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結婚後の生活費はどう分担する?負担する割合で揉めない合理的な方法とは

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:夫婦2人の食費の平均は?30代・40代夫婦の具体的な生活費が知りたい

夫婦2人暮らしにおける“食費”って、みなさんは、どのくらいが妥当だと思いますか?

30代と40代では収入も変わるケースが多いため、その一般的な額も、変わってきがちですよね。そこで、ランダムに選んだ“子供がいない30代・40代夫婦”各5組に「毎月の食費、いくらですか?」と質問をしてみました!

すると結果は……、妻が30代のグループでの平均額は「56,200円」、妻が40代のグループだと「62,800円」に。

今回のリサーチでは、30代よりも40代になってからのほうが、食費にかけるお金が増えている傾向が読み取れました。

みなさんの家計と比較して、いかがでしょうか?

 

2:夫婦で生活費を分担!負担する割合で揉めない合理的な方法5選

ところで、夫婦で生活費を負担しあうスタイルも、スタンダードになりつつある昨今。しかしそのぶん、負担金額の割合で揉めてしまうという話も、あちらこちらでよく耳にしますよね。

そこで、夫婦が納得しやすい合理的な方法を5選紹介します。

(1)収入に応じて負担割合を決める

夫婦間で収入が異なる場合には、その収入の割合に応じて負担割合を定める方法も一般的です。

例えば、片方の収入のほうが多ければ、それだけ多めの額を生活費に入れるようにすると、負担の割合に「平等感」が出ます。

(2)家事への貢献度に応じて負担割合を決める

家事への貢献度が夫婦間で大きく異なる場合には、その貢献度に応じて負担割合を定めるのも、ひとつの方法です。

例えば、夫婦共働きなのに、夫はほとんど家事をせず、料理から洗濯、掃除までを妻がほぼひとりでまかなっている。そんな場合には、妻はその“労力”を負担していると考えます。

なので、夫は“労力”の代わりに“お金”を提供するというイメージで、負担率を決めてしまうというわけです。

「私はお金も半分きっちり出しているうえに、家事はほとんどやっている!」となると、やはり負担が多いと感じやすいもの。深刻な夫婦喧嘩にも発展しやすいです。

家事への貢献度を“見える化”してみると、平等な負担割合を算出しやすくなります。

(3)“食べる量”や“食べる額”で食費を按分する

少しユニークかもしれませんが、食費に関しては「食べる量」「食べる額」で、考える方法も。

妻は小食でほとんど食べず、夫はむしろ大食い……。また妻が酒豪で、夫は一切飲まないというケースでは、よく食べる側や飲む側が多めに食費を出すようにすると、不公平感を拭いやすいのかもしれません。

また、夫婦どちらかの舌が極端に肥えていて「○○を食べるなら、どこそこのお取り寄せのものじゃないとイヤだ」などのこだわりが強い場合も、この方法を適用することができます。

生活費の中で重要な役割を占める「食費」に対して、どれくらいお金がかかるか、またかけたいかによって負担割合を決めることで、公平感を出すという考え方ですね。

(4)“額”ではなく“費目”別に負担を分ける

「食費は夫が出して、日用品は妻が負担する」

「家賃と光熱費は夫で、それ以外は妻が出す」

など、“額”ではなく“費目”に注目して、負担する人を決める方法もあります。夫婦間で費目の分担さえ納得できれば、運用しやすい管理方法ですね。それぞれが担当する出費項目に対して、節約の意識も芽生えるのも2人の生活にプラスに働くかもしれません。

また細かな負担割合を決めようとするたびに、揉めてしまう夫婦も少なからずいるでしょう。ある程度の“どんぶり”感があったほうが、喧嘩を招きにくいのかもしれません。

(5)収入に関係なく「完全に折半」する

「どっちがどんな理由で、どれだけ負担する」を決めるのさえも面倒という場合もあるかもしれません。それなら収入も家事への貢献度も無視して、さっぱりと「折半」に決めてしまうのもアリです。

細かな分担割合を定めるのが苦手、またそこで衝突を起こす可能性も防げます。

ただし、そもそもの生活費の額自体に無理があると、お互いの負担が大きくなり不満も募りやすいのです。なので、この場合は、お互いの収入状況に応じて無理のない額を「生活費」として定めるのがポイントとなってきます。

 

3:アプリも使える!夫婦の生活費を上手に管理する方法5選

夫婦の生活費を管理するには、さまざまな方法がありますよね。みなさんのご家庭では、どんな方法で、管理をしているのでしょうか。

ここからは、夫婦の生活費を上手に管理する方法を5つご紹介してまいります。

(1)アプリで共有していつでも見られるようにする

「うちでは資産管理アプリを使って、家計管理をしています。

基本的なやり方としては、夫から生活費を受け取ったら、そこに私の負担分を足して、毎月の収支を管理しています。

アプリをそれぞれのスマホにダウンロードしておけば、“いつ、何に、いくら使ったのか”をリアルタイムに共有できるので、お金に関する報告をする手間も省け、便利です。

たくさんのアプリがありますが、うちはカード情報や口座情報を、ひとつのアプリにまとめられるものを使っています」(Rさん・36歳女性/結婚5年目)

(2)生活費関係の銀行口座はひとつにまとめる

「以前は、お互いが独身時代から使っていた口座も使って、複数の口座で生活費を管理していました。ですが、忙しいかったりすると、何がなんだかわからなくなってはしまい、すごく面倒でした。

なので、一念発起して、生活費はひとつの口座ですべてまかなえるよう、光熱費やカードの支払い口座もひとつの口座に集約してみたんです。

そうしたら、思っていた以上に、お金の管理がラクになりました。

ネットバンキングのアカウントを夫婦で共有しているので、日々のお金の出入りはどちらも自由に見ることができるので、何にいくらかかっているのかが夫の目から見ても、わかりやすくなったみたいで好評です。

このおかげで、夫にも自発的な節約意識が出てきたので、助かっています」(Yさん・34歳女性/結婚6年目)

(3)家族カードをフル活用する

「うちは、日々の買い物は現金よりも、カード派です。

ですので、夫に家族カードをつくってもらい、スーパーでの買い物からネットショッピングまで、すべてそのカードを使って、決済するようにしています。

最近では、病院や薬局でもカードを使えるので、現金を持ち歩かなくても、日々の生活で困ることはほとんどありません。

むしろ、現金で支払うよりも、あとから“何にいくら使ったのか”を見返しやすく、わざわざ家計簿をつけなくても、支出の履歴をダウンロードしておけば、勝手に記録が残って、便利です。

うちみたいな共働きだと、わざわざ家計簿をつけるのが面倒に感じる人も多いと思うので、この方法はかなりオススメですね」(Aさん・32歳女性/結婚2年目)

(4)決まった金額の中でやりくり

「必要に応じて都合お金をおろすようにしていたのですが、今は、毎月の頭に10万円だけ現金をおろし、あとは絶対に口座のお金には手をつけないように気をつけています。

この方法の前は、“足りなくなるとおろす”やり方だったんですが、振り返ってみると、そのときよりも無駄遣いが減りました。

雑誌とかで見る節約術とか管理術を見ると、おろした1お金は、本来は予算ごとに袋に分けるのがいいと書いてありましたが、そこまでやると手間がかかるので、この10万円内であれば、もう“どんぶり勘定”で使っていいルールにしています。

月末に残金を見て余裕があれば、ノリで“焼肉行っちゃう!?”みたいにも使えるので、夫婦仲も良くなった気がしますね」(Yさん・39歳女性/結婚7年目)

(5)月ごとに管理者を変える

「以前は、家計管理は私がひとりで任されていたんですが、夫から“無駄遣いしすぎ”だの“なんでこんなにお金がないの?”だのって文句を言われ、ちょっとした喧嘩が絶えなかったんです。

家計の管理をしたことがない夫から見れば、日々の出費も“無駄遣い”に見えていたみたいで、あのころは本当に口うるさかったですね。

そんな夫を面倒に思った私から、思い切って、月ごとに夫婦で交代に管理する方法を提案。

今は、奇数月は夫、偶数月は私が家計管理をするように決めています。

この方法に変えてから、夫は初めて、いかに生活費にお金がかかるのかを理解し始めたみたい。私のお金の使い方にも一切文句を言わなくなりました。

夫婦喧嘩が減ったうえに、私としては管理の手間が半分になったので、一石二鳥でしたね」(Eさん・37歳女性/結婚5年目)

 

4:納得できる負担方法が見つかれば、夫婦喧嘩も減らせる!

今さら言うまでもなく、結婚生活とお金には、切っても切れない関係があります。なので、夫婦間でどちらかがお金に対する不満を持つと、喧嘩も起こりがちです。

できるだけ「不公平感」のない負担を定めていきたいところですが、夫婦のスタイルによっても「最適」な管理方法は異なります。

なので、試行錯誤を繰り返したうえで「このやり方が、うちに合っている」と思える方法を見つけることが大事だと筆者は思います。

「まだ最適な方法がわかっていません……」というみなさんは、焦らずに、まずはいろいろな方法を試してみるというところから始めてみてはいかがでしょう。きっと、自分たちにしっくりくる管理方法が見つかるはずですよ!