恋のなやみに効くメディア

完璧主義は欠点それとも長所?完璧主義かどうか診断する方法と生かし方

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

©gettyimages

目次

隠す

1:完璧主義とは?欠点?それとも長所?

完璧主義者は、「頼りになる」という声もある反面、「こちらにも完璧を求められるため、プライベートでは付き合いづらい相手と感じてしまう」という声もあります。

実際のところ、完璧主義は長所なのでしょうか。それとも短所なのでしょうか。具体的に、完璧主義者の特徴を見ていきましょう。

2:完璧主義な人に共通する特徴4つ

それではさっそく、完璧主義者の共通点を見ていきましょう。いろいろな人の性格を鑑定している、占い師の草薙つむぐさんにお話を聞いてみました。

(1)妥協できない

草薙:完璧主義者はすべてにおいて妥協できない傾向があります。これは完璧を求めすぎるあまりに、適当なところで手を抜けないことが原因と考えられます。

例えば、仕事で企画書を作る際に、数ミリ単位のグラフ調整などをしていつまでも完成させられない、など。文章にこだわりすぎて仕事の依頼メールにやたらと時間がかかる、なんてことも日常茶飯事です。

(2)理想が高い

草薙:彼らの「完璧な状態を求めてしまう」傾向は、「理想が高い」と言い換えられます。テストで80点をとったとしても「100点じゃなかった」と落ち込むのが完璧主義者でしょう。常に、100点じゃないと納得できないのです。

(3)他人にも完璧を求める

草薙:例えば、仕事でミスをした人に対して「なぜ確認をしなかったのか」「なぜ、これができないんだ」と責めたりすることも。それが人間関係に軋轢を生んでしまう原因となることもあり、付き合いづらい人と思われてしまうことも。

(4)柔軟性がない

草薙:他人からみると別にどうだっていいことに強いこだわりをもっていて、それが乱されることを嫌う傾向もあります。例えば、旅行のときなどに、綿密な計画を立て、ちょっとしたトラブルが起こるだけで不機嫌になることも。ハプニングを楽しめるような余裕がないわけです。

3:プライドが高いの?人が完璧主義になる理由3つ

なぜ完璧主義者は、完璧を求める性格になってしまったのでしょうか。その理由や原因を見ていきましょう。

(1)負けず嫌い

草薙:例えば、勝ち負けがはっきりと現れるようなスポーツの世界などでは、勝負に勝ちたいがために常に自分やチームが完璧の状態であることを望むわけです。

(2)責任感が強い

草薙:中途半端なクオリティの商品やサービスを提供することは、クレームの原因となります。だからこそ、引き受けた仕事は完璧にこなさないと納得できないわけです。「誰もそんなところ見てないよ」という部分にまで時間をかけてしまうところは、強すぎる責任感がなせる業といえます。

(3)失敗することが怖い

草薙:失敗やミスを極端に恐れている場合も、完璧主義になる傾向があります。例えば、仕事でミスや失敗をすると自分に対する評価が落ちてしまうことがあります。人は失敗を繰り返しながら成長していくものですが、完璧主義者は一時的に評価が落ちてしまうことを恐れて慎重になりすぎてしまうわけです。

4:完璧主義であることのデメリット3つ

(1)苛立ちを感じやすい

草薙:完璧主義者になってしまうと、完璧でないことに強いストレスや不安やいらだちを感じてしまいやすいといえます。これが大きなデメリット。他人や自分の失敗に対して強く怒りを感じてしまうわけです。

テストで99点をとっても「あと1点足りなかった」と自分を責めるのは典型的な完璧主義者の特徴でしょう。

(2)仕事を途中で投げ出しやすい

草薙:ひとつのことを完璧にこなそうとすると、時間がかかるし、いろいろなことに気を使わないといけなかったり、やり直しをすることになったりと、労力がかなりかかります。

完璧主義者の場合、完璧でないことは嫌なので自分の理想に近づけようと努力をするのですが、あまりにもその理想が高すぎると、それができないことに苛立ちを覚えて、仕事を途中で投げ出してしまうことがあります。

要するに、もう完璧にできないことがわかると、やる気を失ってしまうというわけです。

(3)人間関係のトラブルを生みやすい

草薙:完璧主義者の多くはこだわりが強く、仕事に対してすごく真面目なため、他人のミスを許せないことも多いです。そのせいで、他人に寛容になれなかったり、きつく言い過ぎてしまったりと、人間関係に軋轢を生んでしまいやすいといえます。

5:完璧主義を長所にして生かす方法3つ

(1)ひとりでできる仕事をする

草薙:仕事をするときに限りませんが、他人はコントロールできません。そのため、完璧主義者はチームで仕事をしなければいけない場合、思うようにできずに挫折してしまうことがあります。それを回避するためにも、自分ひとりで行える仕事をするといいかもしれません。

(2)ミスの許されない仕事をする

草薙:世の中には絶対にミスの許されない仕事があります。例えば、銀行員や公認会計士や税理士など。他人のお金を扱うような仕事はたった1円合わないだけでも大問題となります。また、建築業なども、ミスは建物の崩壊や大きな事故につながります。

そのため、それらは完璧主義を生かせる仕事といえるでしょう。

(3)クリエイティブなことをする

草薙:画家や作曲家、小説家など、クリエイティブなことをする場合、自分ひとりで行うことが多いです。しかも、高いクオリティが求められる傾向も強い。ときに、頑固にとことん納得できるまで作業をすることで、周りの人がアッと驚くような独創的で創造的なものを生み出すこともあります。

そのため、クリエイティブなことをするのにも向いているといえるでしょう。

6:過剰な完璧主義に悩んだら…直し方3つ

もし「完璧主義な自分がつらい」と感じているのなら、こんな直し方を試してみてはいかがでしょうか。

(1)団体競技のスポーツをする

草薙:完璧主義を直すには、団体競技のスポーツをするといいかもしれません。団体競技では、自分の理想通りにチームメイトや対戦相手が動いてくれるとは限りません。しかも、同じ展開の試合はふたつとありません。

完璧さよりも、臨機応変さが求められることが多いため、チームスポーツは完璧主義を直すきっかけになるといえます。

(2)「完璧はない」ことを知る

草薙:テストでもない限り、完璧であることがそもそも無理なことも多いです。例えば、家電を買おうと思っても、その瞬間のベターな選択はあっても、「ベストな選択」はありません。

例えば、安く買いたいと思っても、世界中のお店を回らないと、いちばん安いお店を見つけることはできません。それは事実上不可能なこと。

あとで、もっと安いお店を見つけたとしても、「あのときの選択はあの瞬間における最善のものだった」と納得するのも大切です。

(3)「ま、いっか」を口癖にする

草薙:「ま、いっか」を口癖にするのもおすすめです。騙されたと思ってやってみてください。こだわりすぎてしまったり、完璧でないことに苛立ちを覚えてしまったりしたときに口にすると、スッと肩の力が抜けます。

他人の失敗に気がついても「ま、いっか」とつぶやくことで、責めることなく受け入れることができるようになるでしょう。

7:まとめ

完璧主義は性格ですが、直したいと思って行動すれば、少しずつ改善できます。逆に、その性格を活かした職業につくのもひとつの方法です。ぜひ参考にしてみてください。

【取材協力】

草薙つむぐ・・・書店員の経験から今までに触れた映画や小説などは1000タイトル以上。またスポーツ選手から芸能人まで幅広い人脈を持ち、恋愛コラムニストからも恋愛相談を受けた経験を持つ。手相占い師としても活躍中。