大切な人ともし被災したら?被災経験者が語る「持っておくべきもの」と「とるべき行動」

豪雨や地震……最近、やけに自然災害が多いと感じませんか? 「自分の住んでいるところじゃなくて良かった……」とホッとしている人も多いかもしれませんね。でも、「明日は我が身」なんです。そこで今回は、実際に平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震で被災した筆者が、大切な人と災害に遭遇した際に乗り越えるために必要な物や心構えを紹介します!
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1:自分だけは大丈夫…と思っていませんか?

日本の至る所でさまざまな災害が発生し、毎日報道がなされていますね。そんなニュースを見て「自分の住んでいる地域じゃなくて良かった」とホッとしているかもしれません。

しかし、安心すると同時に「次は自分の住んでいる地域で起こるかも……」と備えておくことが大事! 大切な人と大変な目に遭ったとき、どのように乗り越えるか、対策を打っておくに越したことはないのです。

 

2:彼と乗り切るために!災害に備えて、用意おくべきもの3つ

もし被災してしまったら、避難するときも、さらなる災害に警戒するときも、愛するパートナーと一緒にいたいですよね。そこで先日、平成30年北海道胆振東部地震を経験した筆者が、「これだけは用意しておいてほしい」というものを3つご紹介します。

(1)ポリタンク(もしくは水袋)

被災したときに感じるのが「これからどうやっていこう」という漠然とした不安です。たとえ彼と一緒にいても、これから先どうなるんだろう……と、パニックになってしまうこともあるかと思います。そんな心細さの中、あるだけで安心なのが、“水”です。

飲み水としても生活のための水としても、なにをするにも水は必要です。そして、それを手に入れるための容器があれば最強! 水を確保するためにも、ポリタンクは用意しておくことをオススメします。

(2)スマホのバッテリー

災害時、水や食料とともに、リアルに「不足している」と感じるもの、それは情報です。停電などでテレビが映らないとき、やっぱり便利なのはスマホからの情報。だからこそ、頼みの綱ともいえるスマホの充電切れは絶対に避けたいところです。

充電式のバッテリーを確保しておくだけで、だいぶ安心できます。使っていないから放置している、という人も多いかもしれませんが、放っておくと放電されてしまうので、定期的に充電しておくことが必要。彼と離ればなれになっても、スマホがあればつながることができますよね。

(3)ウェットティッシュ

シャワーを浴びたいけれど浴びられない……。そんなとき、重宝するのがウェットティッシュ。汗を拭くにも、手のベタつきを拭うにも、歯磨き代わりとして指に巻いて歯を拭くにも使えます。

また、水を大切にしなければならないことから、布や紙などを濡らして使うということは難しく、はじめから濡れているティッシュというのは本当に便利なのです。

 

2:車があって良かった!被災時に車があってリアルに助かること3つ

地下鉄やJRなどの公共交通機関が災害時は不通・運休になる可能性を鑑みて、自家用車を持っているとやはり強い!というのが正直な感想。また、交通手段として用いるだけではないのも魅力的があることに気がつきました。今節ではそれをまとめます。

(1)車内のラジオやテレビから情報収集ができる

自家用車があるとカーナビのテレビやラジオから情報収集ができるというのは強みです。彼と一緒にテレビからの情報に落ち着いて耳を傾けることができれば、今後のことについても冷静に話し合いができることでしょう。

(2)スマホなどの充電ができる

車についているシガーソケットから充電ができるため、停電した際には大活躍します。

ただ、シガーソケットから直接充電することは難しいため「USBカーチャージャー」「シガーソケットチャージャー」といった名称で販売されているツールを車に積んでおくとGOOD! また、車で使えるインバーターやコンバーターであれば、USBポートではなくコンセントでも充電できるようになるので最強と言えます。ちなみに前者だと1,000円程度で購入できますが、後者だと3,000円程度します。

(3)彼とのプライベートなスペースを確保できる

多くの人がごったがえしになる避難所では、ちょっとした仕切りを用意してもらえたとしても、周りの人の目線や声からは逃げることができません。こんなときに車があれば、一時的なプライベートスペースとして活用することができます。

彼の体温を感じ、ギュッと抱きしめてもらうだけでも本当に心が救われるもの。もしマイカーを検討しているとしたらぜひ、こういった有事の際にも大活躍するという考えを示してみてくださいね。

 

3:ケンカはNG!災害時に気をつけたい言動3つ

大変なときだからこそ、つい彼につらく当たってしまいそうになる気持ち……わかります。でも、災害を乗り越えるためにケンカはNG! ここでは、気をつけたい言動を3つ紹介します。

(1)「なんでこんな目に遭わなきゃいけないの」

災害に遭いたくて遭っている人は誰もいません。地球規模の問題であり、誰も避けられないものが災害です。ただただ嘆くよりも、この先、日常を取り戻すために前進することが大事なのです。嘆き節は心にとめておきましょう。

(2)「どうしたらいいの?」

「そんなこと、俺だってわからないんだよ!」と言い争いの火種となってしまう、この発言。もちろん、不安で仕方ない気持ちを表しているということはわかります。でも、どうしたらよいかは、彼にだってわからないもの。

「どうしたらいいかわからないけど、これからのこと、一緒に考えよう」と、協力を求めて共感を得ることが大事なのです。

(3)「疲れた」

シンプルで、つい言ってしまいそうになるひと言。実際に被災し、停電と断水を経験した筆者や筆者の夫も、この言葉をこぼしてしまいました。ただ、それで感じたのは「疲れているのは自分だけじゃないんだ」ということ。

もっと厳しい状況にいる人もいます。それなのに安易に「疲れた」とこぼしてしまうのはナンセンス。彼に器の大きさを見せつけるために愚痴をこぼすのは控えて!

 

4:大切な人と災害を乗り切るために、とるべき行動3つ

自分ひとりであれば、多少の無理をしても生き延びていけるかもしれません。でも、大切な人を守りつつ、自分も生き延びて乗り越えるためには少し変わってきます。とるべき行動を3つお話します。

(1)デマ情報には落ち着いた対処を!

どんな災害でもデマ情報というのは拡散してしまうものです。根源をたどれば悪意の塊かもしれませんが、SNSやLINE等で共有するのは、善意ある人の行動でもあります。

それを踏まえて、デマ情報にいかに踊らされないか……が大事なのです。入ってくる情報の出どころをしっかり確認することを忘れず、正確な情報か疑わしい情報かを判断しましょう。

不安でいっぱいの彼に「これはデマかもしれない」とハッキリ言うことができれば、ふたりの信頼感もより強くなることでしょう。

(2)先のことより今日1日のことを考える

彼と今後、どうやって暮らしていこう……と先のことが気になって仕方ないことでしょう。でも、先のことよりも、まずは今日1日をしっかり生きることを考えましょう。今回、筆者と一緒に地震にあった方にも話を聞くことができました。

「同棲して3か月目でした。急な揺れ、そして停電、断水でパニックに……。これから先どうしたら良いのか考えても想像もつかず、余計に不安になりました。彼がとりあえず会社に行くと言って家を出たので数時間ひとりで過ごしましたが、そこで逆に冷静になれました。まず今日をしっかり生きないと……と」(Aさん・20代女性/会社員)

彼女はそれから、ホームセンターに並んで、カセットコンロとボンベ、そして水を入れるポリタンクを購入。自宅の水が出ないのは、自宅アパートが2階で電動ポンプが停電で作動しないためだと気付き、公園に水を汲みに行ったと言うのです。一方、彼女のパートナーからも話を聞きました。

「自分が会社の状況を知るために出社して帰る数時間で、彼女は火と水を確保してくれていて……。これでまず今日は過ごせるね!と言いながら、インスタントラーメンを作ってくれて。その行動力には、本当にすごいなと思いました。絶対この子と一緒になろうとそのとき思いました」(Bさん・20代男性/製造業)

冷静に今日を乗り切ることを考えて行動した結果ですね! なかなか難しいかもしれませんが、とても大事なことですね。

(3)休めるときは心も体もしっかり休ませる

一度被災してしまうと、次またいつ災害に遭うか……と不安になって、つい落ち着いていられなくなるものです。実際、筆者もそうです。ただ、無駄に体力を消耗するのは避けなければなりません。なにも考えず、リラックスする時間だって大事なのです。

「日が昇っている間で、片付けなどないときは彼とジェンガをしたり、将棋を指して時間を過ごしました。なにも考えず童心に返って、床に座って体を休めるって意外と難しいことな気がします」(Cさん・30代女性/自営業)

せっかく彼がそばにいてくれているので、少しでも休めるときは休み、体力を回復させ、気持ちもリラックスをするべきなのです。

 

5:大変なときこそ、大切な人と支え合おう!

自分たちが被災したら、どんなことになってしまうだろう……と、今から不安でいっぱいになる必要はありません。ただ、なにかあっても大切な人と寄り添っていられるよう、備えておくと安心です。ぜひ、どんなことがあっても大好きな彼と一緒に乗り越えていってくださいね。

 

【Menjoy!編集部より】

2018年9月6日に北海道にて発生した「平成30年北海道胆振東部地震」により、犠牲になられた方に哀悼の意を表しますとともに、被災されたみなさまにお見舞いを申し上げます。