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円満離婚のために必要なこと全部!私たちが円満離婚に至ったエピソード
並木まきM.Namiki
1:円満離婚なんてありえない?
稀に、離婚経験者から「ウチは円満離婚だった」という話を聞くと「離婚するのに、円満なんてあるの?」と素朴な疑問を感じる人も少なくないのではないでしょうか。
あるいは「夫婦円満なら離婚なんてしないだろうし、そもそも円満離婚なんてありえない!」と思っている人もいるでしょう。
円満離婚とは、裁判が長引いたり、揉めに揉めたなどの泥沼離婚ではなかったというときに使われる言葉です。なので、人から円満離婚だったと言われたら、「夫婦円満だったのね」ではなく、「スムーズに離婚できたのね」と判断するのが正解です。
2:子どもなしだったから?私たちが円満離婚に至った理由
実際に「円満離婚しました」と口にしている人たちに、離婚に至った理由を直撃してみました。どうやって円満離婚を迎えたのでしょう。
(1)共働きで単身赴任に…
「27歳で結婚し、33歳で離婚しました。
元夫も私もキャリアを積むことに強い関心があり、子どもはいらないと話していて、互いに仕事最優先で、共働き夫婦として生活していました。
私が32歳のときに夫の長期地方転勤が決まり、東京を離れたくない私は一緒に行くことができず、単身赴任をしてもらうことになりました。
そうなってくると、互いに“夫婦でいる意味がわからなくなってきたね”ってことになり、離婚。
今では友人として、数年に一度、食事に行っています」(44歳女性/専門職)
(2)親戚づきあいをやめるために…
「13歳年上の夫と結婚したはいいものの、夫の地元が親戚づきあいが盛んな地域ということもあり、夫の親戚たちがアレコレと口うるさいタイプでした。
そんな人たちとの親戚づきあいに疲れ果てた私は、精神的に参ってしまって……。
夫と話し合った結果、まずは心の健康を取り戻すほうが大事だからと離婚をすることにしました。
今でも夫とはたまにLINEしていて、いい友人という感じです」(34歳女性/医療事務)
(3)そもそも夫婦というより友人だった
「高校時代の同級生と同窓会で再会し、1年間の交際を経て結婚したんですが……。
一緒に暮らしてみて、お互いの夫婦としての相性の悪さに愕然としました。
散々歩み寄る努力をして、話し合いもした結果として、“自分たちは夫婦としてはダメだけど、友人としてならうまくいく相性だ”という結論に至り、お互い納得して離婚をしました。
実際、別れてからのほうが仲がいいです」(34歳女性/ネイリスト)
(4)セックスレスに耐えきれず…
「結婚してからすぐにセックスレスになってしまい、イライラが募る日々でした。両方とも努力はするけれど、どうしてもレス解消には至らず。
そのうちに、まだお互いに若いし、結婚していたらほかの人とするわけにもいかないし、これは今のうちに離婚したほうがいいんじゃないか……という話に。
お互いにとって、そのほうがいいだろうと納得して別れたので、円満離婚だと思います」(32歳女性/サービス)
(5)子どもはいらないねってことになり…
「結婚するときには子作りするつもりでいたんですが、いざ現実的に考えたときに、お互いに“子どもは欲しくないね”って話に落ち着いたんです。
でも、双方の親が“孫はまだ?”とうるさくて。
その対応になんだかふたりとも疲れ切ってしまい、こんなに子作りをせかされるなら、別れたほうがマシっていう気分になってしまったんです。
で、話し合いの末に離婚届を出し、今では互いに友人としての付き合いをしています」(34歳女性/医療)
3:養育費や慰謝料はどうすればいい?円満離婚したい人がきれいに別れる方法
実際に「円満離婚」をしようと思ったときには、心得ておくべきテーマもあります。
(1)養育費はきちんと決めて払い続ける
子どもがいて円満離婚をする場合には、親権、養育権及び養育費のきっちりした話し合いがマストになります。
ここで養育費をケチったり、養育費を払う側が決まった額を払わなくなったりすれば、離婚後に泥沼展開を迎えるリスクも大。
一度決めた養育費については、きちんと払い続けることが大事です。文書の取り交わしもしたほうがベターでしょう。
(2)慰謝料が発生しているときには渋らない
離婚の際に慰謝料が発生しているときには、渋らずに潔く支払うほうが、ズルズルと揉めずに離婚へと至りやすいです。理想をいえば、一括で払いきってしまいたいところ。
(3)相手の離婚後の生活に配慮する
「離婚したら夫婦は他人」ではありますが、離婚後の相手の生活を邪魔するようなことや、新しい生活の妨げになるようなことは極力しないよう努めるのも、円満離婚に向けての最低限のマナーといえるでしょう。
(4)相手を不必要に傷つけようとしない
離婚のときには、ついつい「売り言葉に買い言葉」的に、相手を傷つける暴言を口にしがちです。そうなってしまうと、円満離婚とはなりません。
また、離婚後も円満な関係をキープしたいと考えるならば、相手に不必要なダメージを与えないような配慮も重要です。
(5)これまでお世話になった相手の家族にも敬意をもつ
離婚すると同時に、相手の親などとも他人になります。
だからと言って、相手の家族から恨みを買うような別れ方をしてしまえば、ふたりは納得していても、後々まで尾を引いて、円満離婚にはなりにくいでしょう。
別れる際には、相手のみならず相手の家族の心情も考慮できれば、キレイに別れやすくなるでしょう。
4:円満離婚は確実に存在する!
「円満離婚なんてきれいごと」と思っている人もいるかもしれません。しかし世の中には、円満離婚をして、お互い新たに幸せな人生を歩んでいる人たちも存在します。
離婚はそれだけでダメージがあるもの。泥沼であればなおさらです。できるだけ傷つけあうことなく、円満に離婚するために、最後まで相手のことを思いやる気持ちが大切ではないでしょうか。