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恋愛でよく使われる社交辞令まとめ|信じると大恥をかくかも…

松田優

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:恋愛にも社交辞令は必要なの?

社交辞令とは、人付き合いをうまく進めるために使う儀礼的な褒め言葉や挨拶のこと。人と人とが気持ちよく会話する上では、ある程度の社交辞令は必要不可欠で、それは恋愛においても同じです。

そんな社交辞令を真に受けてしまったがゆえに、恥ずかしい、つらい思いをしてしまったなんて話もしばしば聞かれます。勘違いをしなくて済むよう、恋愛でよく使われる社交辞令や、社交辞令と本音の見極め方についてチェックしておきましょう。

2:恋愛で実際に言った社交辞令5つ

職場や合コンなどの場では、当然のように社交辞令が飛び交っていることも。自分自身も、何気なく異性に対して社交辞令を使った経験があるの人も多いのではないでしょうか。

今回『MENJOY』では、20〜40 代の男女265 名を対象に、「異性に使ったことがある社交辞令を教えてください」と聞いてみました。その結果のうち、多かった意見を5つご紹介します。

(1)外見を褒める

「その日初めて会った女性に対して、写真のほうがきれいだったけど、“写真より可愛いね”と嘘をつきました」(37歳男性/通信業)

「名前をまだ覚えていない女性に“今日もきれいですね”と言いました」(24歳男性/フリーター)

男女ともにもっとも多いのが、「とにかく見た目を褒める」という意見。とびきりのイケメンや美人とは思っていなくても、とりあえず褒めておけば間がもつ……という考えの人も多いようです。

外見をけなされて不機嫌になる人はいても、褒められて嫌な気分になる人は限りなく少ないはず。言う側も言われる側もリスクが少なく、どんな場でも使える安定の社交辞令と言えるでしょう。

(2)若く見えることをアピール

「年齢を言われたときに、“全然見えないですよ!”と思ってもないことを言いました。どう考えても年相応でしたけどね」(30歳女性/公務員)

「年相応に見えても、実年齢より老けて見えても、絶対に“お若く見えますね”と驚くようにしています……」(45歳男性/販売職)

外見を褒められて嫌な気分になる人が少ないのと同じく、「若く見える」と言われて嫌な気分になる人もほとんどいません。そのため、「年上の人と話す際には、若く見えなくても若々しさを褒める」という意見が目立ちました。

男女関係なく年齢を指摘されて落ち込んでしまう人もいるため、この社交辞令はある意味優しさなのかもしれません。

(3)雰囲気や内面を褒める

「友達の彼氏を見たときに正直ブサイクと思ったけど、“優しそうな彼氏でモテそう!”とオーバーに返しておきました」(25歳女性/フォトグラファー)

「よく知らない人にも“いつも優しいですね”と言ってしまいます」(36歳男性/人事)

見た目がイマイチな相手には「優しそう」や「いい人そう」といったような、雰囲気や内面を褒める社交辞令を使う人が多いようです。

容姿にコンプレックスがある人の場合、見た目を褒められるのを嫌がることもあります。容姿に自信がなさそうな相手には、このような社交辞令のほうがいいかもしれません。

(4)行くつもりのない誘いに応じたフリをする

「食事に誘われたときに、その場で断るのも気が引けたので、“私でよければ今度行きましょう”と言いました」(33歳女性/総務)

「食事や飲みの場に誘われたら、“時間が合えばいつでも!”と言うことが多いです。まあ行かないんですけど……」(27歳女性/飲食)

タイプではない異性から「今度ふたりで食事でも」と誘われたとき、「嫌です」とはなかなか言えないもの。そんなとき、行くつもりがないのに「ぜひ」と答えるのも社交辞令のひとつ。

誘う側も、こうした社交辞令レスポンスを期待して社交辞令として誘っている場合もしばしば。いわゆる「大人の会話」というヤツですね。

(5)自慢話に大げさな相づちを打つ

「婚活パーティーで知り合った男性が、最近買った高級車の自慢をしてきたので、別に興味はなかったけど“かっこいいですね”と褒めた」(35歳女性/広告代理店)

「職場にいる年上の男性がやけに自慢話をしてくるタイプ。中身のない内容でしたが、“凄いですね”や“頭いいですね”と返しておきました。本心ではまったく思っていませんけどね」(32歳女性/主婦)

興味のない自慢話を前にして、思ってもいないのに「なるほど」「すごいですね」「さすがです」と返すのも社交辞令。

自慢しているのは、誇りに思っているから。否定したり、聞き流したりしていることに気付かれれば、もうその人とは仲よくできないでしょう。うまく相槌を打って関係を保つ、これこそ正しい社交辞令の使い方ではないでしょうか。

3:信じちゃダメ!真に受ける人が多い社交辞令4選

社交辞令は、どれも聞こえのいい言葉ですが、そこに恋愛的な意味はありません。恋の予感と勘違いしないためにも、真に受ける人が多い社交辞令のパターンを把握しておきましょう。

(1)可愛いorかっこいい

ほかの人が言われているところを見ると、「それ社交辞令でしょ?」と気付くことも多いですが、いざ自分が「可愛い」「かっこいい」と言われると、本当に褒められている気分がしてしまうもの。

特に褒められる機会が少ない人や、異性に慣れていない人ほど、真に受けやすい社交辞令です。言葉に期待するよりも、「嬉しいよ、ありがとう」と、さらっと返せる余裕がほしいところです。

(2)モテそう

合コンなどでよく耳にする「●●さん、モテそうだね」という言葉は、社交辞令の定番。可愛いから、性格がいいから、優しいからなど、相手に合わせて理由もあげやすいため、「誰にでも使える褒め言葉」として使われています。

発言する側は気軽に使えてしまいますが、受け取る側にとっては、それだけ魅力的な人に映っているのだと勘違いしやすい社交辞令でもあります。ちやほやされたい願望がある人は、真に受けないように注意しましょう。

(3)好みのタイプ

「好みのタイプなんだよね」と面と向かって言われると、脈アリだと捉えてしまいがち。「可愛い」や「モテそう」という言葉よりも、パーソナルな部分に焦点を当てた言葉のように思えますが、これも社交辞令である可能性があります。

好みのタイプの有名人がいても、その人と付き合いたいかどうかは別問題。それと同じように、特に深い意味もなく、社交辞令の一環として使っている人も少なくありません。

(4)ちょうど連絡しようと思ってた

「あとで連絡送るね」と言われたのに連絡がこなくて、こちらから連絡を送ると「ちょうどいま送ろうとしてたところ!」と返ってくる……など、何かにつけて偶然を装うひと言を付け加える人がいますが、これも実は社交辞令のひとつ。

「同じタイミングで同じことを考えていたのかも!」とキュンとしてしまう人も多いと思いますが、相手はただ忘れていたことがバレないように、いい風に言い換えているだけかもしれません。そもそも有言実行できない人に対して、運命を期待するのは難しいでしょう。

4:社交辞令かどうかわからないときは?見極め方4つ

相手が社交辞令を言っているかどうかわからないときは、相手の言動からその真意を探りましょう。社交辞令の見極め方をご紹介します。

(1)ほかの人にも同じような発言をしている

まずは相手がほかの人に対して、どのように話しかけているかチェックしてみましょう。自分以外の人にも同じような発言をしている場合は、社交辞令である可能性が非常に高いです。

中には社交辞令を言いすぎて、誰に何を言ったか覚えていないという人も。自分以外の人への振る舞いを見て、社交辞令が癖になっていないかを見極めましょう。

(2)具体的な日程や内容が決まっているか

食事や遊びに行こうと話しているのに、相手が具体的な日程や内容まで決めようとしない場合、お誘いは単なる社交辞令で、本当はふたりで会う気がないのかもしれません。

本当に会いたいと思うなら、自分から時間を作り、予定を決めようとするはず。「今度時間が合うときに会おう」という話止まりなら、頑張って時間を作って会いたいと思われていないということ。予定が決まらない段階で、社交辞令を割り切ってよさそうです。

(3)真剣な素振りがあるか

好意をもって相手を褒める場合は、どこか緊張したり、気恥ずかしさを感じたりするもの。ヘラヘラとした状態でそれっぽい言葉を言えるということは、お世辞を言い慣れている証拠とも考えられます。

たとえ緊張感や恥ずかしさがなくても、本気で思っていることを話すときは声のトーンが落ちたり、意思の強さをもった声色に変化したりします。相手が真剣な素振りでなければ、社交辞令と受け取っていいでしょう。

(4)一過性のものでないか

社交辞令であれば、どんなに聞こえのいい言葉もその場限りになります。しかし、恋愛的な意味を込めた発言や行動であれば、シチュエーションが変わっても継続するはずです。

相手の発言や行動が一過性のものである場合は、社交辞令と判断しましょう。その一方で、好意と感じられる言葉や行動をずっと続けてくれる人には、恋の予感を期待してもよいかもしれませんよ。

5:まとめ

社交辞令かどうか見極めるためには、言葉そのものではなく、言葉のもつ意味を探ることが大切です。耳障りがいい言葉であろうと、そこに何の感情も込められていないのであれば、意味がないのです。

人に期待するのも自分。自分を守ることができるのも自分。社交辞令のようなその場しのぎの甘い言葉に騙されず、相手の本気を見極める力をもって生きていきたいものですね。