彼氏がうつ病に…別れるべき?うつ病かどうかのチェック方法も

大切な彼氏がうつ病になってしまったら……。本人がつらいのはもちろん、周りの人も「力になりたいけど、何をしてあげたらいいのかわからない……」という悩みを抱えてしまうでしょう。そこで今回はカウンセラーの先生に、もし彼氏がうつ病になったときにするべきことについて、お話を聞いてみました。
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1:彼氏がうつ病になった

彼氏がうつ病になったら、あなたはどうしますか? 彼のことが本当に好きならが、できるだけ支えになってあげたいと思うかもしれません。でも一体どうすれば? まずは「彼氏がうつ病かもしれない……」と思ったときのために、うつ病かどうかのチェック項目を紹介します。

「リスタ・カウンセリングルーム」の千田恵吾先生に、お話をうかがいました。

 

2:音信不通に?彼氏がうつ病かどうかのチェック項目5

(1)自分を責める発言が目立つ

千田先生「うつ病の人に多いのが、自分を責める言葉です。責任を感じる必要がないことでも、”俺がダメだから……”と自分を責めて否定的になってしまうのです。

また、“ほんと、あの上司が腹立つ!”なんて愚痴をこぼしていた人が、“俺ってほんとダメだよな……”というふうに、周りではなく自分を責めるような発言に切り替わったら要注意です」

(2)デート中につまらなそうにしている

千田先生「うつ病になった場合、大好きな彼女と一緒にいるときでも、気持ちは沈んだままでしょう。明るく振る舞うことができません。

彼氏が好きな場所に連れて行っても、ほとんどリアクションがなく、心配になるかもしれません。しかし、過度に心配し過ぎると“迷惑かけちゃっているよな……”と思わせてしまい、ますます追い込んでしまうことになるので、気をつけてください」

(3)午前中に連絡がとれない

千田先生「うつ病の人は、一般的に朝方は調子が悪く、夕方になると気持ちが回復していくことが多いです。午前中に連絡がとれなくなったら、もしかしたらうつ病の可能性があるかもしれません」

(4)ご飯の味がわからない 手料理とか?好きだったお店とか?

千田先生「味覚がぼんやりしてくるのは、うつ病に見られる特徴です。手料理を振る舞ったり、大好きなお店に行っても、なんだか以前よりも全然幸せそうに食べていない。そんなことが続くようなら、一過性のものかもしれませんが、念のためにカウンセリングを受けたほうが良いかもしれません」

(5)テストを受ける

千田先生「もし、“うつ病かな?”と思われる言動が頻繁に目につくようであれば、“うつ度チェック 簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)”を受けるのも良いでしょう。無料でできるのでおすすめです。

ただし彼氏に、“うつ病の診断をやってみよう”と提案するのは、少し抵抗があるかもしれません。

その場合には、“こころの耳”という、厚生労働省の疲労蓄積度チェックテストがありますので、それから始めてみるのも良いでしょう」

 

3:疲れた……彼氏がうつ病になって大変なこと3

(1)普段通りに接したいけど、それが難しい

「うつ病の人と接するときは、心配しすぎるのではなく、普段通りに接するのがいいって言いますよね。でも、実際に彼氏がうつ病になったときに感じたんですが、その普段通りっていうのがかなり難しい。

心配していない感じを演じようとしてギクシャクしちゃうし、そもそも普段どんな感じで接していたかって、無意識の行動だからよくわからない。かなり頭を悩まされています」(Yさん・30歳/不動産事務)

(2)私も鬱々とした気分に

「彼氏が仕事のストレスからうつ病になってしまったのですが、一緒にいるうちに、だんだんと私も気分が落ちてしまいました。自然とため息が多くなって、周りからも“大丈夫?”って声をかけられることが増えました。

でも、彼はもっとつらい思いをしているだろうから、私もがんばろうと思います」(Aさん・27歳/カフェ店員)

(3)言葉選びが難しくて、声をかけられなくなった

「うつ病の人に対して、“がんばれ”とか“大丈夫!”って言うのはダメっていいますよね。そういう励ましの言葉はかけられないし、でも彼氏はすごくぐったりしているし……。もうどうしていいのか、どう接したらいいのかわからなくなって、そのまま疎遠になってしまいました。

結局その後正式にお別れしたのですが、彼は実家で療養中だそうです。力になれなくて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」(Uさん・32歳/営業職)

 

3:彼氏がうつ病になったときは別れるべき?その判断基準3

もちろん別れるかどうかは、個人の判断です。もしかしたら、別れたことによって、症状を悪化させてしまうかもしれません。

ですが、うつ病になってしまった彼氏に寄り添い続けるのは、多くの困難が待ち受けているでしょう。別れるべきかどうか迷ったときのために、その判断基準の一例をご紹介します。

(1)他に頼れる人を見つけられたら

もし、「彼氏にとって、心の支えになっている存在が彼女だけ」という場合は、別れてしまうのは危険かもしれません。唯一の支えを失ったことにより、症状を悪化させてしまうリスクが高いと言えます。

彼女以外に、助けてくれる人がいるかどうか。それは、親友や両親、あるいは、カウンセラーでも良いでしょう。

(2)病院へいって相談する

病気については、個人の判断ではなく、担当の先生に聞いてみるのがいちばんです。彼氏の症状や回復の具合はどの段階なのか、その状況によって別れるかどうか判断するのも、ひとつの手です。

(3)復職して安定してきたら

復職も、ひとつの目安になるかもしれません。仕事に戻ることができたということは、徐々に回復しつつある、ということに他なりません。

ただ、注意しておきたいのが、仕事に戻ることができた=うつ病が完治したというわけではありません。仕事に戻ったあとに再発してしまう可能性もあり、また再発を繰り返すと、最悪の場合、一生直らない可能性もあります。くれぐれも慎重に判断しましょう。

 

4:彼氏のうつ病は、人生の分岐点になる?

よく、「結婚相手は、人生でいちばんつらい時期を一緒に過ごした人を選びなさい」と言います。彼氏がうつ病になって、それを一緒に乗り越えることができたら、ふたりの関係は、他の人には決して揺るがされることがない程の強い絆で結ばれるでしょう。

しかし、うつ病を乗り越えるのは、容易なことではありません。自分の人生の幸せのため、別れるのも選択肢のひとつ。彼氏のうつ病は、人生の大きな分岐点になるかもしれません。

 

取材協力

千田恵吾 先生

株式会社リスタ代表取締役。リスタ・カウンセリング・ルーム所長。
病院での心理士を経て、1995に開業。個人では、うつ病、パニック障害をはじめ不安障害、人格障害、対人関係などの問題、夫婦・家族関係では、特に夫婦関係・不貞、子育ての価値観の相違などの関係悪化問題、またセックス・カウンセリングでは、セックスレスや性関係、性嗜好、性犯罪など、性に関係する問題についてのカウンセリングを行っている。