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同棲はマンネリを生みやすい?同棲後に別れてしまうカップルの特徴

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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1:同棲は楽しい!でも・・・・・・

恋愛が盛り上がっているときは、「デートのときの楽しさがずっと続けばいいのに……」と願い、片時も離れたくない、という気持ちになりますよね。そんなとき、お互いにひとり暮らしだと、自然とお互いの部屋を訪れるようになり、次第に滞在する時間が長くなり、一緒に暮らしだす……ということもあるでしょう。

同棲を始めたばかりの最初のころは、一緒に食事をしたり、テレビを見たりと、些細な日常生活を過ごすだけでも楽しいのですが、次第にそれが本当の日常生活になり、楽しいという気持ちを感じなくなってしまいます。

ありきたりな言葉で言えば、「マンネリ」です。

 

2:マンネリするのはどうして? 同棲中にマンネリを感じる瞬間

同棲をしてマンネリを感じる人と、そうでない人がいます。

マンネリとは、マンネリズム(mannerism)のことで、小学館デジタル大辞泉によると、「手法が型にはまり、独創性や新鮮味がないこと」とされています。つまり、恋愛におけるマンネリとは、新鮮さがないということでしょう。

ですが、恋愛におけるマンネリの状態とは、決して悪いこととは限りません。

恋愛心理学において、「恋愛感情は、初期においては激しく相手を求めるような感情が強い」とされています。そして、次第に沸騰したお湯が冷めてくるように、激しく相手を求めるような感情は落ち着いていき、相手を信頼し穏やかな感情に変わっていくとされています。

そして、穏やかな感情になることによって、人は「恋人といつも一緒にいる」という状態から、自分の世界をもったり、友達と出かけるようになったりするとされているんです。

つまり、「付き合ったころのような刺激がないな」と感じることは、恋愛心理学において言うと、むしろ恋愛関係が進展していると言えるのです。

もちろんそういう「恋愛の進展」とは別に、ただ単に「新鮮さがない」と感じるようになってしまうこともあるかもしれません。

 

3:同棲失敗……同棲が別れにつながるカップルの特徴

恋愛関係が進展したわけではなく、マンネリなどの理由で同棲をきっかけに破局につながるカップルというのは、どんな特徴があるのでしょうか。

(1)生活習慣のズレ

外で会っているときには、激しく相手を求めるような感情が強かったものの、家に来て生活をともにすることで、相手のことがすっかり好きでなくなってしまう、という場合があります。

筆者の個人的な経験でいえば、テレビのボリュームの大きさ(相手がボリュームを大きくする)、お風呂場の使い方(浴室がドボドボになったり)、ゴミの捨て方などがきっかけでした。

人によっては、「えっ、それくらいことで」と思うかもしれません。しかしそのきっかけは、人それぞれ。違うポイントで幻滅することもあるでしょう。

人は、育ってきた環境が違います。すると、生活習慣だって違うわけです。それを認めて許容できる人もいれば、自分の部屋なんだから、自分の生活習慣に合わせほしいと考える人もいるでしょう。

同棲とは共同生活です。本来は、ふたりでちゃんと話し合い、ルールを決めないといけません。しかし結婚生活に比べると、そのルールを決めるというカップルは少ないのではないでしょうか。

(2)家事の分担

「ルールを決めないせいで同棲がうまくいかない」という点では、家事の分担が同棲生活に問題を及ぼすことがあります。最初は、好きな人に喜んでもらいたかったり、相手の部屋だからと気を遣ったりして、料理をしたり掃除をしたりするかもしれません。

しかし、受け手側は、相手がしてくれることに甘えてしまって、自分は何もしないという状況にもなりやすいのです。

同棲だって結婚と同じです。一緒に暮らしているわけですから、公平な家事分担が必要。不公平な状態だと、それが相手への不満へとつながり、不満の積み重なりによって恋愛感情が冷めてしまい、相手のことがイヤになるというのは自然な流れなんです。

(3)相手の欠点が目に付いた

一緒に暮らすようになると、一緒にいる時間が多くなるわけですから、相手について深く知っていくチャンスも増えていきます。そのため、外でデートを重ねているときにはわからなかった相手のことを知る機会も増えていきます。

新しく知ったことで、さらに相手のことが好きになることもあれば、反対に新しく知ったことが相手の欠点で、それをきっかけに相手への気持ちが冷めてしまうということだってあるわけです。

 

4:マンネリ回避! 同棲中マンネリしないために気を付けたいこと

このような問題点は、同棲を始める前に、共同生活のルールを決めることで、ある程度は回避できます。もちろん、相手の欠点が目に付いたということは、避けようがありませんが……。

では「決して嫌いになったわけではないけれど、同棲したせいでマンネリしてしまった」というカップルは、どうすればよいのでしょうか。

(1)一緒にいない時間を作る

いつも一緒にいるからこそ、新鮮さが失われてしまうのが同棲生活です。もし、ふたりともお互いの部屋をそのままにして同棲を始めたのであれば、たまには自分の部屋でそれぞれを過ごす時間を作るというのも良いかもしれません。

理由は、「仕事や勉強に集中したいから」でも、「親やきょうだいが来るから」でもいいでしょう。ふたりで過ごさない時間を作ることで、ふたりで過ごす時間の新鮮さが思い起されることでしょう。

(2)部屋にいない

同棲をしていると、好きな相手と常に一緒にいられるわけですから、わざわざ外に出かける必要がなくなります。当然、外でデートするのも次第に億劫に。それがふたりの関係から、新鮮味をどんどん消していってしまうのです。

同棲をしていなかったころのように、機会を見つけて外に遊びに出掛けるようにしましょう。

(3)マンネリを受け入れる

冒頭でも記したように、相手を信頼し、穏やかな感情に変わっていくことは悪いことではありません。ですが、多くの場合そういう恋愛感情の変化を、人はマンネリしていると誤解してしまうことがあります。

果たしてふたりの関係は、本当にマンネリになっているのでしょうか。それとも、「恋愛が進化」しているのでしょうか。ちゃんと確認するようにしましょう。

 

5:まとめ

いかがでしょうか。好きな人だから一緒にいたい。だからといって、何もしなくても好きな人とならうまくいく、というわけではありません。同棲には、共同生活を成立させるための努力が必要なんです。