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回答と解答の違い!クイズ・テスト・アンケートへはどっちの「かいとう」が正しい?

tsuta

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目次

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1:「回答」と「解答」の意味の違いは?

(1)「回答」の意味は?

回答は、相手の質問や要望などに対する受け答えに使用します。例えば、友人から食事に誘われた際、行けるのか、あるいは都合が悪くて行けないのか、その旨を相手に伝えるときに使うのが「回答」。この場合、答えはあらかじめ自分の中にあり、それを伝えているのです。

(2)「回答」を英語で言うと?

英語で言うと、“response”や“reply”が該当します。どちらの単語も「回答」という意味のほか、responseには「返答」「反応」「応答」、replyには「答え」「返事」といった意味があります。

これらのことから、回答には、“答える”というニュアンスに加えて、“相手の問いかけに反応する”という意味合いが強いことがわかりますね。

(3)「解答」の意味は?

「解く」という漢字が使われていることからわかるように、自分で考えて答えを導き出すようなシチュエーションでは、「解答」を使用します。

例えば、テストの問題に答えるときは、「回答する」ではなく、「解答する」と言いますよ。

(4)「解答」を英語で言うと?

英語で言うと、“solve”が該当します。

「解く」というニュアンスのある単語で、例文を見ると、“solve a difficult problem”(難しい問題を解く)、“solve a riddle”(謎を解く)というように、困難な問題を解決したり、謎を明らかにするような行動に使われるのがわかります。

 

2:「回答」の正しい使い方

(1)アンケートに答えるとき

街中で、アンケート調査に答えるときは、「回答」を使用します。

アンケート調査は、質問や調査内容に対して自分の意見を答えていくものであり、知らない問題や、謎解きをするようなものではありませんよね。したがって、この場合は「回答」を使うのが適切です。

(2)「どっちがいい?」という問いかけに対して

優柔不断な女性の友達とお買い物に行ったシチュエーションを想像してください。服を選ぶとき、あるいはご飯を食べるとき、その友達はきっと、「どっちがいいと思う?」と質問をしてくるでしょう。

その質問に対して返事をするのに用いるのは、「回答」です。このような、相手の質問に対する受け答えに対して、「解答」は不適切です。

(3)出欠の可否を答えるとき

忘年会や新年会、歓送迎会の幹事から、出席の可否を聞かれることがありますよね。そのとき、出席・欠席どちらなのか伝えること、これは「回答」です。

この場合も、相手の質問に対する答えなので、正解を導き出すのではなく、自らの意思を示せばよいのです。

 

3:「解答」の正しい使い方

(1)クイズやテストの問題に答えるとき

クイズ番組に出演している人たちは、「解答者」と言われていますね。出演者たちは、番組が作った“問題を解いていく”ので、“解答者”という表現が適切ということになります。

ほかにも、学校のテストに答えるのも、「解く」というニュアンスが強いため、解答を用います。

(2)深刻な社会問題に対して

新聞を読んでいると、“この問題に対して、専門の調査機関は、○○と解答した”というような一文を目にします。

「解答」という言葉には、問題を解いて答えを出すことのほかに、“難しい問題に対しての解決法や施策”といった意味も含まれています。このような、深刻な社会問題に対する見解を述べるときには、解答を使うのが適切です。

(3)参考書のテキストで

学習参考書の後半、問題の答えが載っているページを見ると、「問題と解答」と書かれていますよね。この言葉こそ、「解答の正しい使い方って?」という質問に対する、シンプルでわかりやすいフレーズかもしれません。

つまり、「解答」とは、問題と対になっていて、問題があるから「解答」があるのです。一方、問題がない場合には、単なる受け答えのになるので、「回答」が使われます。

 

4:回答と返答は違うの?その使い方

(1)返答の意味とは?

返答の意味は、「回答」と非常に近く、しっかりと意識して使い分けている人は少ないのかもしれません。

そんな「返答」を使うタイミングですが、“口頭で誰かの呼びかけに答えるとき”に使われることが多いです。「返」という漢字が使われているところからイメージできるように、話しかけてくれる人がいて初めて使うことができるので、少し限定的な言葉と言えるでしょう。

また、「回答」との違いとしては、「返答」よりも「回答」のほうが、公的なシチュエーションで使われる頻度が多いことが挙げられます。ニュースで流れる国会中継の字幕など、ちょっとお堅い場面では、「回答」が使われることが多いです。

(2)「返答」を使うシチュエーション

先ほど、返答は“口頭で誰かの呼びかけに答えるとき”とお話しましたが、必ずしも文章で使ってはいけない、というわけではなく、実際にビジネスシーンでも「ご返答、お待ち申し上げております」といったフレーズを使いますよね。「回答」というと、質問が複数に及ぶようなイメージを抱きがちですが、「返答」のほうが質問が絞り込まれていて、比較的ライトな印象があります。

「回答」と「返答」に関しては、線引きがあいまいで、明確に使い分けている人はそう多くはないでしょう。ただし、「回答」と「解答」に関しては、使い分けができないと恥ずかしいので、この違いはしっかりおさえておいてください。

 

5:正しい言葉を使える女性は美しい

日本語は、世界一難しい言語と言われることもあり、実際、日本人ですら使い分けや読み方に困ることもありますよね。

だからこそ、正しい言葉を使いこなせる女性というのは、魅力的に映ります。正しい日本語を使える、素養のある大人な女性を目指してみるのもいいかもしれませんね。