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旦那と離婚するには?離婚したい理由と上手に離婚する方法

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:夫と離婚したいなら上手に離婚する方法が知りたいですよね

「旦那と離婚する」と決めたら、可能な限りスムーズに離婚したい、その方法が知りたい、と思うのが女性の心理ですよね。

進め方を誤って、揉めなくていい話で大揉めしてしまったり、事態がどんどんドロ沼化していったりするのは、できるだけ避けたいと考えることでしょう。

上手に離婚することができれば、お互いのダメージも最小限で済みます。

本気で離婚を考えたときには、やっておくべきことや考えておくべきテーマもたくさんあります。それらを、ひとつずつクリアにしていくことが大事です。

 

2:旦那と本気で離婚したい理由……妻たちの心理5つ

さて、世の女性たちが「旦那と本気で離婚したい!」と考える理由は、いろいろあります。

そこでまず、実際に離婚歴のある女性5人に、当時の夫と「離婚したい……!」と思った理由を聞きました。

(1)たび重なる浮気

「私が離婚を決意したのは、夫のたび重なる浮気に限界を迎えたからです。

結婚して3か月経ったときに最初の浮気が発覚しました。これは私との結婚前から続いていた相手でした。

それだけでもかなりショックでしたが、そのときは元夫も反省している様子だったので、ふたりで乗り越えていくことを選択しました。

だけどその後、数か月ごとに新たな浮気が発覚して、もうダメだなと。

結局、元夫の浮気グセは治ることなく、3年が経過。

最終的に探偵を依頼したら、予想以上に多くの女性と関係をもっていたことがわかり、離婚すると決めました」(Jさん・36歳女性)

(2)DVとモラハラ

「元夫は、結結婚した途端にモラハラが激しくなり、最終的にはDVにまで発展しました。

手を挙げられたこともありましたが、頭から水をかけたり、クローゼットに閉じ込められたりと、かなりヒドイことをされましたね……。

でも私は、なるべく離婚をしたくなかったので、最初は耐えようと思い、かなり悩みました。

何か月も悩みまくりましたが、どう振り返っても幸せとは言えないどころか、私が精神的に参ってしまったこともあり、周囲の勧めを受け入れて、離婚に踏み切りました」(Tさん・44歳女性)

(3)同居していた姑の過干渉と夫のマザコン

「同居していた姑の干渉がひどく、嫌がらせやイジメに耐える毎日でした。

それでも、愛する夫のためと我慢を重ねましたが、元夫のそんな姑へのマザコンっぷりが日に日に強くなって。

最終的には、元夫と姑がタッグを組んで私を攻撃してくるまで発展しました。

結婚当初から子供に恵まれなかったこともあり、“このまま一緒にいても、何もいいことはない。それどころか人生のマイナスになりそう”と悟って、離婚を決意しました」(Cさん・38歳女性)

(4)子供への悪影響

「元夫は、仕事も続かず収入が不安定なうえに、子供の前でもお酒をたくさん飲み、酔って暴言を吐くタイプ。子供の悪影響がずっと心配でした。

それでも最初のうちは、父親のいない子にしたくなかったので、離婚だけはしないと決め、私なりに踏ん張っていたのですが……。

子供が大きくなるにつれ、元夫に意見するようになったら、元夫は父親らしからぬ態度で子供にも嫌がらせをするようになったんです。

そんな様子を見ているうちに、もう限界と感じて、離婚しました」(Oさん・36歳女性)

(5)生活費を入れてくれない

「転職をしてから、元夫の激しい浪費が始まりました。

派手な業界に転職したために、見栄を張るようになってしまったんです。

最終的には、家に生活費をほとんど入れてくれなくなり、当時専業主婦だった私は生活もままならなくなりました。日用品をまったく買えませんし、節約のためにと、食事を抜く日も出てきたほど……。

それでも夫はひとりで外食や豪遊を続け、家庭を顧みることはありませんでした。

何度話し合いをしても改善されないそんな態度にウンザリし、ついに離婚を決めました」(Aさん・37歳女性)

 

3:離婚したいと思ったら何から動けばいいの?5つ

さて、「離婚したい」と思ったら、具体的にはどこから何をどう動き出せばいいのか、迷ってしまいますよね。

そこで「離婚したい」ときに、着手すべきことを5つ紹介します。

(1)離婚届を入手

「離婚する」と決めたなら、まず用意すべきは、離婚届です。今は、インターネットからダウンロードもできます。

円滑に離婚手続きを進めるには、調停や裁判にまでいくことなく、協議離婚できるに越したことはありません。

そのためにも、話し合いの場に離婚届があったほうが、流れはスムーズ。

先に自分のサインを済ませておくと、協議がまとまったときに夫に必要事項を記入してもらえばすぐに提出できます。

(2)相手が浮気している可能性があるなら証拠の収集

相手に浮気の可能性があるならば、証拠収集をしておくのも大切です。

すんなり浮気を認めない夫と離婚話を進めるためには、証拠があったほうが話がスムーズでしょう。

また、あとあと調停や裁判に進んだときにも、証拠がなければ相手の浮気を立証することができません。できれば離婚を切り出す前の脇が甘いときに、証拠を押さえるようにしておいたほうがベターでしょう。

(3)浮気ではないが相手に落ち度があれば証拠の保存

浮気ではなくとも、生活費を家に入れない、暴力をふるう、モラハラが過激……など、相手に落ち度があって離婚をする場合には、それらを証明できるものを保存しましょう。

DVなどについては、録音や録画がベターですが、いつどのようなことをされたということを明記した日記も、裁判などの際には有力な証拠として採用されやすいです。

(4)離婚後の当面の生活費の試算

望み通りに離婚できたとしても、その後に、きちんと生活をしていけるのかの算段も重要です。

特に専業主婦の場合、離婚できたと同時に路頭に迷うわけにはいかないので、当面の生活費の確保、収入の見通し、住まいなどを整えておく必要があります。

(5)親権を手に入れられるかの見通しを検討

子供がいて、自分が親権をとりたいと考えている場合には、その準備も必要です。

子供が小さいうちは母親のほうが親権を取りやすいともいわれていますが、収入がない、離婚後の住まいがない……など、子供の養育に不利な環境の場合、親権を夫が主張すると親権についてドロ沼化する可能性が。

円滑に離婚話を進めるには、あらかじめ、離婚後の養育環境を整えておくことが大事です。

 

4:旦那と離婚…子供はどうなる?4つ

子供がいる場合の離婚には、さまざまな課題があります。子供がいて離婚する場合に考えておきたいことを4つ紹介します。

(1)子供の親権、養育権はどうするか

先述したとおり、離婚後の子供の親権、養育権はどうするか、は考えなければいけない大きな問題となります。

子供が複数の場合、別々に引き取るという形をとる夫婦も。こういった場合には、子供同士の交流をどうするのかについても話し合っておく必要があるでしょう。

また別居していても、税法上の“扶養”には入れられます。母親が親権、養育権をもち、養育費だけ欲しいという場合でも、夫が会社員などで、扶養家族がいたほうが会社の制度的に有利な場合、夫が子供を扶養家族にしておきたい申し出てくる可能性もあります。

(2)面会はどうするのか

離婚後、子供と一緒に暮らさないほうの親が、どのくらいの頻度で子供と面会するのかは、離婚が成立する前にきっちりと決めておかないと、後々のトラブルに発展しやすい実態があります。

子供が面会を嫌がったときにどうするのかなど、具体的なシチュエーションを想定して話し合うのがベストです。

(3)養育費はどうするのか

子供の養育のために支払う「養育費」を、どのようなサイクルでいくら支払うのかは、離婚成立前にきちんと取り決めておく必要があります。

月々払いにするときには、子供が成長するにしたがって額を増額してもらうなど、より実態に即した形で取り決めができると、将来的に安心感が高まります。

しかし、数か月後、数年後に支払わなくなるという実態もあるので、月々の支払いではなく一括で支払ってもらうという選択肢もあり、その相手の性格や生活なども含めて、考えておきましょう。

(4)将来の相続はどうなるのか

離婚をしたとしても、親子の縁は切れません。

ですので、将来的に、子供と一緒に暮らしていなかった親が亡くなった場合には、子供に相続の権利が発生します。

このあたりを誤解している人もゼロではないので、離婚前に一度話題に出しておくといいかもしれません。

 

5:離婚したときの慰謝料の相場

離婚するからといって、無条件に「慰謝料」が発生するわけではありません。

“財産分与”については、婚姻していた期間に応じて、当然に生じる金銭ですが、“慰謝料”については、相手に離婚事由があった場合のみ請求できるお金です。

浮気や暴力など「婚姻生活を継続するのに耐えがたい事由」があれば、その程度や経済状況などにより、慰謝料を請求することができます。

協議で慰謝料を決める場合、相場は「あってないようなもの」。合意さえできれば、いくらにでもなりえます。

他方、調停や裁判を通じて慰謝料の額が定まる場合には、事例にもよるものの、100〜300万円程度で落ち着く傾向にあります。

 

6:離婚したいけどお金がない…離婚できる?

「離婚したいけれど、お金がないから無理……」と口にする女性も珍しくありません。

すでに夫への愛情が冷め、それどころか毎日耐えがたい生活を強いられている場合でも、先立つもののなさがネックになりがちです。

この点について「それでも離婚できる?」と聞かれれば、答えは「できる」と言えます。

しかし離婚できたとしても、離婚後の生活がドン底にまで落ち込んでしまえば後悔する事態にも発展しかねないため、最低限の収入や住まいの確保だけは確実に済ませてから、離婚に踏み切ったほうが得策です。

 

 

7:本気で離婚を考えたら、できるだけドロ沼回避を

「離婚したいなぁ」ではなく「離婚する」とまでの結論に至ったのであれば、できるだけ揉めないように話を進めていくのがベター。なぜなら離婚の話は、時間をかけるほどにドロ沼化する傾向がありますから。

本気で離婚を考えたときには、できうるだけの準備を水面下で進めつつ、相手が納得してくれやすい条件を出しながら、話し合いを進めていくのがベストだと筆者は考えます。