恋のなやみに効くメディア

ノックの回数には意味がある?いい女なら知っておきたい「ノックのマナー」5選

中田綾美

中田綾美A.Nakata

目次

隠す

1:ノックの回数に意味があるって知ってた?

(1)2回

日本では、ノックは「コン、コン」と2回やる人が多いのでは? ただし欧米では、ノック2回は“トイレノック”とされています。欧米の人のお部屋を訪問する際や、外資系企業への転職活動においては、ノック2回は避けたほうがいいかもしれません。

(2)4回

「コン、コン、コン、コン」とノック4回……。おそらく違和感を覚える人も多いかと思いますが、国際的なビジネスシーンにおける正式なマナーでは、ノックは4回とのことです。

外国の方とお仕事する機会のある人は、念のため押さえておきましょう。

(3)3回

では、間をとって3回はどうなのか?というと、海外において3回ノックは、親しい人を訪ねる際のマナーなのだそう。

日本においては、「国際マナーに合わせてノック2回はやめたほうがいいけど、正式マナーの4回だとなんだかしつこい感じがするし……」という流れがあって、最近のビジネスマナー本では“3回ノックが適切”というアドバイスをよく見かけます。

 

2:回数以外も大切!ノックのマナー5選

ノックでこだわるべきなのは回数だけではありません。職場で素敵なメンズから「上品な女性だな」と一目置かれるべく、ノックのマナーについておさらいしておきましょう。

(1)ノックの回数にこだわりすぎない

最近の日本では“ノック3回”がビジネスマナー上、正しいという風潮になっていることは、先ほどお伝えしたとおり。

ただ、だからといって「そっか、じゃあ今日から職場でのノックは3回にしよっと!」と急に方針転換するのは早計かもしれません。

英国ヴィクトリア女王のエピソードで、「海外からの来賓がフィンガーボウルの水を飲むのを見て、女王も同じように振る舞った」というものがあります。もちろん、フィンガーボウルは指を洗うものなので、その水を飲むのはマナーにそぐわないのですが、お客さまに恥をかかせないように女王が心遣いをしたというわけです。

ノックのマナーもこれと同様で、もし自分の職場で2回が定着しているのであれば、そのままの習慣を継続するほうが良いかもしれません。

みんなが2回で納得しているのに、自分だけ「これが国際マナーなのよ!」と3回ノックを実践するのは、ひとりだけ浮いてしまうことも。場合によっては嫌味に受け取られる恐れもあります。

(2)第二関節で優しくノックする

女性が回数よりもこだわりたいのは、たたき方です。手の甲全体を使って「ドン、ドン、ドン」と乱暴にたたいては、まるで借金の取立てのよう……。

かといって、恐る恐るノックして、室内に音が聞こえなければ、ノックの意味がありません。音はクリアで、かつ乱暴な印象を与えないようにするには、中指や人差し指の第二関節を使って優しくノックするようにしましょう。

手の甲全体を使うよりも、そのほうがノックする手つきもエレガントに見えますよ。

(3)扉が半開きでもノックする

ノックとはもともと扉の奥に人に対し「入ってもいいですか?」と確認するための合図です。扉がきっちり閉まっていなくても、中の人に配慮を示すという意味で、必ずノックをしましょう。

(4)「どうぞ」と声がかかってからドアを開ける

勝手知ったる職場であれば、ノックをしただけで満足して、いきなりドアを開けてしまう人もいるかもしれません。

しかし、前述のようにノックとは本来「入ってもいいですか?」というお伺いの合図。中の人から「どうぞ」と許可があってから扉を開けるのがマナーにかなっています。

(5)返事がなければもう1度ノックする

ノックをしたけれど中から返事がない……。急いでいるときは、ついつい「えーい、開けちゃえ!」となるかもしれませんが、そこは我慢。中の人にノックが聞こえなかった可能性もあるので、1回目よりも強めに再ノックするのが正解です。

それでも返事がなかったら、ドアの前で「失礼します」と声をかけてから、ゆっくりドアを開けるようにしましょう。

 

3:まとめ

上品にドアノックができれば、職場の男性陣の心まで打たれる……かどうかはわかりませんが、少なくとも乱暴なノックよりは好印象のはず。ぜひこの機会に、ノックの回数の意味やマナーを押さえておきましょう。