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結婚資金ってどれくらい必要?「金がなくても愛があれば…」は可能か?

山根ゆずか

山根ゆずかY.Yamane

目次

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1:結婚資金の相場はどれくらい?いくら貯めるのが普通?

(1)結婚資金相場、女性の場合

株式会社Sweet Techが行った独身男女200人を対象にした調査によると、女性74%、男性66%が「結婚するなら結婚式をあげたい」を回答しています。

また、結婚費用としては、女性の66%と男性の60%が「200万円以下にしたい」との答え。これは、男女それぞれの回答の中でいちばん多い回答です。

女性の場合、「結婚式や挙式はしたいけれど、その分、引っ越しや新婚旅行代は押さえる」とか、「婚約指輪はなくてもOK!」という場合は、結婚資金として相手と合わせて200万円ほど用意できていれば、多くの場合「問題なし」と言えそうです。

(2)結婚資金相場、男性の場合

前述のアンケートで、結婚費用に関して女性の66%と男性の60%が「200万円以下にしたい」と答えていて、男女とも最も多い回答であることから、男性が200万円全額を用意できれば、妻側からの不満はまず出ないと考えられそうです。

ちなみに男性に求める年収はというと、株式会社マンションマーケットが20代から40代の未婚女性を対象に行った調査によれば、結婚相手に求める年収の1位は500万円以上で、女性の年収が400万円を超えると、相手に求める年収が600万円以上にアップすることがわかりました。つまり、自分が稼いでいる女性ほど、相手にも結婚資金を期待する傾向もありそう。

でも中には、「自分が働いているので、ニートでなければかまわない」と言った回答も見られました。

 

2:結婚資金がないと結婚は無理?なくても結婚した人の話

(1)結婚式をしないで同棲と同じ生活を続けた

「結婚式をする予定がなかったし、ずっと同棲していて引っ越ししたり家具を買ったりすることもなかったから、特に結婚資金は必要なかった」(インストラクターAさん 20代)

先程の1にもありましたが、結婚するにあたって、特別なことをしないのであれば、結婚資金がなくてもそれほど困らないようです。

(2)結納金を結婚資金に

「ちょっと古風な家柄の人と結婚したので、結納は必須な感じでした。そのときに彼の実家から頂いた結納金を結婚資金に充てました」(事務職Yさん 30代)

ちなみに、結納金は「数百万円」だったそうです。

(3)やっぱり少しはお金があった方が良い

「結婚がしたくてお見合いして結婚したんだけど、彼は貯金を全然していない人だった。私もお金を貯めるのが苦手なタイプ。結果、結婚資金も貯められないまま結婚して、結婚当初から質素な切り詰め生活。家具を買ったりして楽しみたかった」(販売Kさん 30代)

どうしても結婚したい!となると、小さなことには目をつぶろうとする傾向があります。しかし、経済観念がしっかりしているかどうかは、見極めたいところです。

(4)お金関係ない!

「結婚資金なんてありませんでした。でも、大好きな彼と家族になれてとにかく幸せ。何してても楽しいし、時々ちょっと奮発してふたりで飲みに行ったりするので十分。お金は関係ない」(ファッションアドバイザーSさん 40代)

収入は少なくても、生活が充実していたり好きな仕事をしていたりする人は、このようにお金と幸せを分けて考える傾向もあります。

(5)実家に住む

「結婚して彼とふたりで生活していこうとしたけど、収入が少なすぎて無理だった。結局、私の実家でふたりで暮らすことになりました。経済的には安定したけど、夫婦仲はぎくしゃくしてる。妻の実家暮らしは、夫にとってきついみたい」(サービス業Tさん 20代)

経済面では助かるものの、両親との同居は新婚夫婦にとって負担になる場合も多いようです……。

(6)新婚旅行も指輪もなし!

「年齢的に結婚したかったので彼に話したら、“新婚旅行も行けず指輪も買えないけどいい?”と言われた。今から別の人を探すせる自信もなく、その条件をのむしかなかった……」(専業主婦Hさん 30代)

お金がなければ当然高価な指輪を買う事はできませんし、コストのかかる新婚旅行もできませんね。

それでも「今結婚したい!」というならば、結婚資金がなくてもしょうがない……ということに。

 

3:結婚資金、どう貯金する?結婚資金の貯め方

(1)必要な資金を計算した上でそれに向かってふたりで貯金

「結婚を決めた時点で、彼が必要な資金を計算してくれて、ふたりで貯金を始めた。そのころから彼が全然無駄遣いしなくなったので、信頼できる人だなと思った」(事務職Aさん 30代)

お金を貯める計画をしても、実際にそれを実行できる人はなかなかいないものです。結婚資金を計画的にきちんと貯めようとしてくれる彼は信頼ができますね。

(2)ボーナスを結婚資金に充てる

「普段の生活を切り詰めるのは嫌だったので、ボーナスを結婚資金にしようと決めた」(営業職Yさん 30代)

「結婚するからといって、今の楽しい生活を犠牲にしたくない」。そんな場合はボーナスを全額、あるいは半額でもプールして、結婚資金に充てるのがよいようです。ボーナス払いの買い物は厳禁ですよ~。

(3)外食を減らして月々の出費を抑える

「結婚を意識する前は、彼とレストランに行ったりバーに行ったりと、お金のことを気にせずに楽しんでいたけど、結婚するとなってからは、彼の家か私の家のデートが増えた。より家族に近づいている気がして、嬉しかった」(マーケティングMさん 30代)

彼と一緒なら、節約する生活だって楽しい!

 

(4)お弁当を作る

「ランチ代を浮かすために、ふたりぶんのお弁当を作り始めた」(事務Hさん 30代)

早起きはちょっと大変ですが、お弁当作りは大きな節約に。

(5)同棲をして家賃を抑える

「ふたりが別の家に暮らして家賃を払うのはもったいないから、同棲を始めた」(株式取引Hさん 30代)

都内の一人暮らしは家賃もバカになりません。ふたりで住めば、ランニングコストも下げることができます。

(6)投資を始めた

「結婚するときだけじゃなく、結婚すれば子供ができたりして将来にわたりお金が必要になるもの。なので、少しずつだけど投資を始めた」(IT関連Tさん 30代)

収入を少しでも増やそうと、副業や投資を考える人もいます。しっかりとした知識を身に着け、地道に続ければ、時間を切り売りせずとも将来の収入を増やしてくれる可能性のある投資。魅力に感じる人が多いのもうなずけます。

 

4:親は結婚資金を出してくれるものか?

結婚はふたりで独立し、新しい家族として出発するためのものです。なので、親のお金をあてにしなければならない結婚は、その後の結婚生活を営む上でもあまりおすすめできません。

親はあてにせずに、もしも出してくれたら、そのお金は将来の備えのために貯金できる、ってくらいにはふたりで準備しておきたいものですね。

 

【参考】

結婚観調査で《結婚とお金》に対する男女の本音が明らかに-質問から始まる婚活アプリSweetRing – 株式会社Sweet Tech

結婚相手に求める年収は「500万円以上」が最多!8割以上の女性は結婚後にマイホーム購入を希望 – 株式会社マンションマーケット