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育児ノイローゼで離婚したい!育児ノイローゼの体験談や対処法5つ
大山奏K.Ohyama
1:育児ノイローゼで離婚したい!
育児って本当に大変ですよね。
特に初めての子どもの場合、お母さんはわからないことばかり。不安を抱えながら、なんとか頑張っている状態です。そのため、心身共にボロボロになってしまうことも。精神的に追い詰められて、小さなことでイライラしたり、急に涙がでてきたり……。
もしかすると、それは育児ノイローゼかもしれません。そして、育児ノイローゼになるほど追い詰められた妻たちは、理解を示さない夫に対して不満を募らせていきます。
その結果、「もういっそのこと、離婚したほうが楽なんじゃないか」と考えることも多いようです。
2:結婚に後悔…育児ノイローゼの体験談3つ
では、育児ノイローゼとは、どのような状況になってしまうのでしょうか? 女性たちに体験談を聞いてみました。
(1)眠れなくて……
「私の場合、元がかなり楽観的な性格ですし、夫も妊娠中からいたわってくれていたので、自分が育児ノイローゼになるわけがないと思っていました。
でも、いざ生まれてみると、夜中に何度も子どもの泣く声で起こされてウトウトしながら授乳したり、夫がいない昼間にずーっと子どもとふたりきりで、誰とも会話できないのがつらくて……。産後2か月目に入ったくらいから情緒不安定になりました。
「育児ノイローゼかどうかは、診断を受けていないのでわかりません。ただ、すぐに泣きだす私を見て、夫が“ちょっと一度休憩しないと壊れちゃうよ”って言ってくれたことで、自分がおかしくなっていると気づきました」(Aさん・35歳)
(2)自分はダメな母親だと言われている気がする
「夫との子どもを授かったときは本当に嬉しくて、赤ちゃんに会える日を心待ちにしていました。
でも生まれてきてからは、もう戦争でしたね。家のことをする時間もないくらい世話に追われてしまって……。子どもが泣くたびに、“ダメな母親だ”って責められているような気分になっていたんです。
だんだん子どものことも可愛いと思えなくなって。外に出ることもできないくらい、気力がなくなった時期もありました」(Sさん・37歳)
(3)夫がズルく見えた
「子育てって夫婦でするものって言われていますけど、やっぱり母親のほうが役割も負担も多いと思います。
夫は昼間は仕事に行って、赤ちゃんと離れる時間があるのに、私はずっと一緒にいなきゃいけないのが、なんか不公平な気がしちゃってましたね。夫は外で仕事をしてお金を稼いでくれていたし、土日は積極的に赤ちゃんの面倒を見てくれてたのに……。育児に疲れると、周りの世界が全部敵みたいに感じちゃうんだと思いました」(Mさん・49歳)
3:離婚する前に!育児ノイローゼの対処法5つ
育児ノイローゼは、誰もがなる可能性があるもの。では、その予防法や、もし自分がなってしまったと感じたときの対処としては、どんなものがあるでしょうか。
(1)誰かと話をする
育児ノイローゼになってしまった人たちの話を聞いていると、みんな、昼間ほとんど外に出かけず誰とも話すことがなくなっているようです。そのせいで「自分だけが悩んでいるんじゃないか」などと思い込んだり、不安を解消できないまま日々を過ごさなければいけません。
ママ友や家族など、誰でもいいので、自分の気持ちや悩みを話せる相手を作ってみましょう。実際に会うのが大変でれば、SNSや掲示板などを利用して、情報交換をしてみてもいいかもしれません。
(2)ひとりになれる時間を作る
育児って、本当に休む暇がもらえません。子どもが生まれてから、一瞬たりともひとりでゆっくりできた記憶がないと感じるお母さんも少なくありません。それではストレスも溜まりますよね。
そんなときには、数時間でもいいので育児から離れて、ひとりになれる時間を作ると良いでしょう。ベビーシッターにお願いしたり、両親に子どもを見てもらったり。また、行政のサービスで子どもを見てもらえることもあります。
(3)完璧主義にならない
育児ノイローゼになってしまう女性に多いのが、「完璧に育児や家事をこなさなければ」という考えを持っていること。もちろん理想が高いのはよいことですが、完璧にできることなんて、そうそうありません。
できなかったときに自分を責めてしまうと、自己評価が下がり「自分はダメだ」と思い込んでしまいます。手抜きできるところは手抜きしても大丈夫ということを心に留めておきましょう。
(4)病院を受診する
「育児ノイローゼになってしまったかな?」と思ったとき、放置しておくと危険なことも。育児は長い間続くもの。お母さんが元気でなければ、子どもにも悪影響を及ぼしかねません。
病院やカウンセリングなどを利用して、お母さんの心のケアも十分に行いましょう。
(5)夫に相談
育児ノイローゼになってしまっている状態だと、夫に対してもイライラしてしまいます。でも、夫はいちばんの味方でいてもらうべき存在。夫に相談することも大事です。
自分の精神状態が不安なことや、育児に対して感じている不安など話すだけで救われることもありますし、男性は話してくれないと気づかないこともあります。
4:頑張りすぎないで!
育児の話を聞くと、本当にみなさんひとりひとりが大変な苦労をしてきていることがわかります。「育児は大変」と頭ではわかっていたつもりでも、いざ始まってみると想像以上に大変だった……なんてこともよくあることでしょう。
頑張ることは良いことですが、育児で頑張りすぎると育児ノイローゼや産後うつなどになってしまう危険性もあるので、頑張りすぎず、手を抜くことも必要ですよね。