丁寧語、尊敬語、謙譲語の違いとは?今さら人に聞けない「丁寧語の使い方」

言葉遣いがきれいな人は、育ちがよく見えて、男性ウケも抜群。きれいな言葉使いの基本となるのは敬語です。そして敬語をちゃんと使うために欠かせないのが、丁寧語、尊敬語、謙譲語の使い分けです。あなたはきちんと使い分けられていますか? 「あの子、品がいいね!」と周囲から一目置かれる女性になるべく、今回は、丁寧語、尊敬語、謙譲語の基本ルールをおさらいしておきましょう。
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1:丁寧語とか正直めんどくさい!? 今さら聞けない丁寧語の基礎知識

(1)丁寧語の意味は?尊敬語、謙譲語との違いは?

丁寧語、尊敬語、謙譲語はいずれも敬語の一種。このうち、丁寧語は、語尾を「です」「ます」にするなど、丁寧な言い方をすることで、相手に対する敬意を表すもの。目上の人だけでなく、対等な立場にも使います。相手が同い年や年下でも、あまり親しくないうちは、丁寧語を使うとよいでしょう。

これに対し、尊敬語は相手の動作を高めて敬意を示す言葉。他方、謙譲語は自分の動作を下げることによって、相手を高める言葉です。

(2)丁寧語の反対語とは?

丁寧語には語尾に「です」「ます」をつけますが、「です・ます」調のことを“敬体”といいます。“敬体”の反対語は“常体”、つまり「だ・である」調です。

(3)丁寧語を英語でいうと?

英語には、日本語ほど細かい敬語ルールはありません。例えば、日本語の「言う」は丁寧語では「言います」、尊敬語では「おっしゃる」、謙譲語では「申し上げる」など、さまざまな形に変化しますが、英語では主語が誰であっても“say”ですね。

とはいえ、英語に丁寧な表現がまったくないわけではなく、文頭や文尾にpleaseをつけたり、人に依頼する際に“Could you ~?(~していただけないでしょうか?)”、自分の行動について許可をもらうときには、“May I ~?(~してもよろしいでしょうか?)”などのフレーズを用いることがあります。

 

2:言うの丁寧語は?丁寧語・尊敬語・謙譲語の変換一覧

では、さまざまな動作を丁寧語・尊敬語・謙譲語で表現するとそれぞれどうなるのか、ワンポイントアドバイスを交えながらチェックしていきましょう。

(1)「言う」「話す」

・丁寧語:言います、話します

・尊敬語:おっしゃる

・謙譲語:申す、申し上げる

「おっしゃる」が正しい表現で「おっしゃられる」は間違い! 丁寧に言うつもりで恥をかかないように注意しましょう。

(2)「食べる」

・丁寧語:食べます

・尊敬語:召し上がる

・謙譲語:いただく

くれぐれも、気になる男性の前では「昨日、食ったラーメン、マジうまかったわー」なんて下品な発言は慎むこと。エレガントな女性を目指すなら、「昨日いただいたラーメンは大変おいしゅうございました」くらいがするりと口からでてくるようにしたいところです。

(3)「行く」

・丁寧語:行きます

・尊敬語:いらっしゃる

・謙譲語:参る、うかがう

フランクな職場であれば、上司から呼ばれた際の返事は「はい、は~い。今行きま~す」でもOKかもしれません。しかし、ワンランク上のいい女を目指すなら、「はい、ただいま参ります」でいきましょう。

(4)「来る」

・丁寧語:来ます

・尊敬語:いらっしゃる、お越しになる

・謙譲語:参る、うかがう

尊敬語「いらっしゃる」、謙譲語「参る、うかがう」は、「行く」と「来る」の両方の意味で使うことができます。お笑いコンビの今いくよ・くるよさんを変換すると、大変なことになってしまいそうですね。ちなみに、スリムなほうがいくよさん、ぽっちゃりのほうがくるよさんです。

(5)「見る」

・丁寧語:見ます

・尊敬語:ご覧になる

・謙譲語:拝見する

“拝~”は謙譲語によく用いられる表現で、「見る=拝見する」のほかにも、「読む=拝読する」、「聞く=拝聴する」、「借りる=拝借する」などがあります。

(6)「聞く」「尋ねる」

・丁寧語:聞きます

・尊敬語:お聞きになる

・謙譲語:うかがう、承る、拝聴する

ちなみに、相手の名前を聞きたいときに「お名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」と言うのは間違い。「頂戴する」はモノをもらう動作を表す謙譲語だからです。「お名前を頂戴」は、「お名刺を頂戴」という表現から生まれた誤用ではないかといわれています。

相手の名前を尋ねる際は、「お名前をお聞きしても(orうかがっても)よろしいでしょうか?」を使いましょう。

(7)「いる」

・丁寧語:いる

・尊敬語:いらっしゃる

・謙譲語:おる

例えば、「私は18時まで会社にいる」は、丁寧語では「私は18時まで会社にいます」、謙譲語では「私は18時まで会社(社外の人間に対しては、弊社や当社)におります」となります。

ちなみに、尊敬語のつもりで「●●様は18時までおられます」などと言うのは間違い! 「おられる」というのは、謙譲語「おる」に尊敬語「~られる」をくっつけたフレーズだからです。「いる」を尊敬語で表したいときは「いらっしゃる」を使ういましょう。

(8)「好き」

・丁寧語:好きです

・尊敬語:お気に召す

・謙譲語:お慕い申し上げる

相手の好みを丁寧に尋ねたい場合は、「お好きでしょうか?」を使うとよいでしょう。謙譲語「お慕い申し上げる」は、正直、汎用性は低そうですが、一生に一度は使ってみたいor言われてみたいフレーズかもしれませんね。

 

3:丁寧語にも尊敬語にも謙譲語にも!「お」「ご」の使い方ルール

前章の変換一覧でもちらほら出てきましたが、敬語における「お」「ご」の使い方のルールを見ていきましょう。

(1)和語には「お」、漢語には「ご」をつける

名詞の頭に「お」や「ご」をつけると丁寧な表現になります(“丁寧語”ではなく“美化語”と分類する説もあります)。

「お」と「ご」の使い分けについては、「お茶」「お顔」「お話」「お金」など、訓読みする和語には「お」、「ご祝儀」「ご案内」「ご住所」「ご連絡」など音読みする漢語には「ご」をつけるのが一般的のようです。

ただし、この区別は絶対的ではなく、「お電話」「お食事」のように、漢語でも「お」がつくケースは数多くあります。

(2)「お(ご)~になる」「お(ご)~くださる」は尊敬語

「お会いになる」「ご指導くださる」など、「お(ご)~になる」「お(ご)~くださる」は相手の動作を高める尊敬語です。

(3)「お(ご)~する」「お(ご)~いたす」は謙譲語

「お知らせします」「ご案内いたします」など、「お(ご)~する」「お(ご)~いたす」は自分の動作を低めて相手を高める謙譲語です。

(4)「お(ご)~いただく」は謙譲語

「お待ちいただく」「ご指導いただく」など、「お(ご)~いただく」「お(ご)~いただく」は、相手から何かしてもらったり、相手の動作を受けたりするときの謙譲語です。

 

4:まとめ

丁寧語、尊敬語、謙譲語を使いこなせれば、職場の男性陣の間で「あの子、深窓のご令嬢だってよ」「すげー、やっぱ上品だもんな!」とあなたの噂がもちきり……になるかどうかはわかりませんが、少なくとも印象アップにつながるのは間違いなし。

この機会にぜひ美しい日本語をマスターしておきましょう。それではみなさまごきげんよう!

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