。

(7)交通費

4人世帯の交通費は7,257円と、全ての世帯の中でもっとも多くなりました。自動車等関係費が33,550円と、ほかの世帯が30,000円未満であることを考えるととても多くなっています。

4人がゆったりと乗れる大きめの車を所持している可能性や、5人世帯や6人世帯よりは自動車にお金を使う余裕があるなどが考えられそうですね。

(8)通信費

4人世帯の通信費は17,003円となり、世帯人数に合わせて金額が上がっていく傾向にありました。スマホ1人1台の時代、まさに現代を表している結果だと考えられます。

(9)教育費

4人世帯の教育費は月28,739円。また、2人世帯が398円、3人世帯が8,113円という結果に。2人世帯はまだ子どもがいない夫婦が多く、教育費にかかる費用はほとんどないと考えられ、3人世帯は未就学児や小学校低学年の子どもが1人程度、4人世帯から教育費が嵩んでくるということが考えられます。

もっとも多かったのは5人世帯の32,946円でしたが、対する6人以上世帯は23,701円となりました。6人以上世帯は教育費のかからない子どもが多いか、祖父母などと同居しているなどことが予想できそうです。

(10)教育娯楽費

4人世帯の教育娯楽費は34,495円。全ての世帯で25,000円以上となっていること、人数と額が比例していることを考えると、教育娯楽費はどの世帯も重要視していて、なおかつ世帯人数の数だけ教育娯楽費に費やしているお金は多いと考えられそうです。

(11)諸雑費

諸雑費の月平均は24,942円。諸雑費とは、美容や身のまわり、たばこなどの嗜好品のこと。そのほかの世帯でも月20,000円以上使っていることを考えると、理美容や嗜好品にはみなしっかりお金をかけていると考えられます。

(12)交際費

4人世帯の交際費は月13,736円。多くの項目で世帯人数が増えるのにあわせて消費額も比例して増えていましたが、交際費に関しては2人世帯がもっとも多い24,630円となり、世帯人数が増えるにつれて額が少なくなっていました。

2人世帯は交際費にかけるお金に余裕があり、人数が多いほど交際費を節約している、もしくは世帯人数に対し子どもの割合が多く交際費があまりかからないと考えられるかもしれません。

3:生活費が高いなと思ったら?支出を減らす方法5つ

(1)自炊を多くする

生活費を節約したいときに、まずチェックしたいのが食費。家族でレストランに出かける頻度はもちろんのこと、定食屋やカフェでの昼食、コンビニ弁当など外食は見直しの対象に。

自炊する頻度を増やす、お弁当を持参するなどで食費を節約することができます。

(2)光熱費の会社を変える

光熱費の見直しも節約術のひとつ。さまざまな会社が電力サービスを提供しているので、これまで何となく管轄の電力会社と契約していたのなら、見直してみるのもよいかも。

同じく、水道やガスをセットで申し込む、携帯電話やインターネットの契約とセットにするなど、安くなるプランもあるので数社見比べて検討を。

(3)サブスクリプションを見直す

過去に契約した定額サービスで不要なものはないかを確認して。月500円だったとしても、年間6000円、5年で30,000円、10年なら60,000円です。

契約したままほったらかしているサービスがないか、使ってはいるけれど都度払いにしたほうがお得なサービスはないか、一度見直しを。

(4)格安スマホに切り替える

スマホ料金が高いと思うのであれば、いっそのこと格安スマホに切り替えてみて。最近は大手電話会社でも格安プランを出していますが、そのプランを下回るプランや、機種代金が大幅に安い場合もあるので、格安スマホを検討してみるのもひとつです。

(5)保険を見直す

結婚や出産、転職など、家族のライフスタイルは常に変わっていくものなので、保険はこまめに見直しが必要。加入時のままプランを変えていないという人は、ぜひ保険の見直しをおすすめします。

4:ライフスタイルに合わせて検討を!

同じ4人世帯でも、収入や家族構成、ライフスタイルによって生活費は異なるので、あくまでも今回の数字は目安と考えて。ライフスタイルと照らし合わせて出費が嵩むなと思ったら、できるところから見直してみましょう。

【参考】

総務省 2019年 家計調査(家計収支編)