家族書ってなに? 家族書の書き方の注意点。家族書の渡し方は?

家族書とは、結婚する両家の家族の親や兄弟の名前や続柄を書かれたもの。結婚に両家が賛成していることの証しとして取り交わすものです。しかし、実際にどんなことを書けばいいのかわからないという人も多いでしょう。そこで今回は、家族書の書き方やマナー、注意点をまとめました。また、どのようにして相手に渡したらいいかについてもご紹介します。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1:家族書とは?

家族書というものをそもそも聞き慣れないという人も多いでしょう。家族書とは、結婚をするふたりの、それぞれの家族の親や兄弟、親族の名前や続柄が書いてあるものです。結婚は家同士の結びつきであると考えられてきた流れから、その結婚に両家が賛成していることの証しとして、取り交わす習慣ができたといわれています。

家族書を渡すのは、お互いの親族構成について、理解を深めるため。二親等以内の親族の名前を書くことで、お互いの家の理解を深めるのです。また最近では二親等以内とこだわらずに、同居している家族だけを家族書に書く場合もあります。

また家族書にのっていない三親等内の親族も書いた「親族書」を取り交わすケースもあります。

 

2:誰が書く?用紙は?家族書・親族書の書き方のポイント

家族書には、誰が書いて、どんな様式でどんな用紙に書けばいいのでしょうか。

(1)家族書や親族書を交換するかどうかを確認

事前に、顔合わせの食事会や結納などで家族書や親族書を交換するかどうかを確認しましょう。こちら側は準備していたけれど、相手側は準備していなかったという事態や、もしくはその逆のことを防ぐためです。交換するかどうかは両家の考え方にもよります

(2)どんな形式で準備するかを決める

家族書の内容やどのような形式にするかは、事前に両家で話し合っておきましょう。また、どんな用紙や筆記用具で書くかも両家で合わせておくことで、スムーズに運びます。

正式なのは奉書紙(ほうしょがみ)という上質な和紙に、墨で筆を使って書く形式です。他にも縦書きの和便箋に万年筆やペンで手書きする場合もあれば、パソコンのソフトで作成したものを印刷する場合などもあります。

手書きに決まったけれど、字の腕前に自信がない……という場合には、筆耕(ひっこう)という筆やペンで書く仕事を引き受けてくれる業者に頼むのもアリでしょう。家族書と親族書込みで、大体5,000〜10,000円くらいで依頼できます。

(3)家族書には何を書く?

家族書には、結婚する本人の名前と、二親等以内の親族の名前と本人との続柄を書きます。他にも年齢や勤務先を記載するかどうかなど、どの程度詳細に書くかついても、両家で話し合っておきましょう。家族書や親族書を交わす目的は、両家が互いに知っておきたい情報を交換することにあり、それによって内容も変わってくるからです。

基本的には「氏名」「住所」「続柄」を記載します。住所はマンション名や番地まで細かく記載するかどうかも確認しておきましょう。もし必要であれば「生年月日(年齢)」「学歴」「勤務先(職業)」などを記載するようにしましょう。

(4)家族書はどんな順番で書く?

家族書には本人から見て、何の続柄にあたるのかを記載します。一親等である「父・母」、二親等である「祖父母、兄弟、姉妹、兄弟姉妹の配偶者」が対象となります。

書く順番は、父、母、祖父、祖母、兄弟姉妹(年齢順)、本人の順番に書くようにします。

もし兄弟姉妹が結婚していて両親と一緒に暮らしている場合や、兄弟や姉妹が未婚でひとり暮らしをしている場合は、家族書に書きます。しかし、祖父母が別居していたり、兄弟や姉妹が結婚して新たに世帯を持っている場合は、家族書ではなく、親族書に記載するようにしましょう。親族書は交換せず家族書だけを交換する場合には、家族書に書くという場合もあります。

(5)親族書はどんな順番で書く?

親族書には、家族書に書けなかった三親等までの親族を書きます。名前の前に本人から見た続柄を書くようにしましょう。三親等とは、「伯父、伯母、叔父、叔母、甥、姪」を指します。また「父方」と「母方」に分けて、父方から順番に書くようにしましょう。「おじ」や「おば」の漢字の違いについては、「伯」は父母の兄や姉、「叔」は弟や妹になります。使い分けに注意しましょう。

また三親等まででなくても、今後のお付き合い次第で、その他の親戚を記載することもあります。どの範囲の親戚まで親族書に書くのかも、事前に確認しておきましょう。

 

3:家族書の渡し方の注意点

家族書や親族書の渡し方についてもご紹介していきます。

(1)紙はそのまま渡さない

家族書や親族書は書いた紙をそのまま相手に渡すのではなく、奉書紙に墨で書いたものなら、和紙で包むようにします。便箋やパソコン等で印刷したものなら、封筒に入れて渡すようにしましょう。家族書と親族書は、本来は別々に包むものですが、両家で同じ封筒に入れてもいいという認識であれば、一緒の封筒に入れておきましょう。渡し方の認識も両家で事前に確認しておくほうがいいです。

(2)結納の場合の渡し方

結納では、準備しておいた家族書や親族書を以下のように渡します。

まず、新郎側は結納の目録と同じ白木台に載せ、新婦側は受書(うけしょ)セットの台に載せます。

そして親族書をいちばん下にして、その上に家族書、その上に結納の目録や受書の順番に入れるようにします。

(3)結納でない場合の渡し方

結納でなく、もう少しカジュアルな顔合わせ等で家族書や親族書を渡す場合ですが、とはいっても裸で持ち歩くのはマナー違反になりますので、ふくさや風呂敷、なければハンカチなどに包んで持参するようにします。

渡し方は結納のときと同じで、挨拶をして渡します。

 

4:まとめ

家族書や親族書を交換するかどうかは、両家がどう考えているか次第ですが、お互いの家族がどんな人なのかという興味を持ってもらい、理解を深めるためには素敵な機会になるでしょう。

事前に何をどこまで記載するかなどの確認をすることが、両家が家族になるという意識を高めるいい機会にもなりますよ。