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アーモンドを食べ過ぎると頭痛や腹痛が?ナッツ類の美容効果と注意点

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:セレブも愛するナッツ類!だけど食べ過ぎると病気にも…

ナッツ類は美容や健康を意識する女性にとって、力強い味方になってくれる食品です。

海外セレブにも愛好者が多く、おやつタイムや小腹がすいたときに、お菓子よりもナッツを好む人も少なくありません。

だけど、食べすぎには、くれぐれも注意しなくてはなりません……!

どんなにカラダにいいものであっても「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」。ナッツ類も例外ではないのです。

 

2:アーモンドなどナッツ類の美容に効果的な成分と摂取量5つ

さて、まずはアーモンドなどの“ナッツ類”が「美容にいい!」と言われている背景をご紹介していきましょう。

ナッツ類に含まれている美容に効果的な成分と、適正とされる摂取量をフードアナリスト資格をもつ筆者がご紹介します。

(1)アーモンドの栄養素と摂取量

アーモンドには、抗酸化作用がある「ビタミンE」や、女性に不足しがちな「ミネラル類」のほか、美容にいいとされる不飽和脂肪酸の「オレイン酸」や「リノール酸」が豊富に含まれています。

不飽和脂肪酸の働きとしては、コレステロールを低下させるなど、美容面では嬉しいメリットがあると言われます。

また抗酸化作用によって、ボケ防止や脳梗塞の予防にも効果がある食品として知られています。

摂取量の目安としては、女性ならば1日20粒程度まで、男性でも22粒までが適量です。

アーモンドは、お菓子で使われる口一ストアーモンドや砕粒状になったもの、スライスされているもの、プードルと呼ばれる粉末状のものなど、いろんな形状がありますが、いずれの場合も「摂りすぎ」にはご注意を!

(2)くるみの栄養素と摂取量

くるみにも、アーモンドと同じように「ビタミンE」や「リノール酸」などの美容に効果的な成分が含まれているほか、「ビタミンB6」や「ビタミンC」などの栄養素も豊富なので、アンチエイジングを目的とする女性にも嬉しい食品です。

このほか「カルシウム」や「リン」「鉄」「カリウム」などもバランスよく含むので、現代人に不足しがちな栄養素を効率よく補える点も魅力的です。

また、くるみの食物繊維は不溶性なため、快適なお通じを促してくれる働きも期待できます。

1日あたりの適量は、約40gほどで「7~8粒を目安に食べるといい」と言われています。

(3)ピスタチオの栄養素と摂取量

ピスタチオには「ビタミンE」や「ビタミンB2」「ビタミンK」が含まれているほか、「ミネラル」や「カリウム」「カルシウム」などの美容成分も豊富です。

「カリウム」には“むくみ”を解消する効果があると言われていることから、ダイエット目的で摂取する女性も多いナッツ。サプリメント代わりにポリポリと食べている人も多いです。

また、血圧を降下させる作用も期待できることから、血圧が高めの世代にも人気があるナッツです。

1日の摂取量としては他のナッツ類よりかなり多めで、45粒前後です。

殻を割って食べるローストされている製品が一般的で、実の部分だけでなく、薄皮も一緒に食べるようにすると、栄養を逃しにくくなります。

(4)ピーナッツの栄養素と摂取量

ピーナッツには「オレイン酸」や「リノール酸」といった不飽和脂肪酸が多いことに加え、二日酔いを予防するとされる「ビタミンB3」や記憶力を上げるという「レシチン」という成分も含まれています。

なので、美容的なメリットもですが、どちらかというと健康維持を目的として定期的に食べている人も多い食品です。

余談ですが、ピーナッツは「木の実」ではなく「豆類」に分類される食べ物です。

1日に摂取できる目安としては、20~30粒前後で、粒の大きさによっても多少前後します。

(5)カシューナッツの栄養素と摂取量

カシューナッツに含まれる栄養は、アーモンドに似ていて、その成分の多くが不飽和脂肪酸の「オレイン酸」です。

また「ビタミンB1」や「マグネシウム」「亜鉛」などのミネラル類も豊富なことから、美容目的で摂取する女性も多いナッツとしても知られています。

ただし他のナッツに比較して「たんぱく質」や「糖質」が多いので、その甘さが魅力でもありますが、食べ過ぎには要注意。

1日に摂取する量の目安としては、およそ20粒ほどを目安にしておくと安心です。

 

3:アーモンドの食べ過ぎで…引き起ったトラブル4つ

ところで、美容や健康にいいと言われているアーモンドを食べ過ぎたことによって、思わぬトラブルに見舞われてしまう人もいます。

そこで、一般的に言われている「アーモンドの食べ過ぎによるトラブル」を経験した方々に、その実体験を語っていただきます!

(1)アーモンドの食べすぎで便秘に⁉

「雑誌を読んで“アーモンドは美容にいい”って知ったので、それからは会社でも家でも、おやつにはひたすらアーモンドを食べ続けていた時期がありました。

そうしたら、ある日ふと、便秘がちになっている自分に気づいて……。

アーモンドを食べ過ぎると下痢になることがある、って言うのは知っていたんですが、その逆で、便秘になるとは思わなくて焦りました。

最初は、アーモンドが原因って気づかなかったんですが、摂取をやめたら徐々にお腹の調子が戻ったので、アーモンドの食べ過ぎだったと反省しています」(30歳女性/IT)

アーモンドには多くの食物繊維が含まれるため、体質によっては消化に時間がかかり、便秘がちになることもあるそうです。くれぐれもご注意を!

(2)アーモンドを食べ過ぎたら胃痛・腹痛が…

「アーモンドの美容効果に惹かれて、しょっちゅう食べていたら、頻繁な胃痛や腹痛に悩まされるようになりました。

最初、自分ではアーモンドが原因だとは全く思っていなかったのですが、試しにおやつを違うナッツに変えてみたら、胃痛や腹痛にならなくなって。

そこで初めて、“もしや……”って思いましたね。

それからは、アーモンドは1日に4粒くらいに控えていますが、そのほうが私には合っているようで、調子がいいです。

胃痛や腹痛に悩んでいた頃には、1日に20粒は食べていたので、私には食べ過ぎだったんだと思います」(27歳女性/ネイリスト)

アーモンドに含まれる食物繊維や脂質によって、体質によっては予想外の負担がかかってしまうこともあります。

不調を感じたら、摂取する量を減らしたり、一時的に休止することも大事ですね!

(3)アーモンドを食べ過ぎると口内炎になる?

「美肌になりたくて、積極的にアーモンドを食べていた時期があるんですけど、そのときは、やたらに口内炎になりやすかったのでイヤでした。

で、“ひょっとして、アーモンドのせいで口内炎になるのかな”って自分なりに考えて、一度アーモンドを食べるのをやめたんですけど、そうしたらさらに悪化しちゃったんですよね……。

よくよく考えてみたら、アーモンド以外にも原因がいっぱいありそうで。食生活も乱れていた頃なんですけど、それ以来、怖くてアーモンドをたくさん食べられなくなっちゃいました(笑)。

関係あったのか、なかったのか、どっちなんでしょうね!?」(33歳女性/百貨店勤務)

アーモンドに含まれるアルギニンという成分は、体質や体調によってヘルペスを招くと言われていることも関係しているのかもしれないし、あるいはたまたま口内炎ができやすい時期だったのかもしれないし……。

明確な関係性は不透明ながらも、異常を感じたら、摂取を一時的に控えたほうが安心かもしれません。

(4)アーモンドを食べ過ぎて、ニキビなど肌荒れが起きた!肝臓も悪くなる……?

「アーモンドの食べ過ぎは良くないって知っていたんですけど、勝負デートまでに少しでも美肌になっておきたくて、つい食べ過ぎちゃったことがあります。

そうしたら、結果は最悪。

食べ過ぎが災いしたのか、ニキビがブツブツと出まくって、美肌どころか自分史上最悪な汚肌でデートに臨むことに……。

あまりにも肌の調子は悪いし、体はダルいしで、もしかして肝臓がやられちゃった!?なんて思って、すごく焦りました。

アーモンドの大量摂取をやめたらお肌の調子も戻りましたし、全体的に体調が安定しました。

それ以来、欲張ってはいけないなと、肝に銘じました」(30歳女性/派遣)

アーモンドに含まれる脂質が、皮脂を増やしてしまうことから、ニキビができやすくなってしまうという人もいます。

またビタミンEを過剰に摂取すると、肝臓に支障をきたすこともあるとされているので、食べ過ぎによって肝臓に負担をかけるリスクも気になります。

この場合も、摂取量を減らすか、体調が安定するまで一時的に摂取を控えたほうが安心と言えましょう。

とはいえ、お肌の調子にしても肝臓にしても、アーモンドは「適量」であれば、よい作用を与えてくれる食品ではあるので、あくまでも「食べ過ぎには注意!」という話として意識しておくといいかもしれません。

 

4:ナッツ類を上手に摂って美人になろう♡

ナッツ類は、適量を守って上手に摂取すれば、美容や健康にお役立ちの優秀食品です。

彼と一緒にポリポリしてもよし、彼に内緒でキレイを目指すなら、ひとりでこっそりポリポリしてもよし。

さらにキレイになってモテモテ美人を目指したい女子は、普段のおやつをナッツに置き換えるなどしながら適量を習慣的に食べて、さらなる美人を目指しちゃってくださいね~!

 

【参考】

食品成分データベース – 文部科学省

日本ナッツ協会 – Japan Nut Association