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平均年収で日本がわかる?年齢別・都道府県別平均年収の推移

コマツ マヨ

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目次

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1:日本の平均年収の推移は?

国税庁が発表した最新の民間給与実態統計調査を見てみると、平成29年中に民間の事業所が支払った給与の総額は215兆7,153億円と、前年から3.8%増加しています。

それ以前を見てみると、平成28年は207兆8,655億円、平成27年は204兆7,809億円となり、平成24年の191兆996億円から毎年増加傾向にあるのです。

また、厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」を見てみると、昨年の平均賃金は約304万円。こちらも平成24年の約298万円からは増加傾向にあります。つまり、日本人の年収は毎年増えているという事実があるんです。

 

2:年齢別日本人の平均年収

日本人全体の平均年収を確認したところで、引き続き厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」で、年齢別の年収を見ていきましょう。

(1)20代

20〜24歳の男女の平均年収は約206.5万円。25〜29歳の男女の平均年収は、20〜24歳に比べてグッと高くなって約237万円。20〜29歳の20代全体で見てみると約222万円でした。

特に20代前半の年収が低いのは、新卒採用や働き出してまだ間もないことも考えられそうですね。

(2)30代

30〜34歳の男女の平均年収は約265万円。35〜39歳の男女の平均年収は約289万円。30〜39歳の30代全体の平均年収は約289万円と、20代男女の平均年収に比べて70万円ほど増えています。

30代といえば男女ともに働き盛り。昇進昇給や役職を与えられ、給料にもしっかり反映され始めるころかもしれないですね。

(3)40代

40〜44歳の男女の平均年収は311万円。45〜49歳の男女の平均年収は約331万円。40〜49歳の平均年収は約321万円となります。30代と比べるとその差は約30万円となり、20代から30代になるよりも、30代と40代の差が小さいのですね。

40代で注目したいのは男女の年収の差。40代女性の平均年収が約265万円なのに対し、40代男性の平均年収は約377万円です。40代になるとどんどん昇進して年収が大幅にアップしている人とそうでない人、また結婚や出産のために仕事を変え、パートや契約社員になる人も出てくることを考えると、このような結果になるのでしょう。

(4)50代

50〜54歳の男女の平均年収は約347万円。55〜59歳の男女の平均年収は約338万円となり、50〜59歳の平均年収は約343万円でした。これまで徐々に上昇していた平均年収は、50代後半を迎えるころにはストップします。

 

3:女性の平均年収は?

 

ここでは女性の平均年収に焦点を当ててみましょう。

20〜24歳の平均年収は約202.5万円なのに対して、25〜29歳では約225.9万円と、20代は前半と後半で23万円くらいの違いがあります。結婚前の人や、結婚しても仕事を続けている人も多く、男性と比較的変わらない額を手にしていることがわかります。

そして、女性の平均年収は50代前半がピーク。結婚出産のタイミングを迎える人が多い30代になると、男性との差が開いていきます。ピークとなる50代前半まで緩やかに上昇しますが、30代の男女の平均年収の差は約59万円、40代では約112万円差、50代では約152万円差となり、同年代の男性と比べると大きく違いがあることがわかりました。

 

4:東京は?都道府県別日本の平均年収

年齢、性別によって差がある平均年収ですが、都道府県別でみてみてもその違いは大きいようです。今度は「国税局別表 第2表 国税局別及び事業所規模別の給与所得者数・給与額」を参考に、各地方の国税局別の平均給与データ別にランキングを作成してみました。

〈国税局別 平均年収〉

1位:東京 約492万円

2位:大阪 約434万円

3位:名古屋 約433万円

4位:金沢 約398万円

5位:関東信越 約394万円

6位:広島 約392万円

7位:福岡 約378万円

8位:札幌 約377万円

9位:高松 約369万円

10位:熊本 約363万円

11位:仙台 約356.1万円

12位:沖縄 約355.6万円

東京の平均年収は約492万円となり、やはり日本の中心地でもあるため全国トップの値です。2位は大阪で約434万円。続いて名古屋、金沢、関東信越……となります。東北や北海道、沖縄など中心部から離れた地方はやや低めである傾向が読み取れます。

「国税局別の給与所得者数・給与額」の中で、筆者がとても面白いと思ったのは「平均年齢」。東京は全国で最も年収が高いのに、平均年齢は45.3歳と全国で最も低いんです。若者がいかに大都市で頑張っているかがわかりますよね。

 

5:まとめ

あなたの年収は平均より高かったでしょうか。それとも、低かったでしょうか。仕事や生活スタイルなどそれぞれの事情によって年収は違ってくるので、平均より高いか低いかだけでは、実際は何も判断はできないかもしれません。

でも、もしこれから転職しようとしている人や、今住んでいる場所から遠く離れたところで働こうとしている人なら、こうしたデータを仕事選びの参考にしてみてもいいかもしれませんね。

 

【参考】

平成29年分 民間給与実態調査結果 – 国税庁

賃金構造基本統計調査-厚生労働省

国税局別表 第2表 国税局別及び事業所規模別の給与所得者数・給与額-国税庁

国税局別表 第6表 国税局別の給与所得者数・給与額-国税庁