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「目が笑っていない」と言われるのはなぜ?与える印象や心理、改善方法まで

松田優

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:「目が笑っていない」はどういう意味?

「目が笑っていない」という表現は、さまざまなシーンで聞かれますよね。これは、仕方なく笑っている、愉快だから笑っているわけではないという意味で使われています。

別の言いまわしでは、苦笑い、愛想笑い、冷笑、乾いた笑い……など、こちらも決して本意で笑っているのではないという意味の表現になります。ほかにも、呆れて笑うしかないようなときや、実は怒っているけど場の空気を壊さないために作り笑顔をするときなども、「目が笑っていない」と表すことがあります。

2:目が笑っていない人が与える印象3つ

では、目が笑っていない人は他人の目にどのように映っているのでしょうか。目が笑っていない人が与えている印象を3つ挙げてみます。

(1)怖い

目が笑っていない人は、シンプルに「怖い」という印象を与えてしまいます。

「;」「’」「ω」などの記号を使って表現する顔文字も、日本と海外を比べるとかなり違っていて、海外は口元で、日本は目で感情を表現しています。マスクをしていても表情や気持ちがなんとなく見てとれるのは、目が表情を作る大きな役割を担っているからです。

(2)何を考えているかわからない

建前上笑ったけれど本音は違っているとき、目が笑っていないケースがありますが、それを感じとれる相手は、本当は何を考えているのかわからないと思われることがあります。

口角が上がり笑ったような発声なのに、目だけ笑っていないというのは、行動と感情の間に齟齬があるように感じられて、ちょっと不気味ですよね。

(3)余裕がなさそう

「あはは、そうですね」というような返事は、愛想笑いならまだしも、空返事と思われることも。この場合、相手に人の話を聞く余裕すらなさそうという印象を与えます。

ほかの何かに気持ちが向いてしまっていたり、気がかりなことに引っ張られてしまっていたり、つらいことがあったりすると、笑った表情を作るのもしんどいものです。

3:笑ってるのに目が笑っていないと言われる原因5つ

ちゃんと笑っているはずなのに、目が笑っていないと言われたことがある人もいるでしょう。そう感じさせてしまう原因を5つ挙げてみました。

(1)目元の動きが小さい

花粉の季節や感染症への対策が必要なとき、笑っているかどうかを判定できる視覚情報は、目元に限られますよね。そんなときに目元の動きが小さいと、表情が変わっていないように見えてしまいます。

笑っていると判断する材料は、目元、口元、声色が大きな割合を占めるため、見えている部分を意識して大きく動かしたり、声で感情を表現したりするといいでしょう。

(2)愛想笑いが染みついている

表情筋が動かずに止まっていることが、目が笑っていないと感じられる原因と言えます。

仕事柄、愛想笑いをする必要がある人は、定型の笑顔があったりするもの。あまりにもピタッとはまりすぎていると、逆に無表情に見えることも。接客を伴うお店などでスタッフさんを観察してみると、笑顔だけれど、ずっと同じ表情でいる人がひとりくらいいるものです。

(3)容姿にコンプレックスがある

笑顔が可愛くないと言われたことがあったり、歯並びが悪かったり、自分ではそう思っていなくても、他人に指摘されたことが心に引っかかって、自然な笑顔が出せなくなっているというパターンも。

職業病以外で、貼りつけたような笑顔で目が笑っていないように見える人は、コンプレックスが引っかかって表情がかたくなり、目元が動かない笑顔になってしまうのです。

(4)表情を作ろうとしすぎている

クリッと大きな目を輝かせて笑う姿は魅力的に見えるもので、それを目指して表情を作ろうとした結果、目が笑っていないという状況に陥ることも。

これは笑顔のお手本となるような理想像がある人に起こりがちな現象で、目を大きく開こうとするあまり、逆に目元がこわばってしまうというもの。気持ちと表情に差が出ていることに本人が気づいているケースもあります。

(5)無意識にほかのことを考えている

本人はその場で話を聞いて、内容や場の空気に合わせて笑っているつもりでも、実は上の空だったりすることも。そのために、リアクションにズレが出て、不自然な笑顔になったりします。

日常のモヤモヤや先延ばしにしている決断などがあると、そちらに気をとられて、形だけ笑っている風になってしまいます。

4:本人も気づいてない?目が笑っていない人の心理3つ

自分は笑っているつもりなのに目が笑ってないと言われたり、またその逆もあったりするもの。目が笑っていないと感じさせてしまう人にありがちな心理を3つご紹介します。

(1)疲れていてそれどころではない

心身ともに疲れてしまって、話を聞くのも精一杯。笑顔なんて作っている余裕なんかない。そんなときに、いつもと同じような表情で笑うのは難しいですよね。

本人は精一杯の対応をして、笑うところでは笑っているつもりでも、疲れた心身がそれをさせてくれないという状態です。本人的にはきちんと話を聞いていないとも限りません。状態を見て察してあげるのも優しさかもしれませんね。

(2)相手に心を開いていない

話している相手との心理的な距離がまだ遠く、心を開いていないということも考えられます。気心の知れない人に、自分の内面をいきなりオープンにするのは難しいもの。様子をうかがうような作り笑顔になり、目が笑っていないように見えても無理はありません。

自分が相手だったら寂しくなってしまいますが、関係を築いていくきっかけにするのもいいでしょう。

(3)本当は笑っているけど伝わりにくい

もともと表情の動きが少ない人は、笑っても怒ってもあまり顔つきが変わらないもの。さらに、目元よりも口元のほうが比較的動きが大きく見えやすいため、口元は笑っていても、口元に比して目元の動きが少なくわかりにくい場合も。

そのため、本当はすごく笑っているのにも関わらず、あまり表情が読みとれないというケースもあります。

5:目が笑ってないと思われがちな芸能人3選

(1)香取慎吾

アラサー世代が物心つく頃にはすでに、テレビで見ない日はないほどの大スターだった香取慎吾さん。おひさまのような笑顔が印象的です。

しかし、子どもの頃からずっとアイドルとして生きてきたため、自分は商品だという意識が強いと語っていたこともありました。心から笑っているときもあるでしょうが、やはり「売りモノの笑顔」というふうに感じる人も少なくないようです。

(2)小島瑠璃子

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政治や社会問題がテーマの番組に多く出演している小島瑠璃子さん。周りをよく観察して状況を読みながら伝えたり、意見をしたりすることが求められるため、脳が常に緊張状態なのかもしれませんね。

トーク番組では明るくサバサバしたキャラクターですが、それでもやはり目が笑っていないように感じられてしまうのは、ほかの番組でのイメージが強いせいでしょう。

(3)村本大輔(ウーマンラッシュアワー)

社会問題を題材としたネタで漫才をするウーマンラッシュアワーの村本大輔さん。彼の笑顔と言えば、ステージ上で見せるニヤリとした表情の印象が強いでしょう。ネタの性質もあり、はじけるような笑顔というのは見せづらいのかもしれませんね。

さらに、重めの一重まぶたということもあり、目元の動きが見えづらいのも、目が笑っていないように見える要因と言えます。

6:目が笑ってないと言われたら…改善方法5つ

ちゃんと笑っているつもりなのに、目が笑っていないと言われるのはショックですよね。そこで、簡単にできる改善方法を5つご紹介します。

(1)目を細めて笑う

意識して目を細めるようにするのが、まずは簡単でおすすめの方法です。一般的には大きな目が可愛いとされていますが、くしゃっと目がなくなるほうが「笑っている」と感じやすいですよね。

目が笑っていないという指摘は、目元の動きがないためにされるもの。目を細めるようにすれば、笑っていないときと明らかに違った表情になります。

(2)口角をグッと上げる

笑顔の印象の決め手のもうひとつの要因は、上がった口角。意識して口角を強めに引き上げてみると、顔のほかの筋肉も影響を受け、目じりがやや下がるように感じられるでしょう。口元と連動して目元がゆるむことで、自然と笑ったような表情になります。

また、笑顔でなくとも、口角が上がった表情の人は穏やかな印象を与えるため、イメージアップ効果も期待できそうです。

(3)前歯が見えるように意識する

口角を上げる動きに加えて、前歯が見えるように口を開けてみると、さらに目元が優しい印象に変わるのが見てとれますね。筋肉の動きが大きくなれば、連動してほかの筋肉の動きも大きくなります。

自然な笑顔の人を観察してみると、大多数の人が会話の中では口を開けて笑っています。思っているより大きなアクションで笑ったほうが、感情は伝わりやすいものです。

(4)眼輪筋や表情筋を鍛える

表情を作っているのは、表情筋という筋肉。中でも、目の周りの「眼輪筋」という筋肉を鍛えることで、自然な笑顔や豊かな表情を作れるようになります。

簡単な方法では、まず、目をギュッと瞑り、パーツを顔の中心に集めるイメージで口をすぼめながら息を吐きます。息を吐ききったところで、ギュッと力を入れていたものをパッと一気に解放すると、目の周りの筋肉が動いた感じがしますよね。

(5)表情に笑った余韻を残す

ちゃんと笑っているのにな……という人は、笑顔の余韻を残してみましょう。笑ったあとすぐに無表情に戻る人がいますが、愛想笑いだったのかな、という印象を受けますよね。

連続して撮った写真でも、1枚はいい感じなのに次の1枚は目が閉じていることってありますよね。人の印象も同じで、話し終わっても少し笑顔でいると楽しそうな印象を与えられます。

7:まとめ

目が笑っていないと言われてしまうのはなぜなのか。その理由を外見と心理の両面からご紹介しました。目が笑っていないことで、何となく怖かったり冷たかったりする印象を与えてしまうことに悩んだとき、この記事を参考に、分析や改善をしてみてください。