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結婚したらパスポートは変更しないとダメ?氏名や本籍変更の必要は?

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:結婚したら変更すべきことがたくさん!

結婚して、夫の姓を名乗る場合、公の証明書などは、氏の変更手続きをとる必要があります。主要なものは期限も決まっているので、ただでさえ新生活の準備で忙しいときに「やることが多すぎて手が回らない……」「ついついうっかり忘れてた……」となりがちでもあります。

その中でもパスポートの氏名変更は、入籍後に海外旅行に行く予定がなければついつい後回しにしています。しかし、それだと新婚旅行のときなどに困ることも。では、どうやって手続きをすればいいのでしょう。

 

2:名前変更など…結婚後のパスポートの変更のポイント3選

結婚をして、パスポートの変更手続きをおこなう場合、気をつけておくべきポイントもあります。

まずは、注意点を3つ紹介します。

(1)パスポート名とエアチケット名が同じでないと飛行機に乗れない

パスポートの変更手続きは、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口でおこないます。

そして、パスポートの氏名変更には、一般的に1〜2週間ほど時間を要します。また、婚姻届を提出してから戸籍に婚姻の事実が反映されるのにも1~2週間かかります。つまり、結婚してパスポートの氏名変更する場合には、最速でも1か月くらいかかるということです。

また、パスポートの名前とエアチケットの名前が一致していないと、飛行機に乗れません。旧姓のままだとパスポートが無効になるわけではないのですが、エアチケットと名前が同じであることが重要。なので、結婚式前に新婚旅行を予約し、入籍直後に海外にハネムーンに行くという場合、「エアチケットと名前が同じである」ことを望んで、旧姓でチケットをとったほうが安全とも言えるでしょう。

(2)変更手続きに手数料がかかる

パスポートの記載事項を変更する場合には、「取得でも更新でもないから、タダできるでしょ」と思いがちですが、手数料がかかります。申請時ではなく、変更事項を記載したパスポートを受け取る際に、収入印紙で6000円を収めます。

(3)受け取りは本人のみ

公的な手続きの多くは、委任状があれば、本人でなくともおこなえるものも少なくありません。

なので、パスポートの変更手続きも、忙しいと「代理の人に済ませてもらいたい!」とついつい思ってしまいますよね。しかし要注意です。申請は代理人でも可能ですが、受け取りは本人でなければできません。

また、発行されたあとは6か月以内に受け取らないと失効してしまいます。多忙を極めている人は、うっかり失効しないよう、気をつける必要があります。

 

3:パスポートの本籍変更が必要なときは?3選

パスポートに記載している本籍に変更が生じた場合にも、変更の手続きをおこなう必要があります。

ここでは、『Menjoy!』読者になじみが深いであろう、本籍の記載変更の手続き対象になるシチュエーションを3つ、ご紹介します。

(1)結婚したとき

結婚と同時に夫の戸籍に入り、これまでと本籍地が変わる女性も多いです。

この場合、氏の変更と一緒に本籍地の変更も手続きし、パスポートに記載されている本籍地を変更しておく必要があります。

(2)離婚したとき

結婚とは逆に「離婚」したときも、氏や本籍が変わる人が多いでしょう。

これまでの本籍地に新たに自分の戸籍を置いたときには本籍地の変更は生じませんが、一度移した本籍を、もともと置いていた場所に戻すなどのことがあれば、速やかな手続きが必要です。

(3)事情により本籍を変更したとき

結婚も離婚もしていないけれど、例えば、夫の実家に家族で移り住むことになったなどの事情で本籍地を変えたときにも、パスポートの記載事項が変わります。

なので、この場合も、速やかに変更手続きをおこなう必要があります。

 

4:パスポートの変更に必要なものは?3選

パスポートの変更手続きに出向く際には、必要な書類を忘れるわけにはいきません。

そこで、絶対に忘れてはいけないものを3つ、ご紹介します。

(1)現在有効なパスポート

パスポートの変更手続きをする際には、今使っているパスポートを持参する必要があります。

「新しいパスポートになるんだから、今のやつはいらないかな」と持参せずに出向いてしまうと、必要な書類が不足していることになり、手続きができません。

(2)申請日前6か月以内に発行された戸籍謄(抄)本

変更する記載事項のもととなる情報が書かれている、戸籍謄(抄)本(戸籍の個人事項証明書や戸籍の全部事項証明書)も、持参する必要があります。

申請する変更内容が確認できれば問題ないので、戸籍謄本ではなく抄本でも手続きできます。

(3)6か月以内に撮影した写真

パスポートの記載事項を変更する場合には、写真も新たに添付する必要があります。

パスポートの更新とは違い、「書いてあることを変えるだけだから、写真は不要だよね?」と考えてつい忘れがちなのですが、変更の場合でも、申請日から6か月以内に撮影した写真が必要です。

カラーでも白黒でも問題ないとされていますが、無帽で正面を向いていて、背景がないものである必要があるため、いわゆる「パスポート用の証明写真」で撮影したものがベストです。

 

5:パスポートの変更手続きは余裕をもって手続きを!

新婚旅行で海外に行く場合には、直前になって「やばい! 変更手続きを忘れてた!」とならないためにも、スケジュールに余裕をもって手続きを進めておくのが安全です。

入籍から渡航日まで余裕がないと、予想外の“旧姓パスポートでの新婚旅行”にもなりがちなだけに、入籍から新婚旅行までの日数も、事前に考慮しておくとベターと言えるでしょう。