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家事分担どうしてる?日本の家事分担率と夫婦の言い分、仲良く家事をする方法

コマツ マヨ

コマツ マヨM.komatsu

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目次

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1:日本の家事分担率は?

日本の夫婦はどのように家事分担をしているのでしょうか。内閣府のデータを見てみると、事実婚を含む既婚者に聞いた「家事・育児の分担割合」は、「夫1割、妻9割」という答えが31.6%と最も多く、次に「夫2割、妻8割」が24.0%という結果に。「妻10割」も含めると、70%近い家庭で、家事のほとんどを妻が負担しているということがわかります。

この現状を踏まえ、まずは家事分担に対する不満について意見を聞いてみました。

2:【夫の意見】共働き夫婦の家事分担、それぞれの言い分4つ

共働き夫婦の家事負担、夫たちはどのように考えているのでしょうか。

(1)物理的に家事をする時間がない

「営業職で勤務時間が長いから、毎日朝早くから夜遅くまで仕事をしています。そのため、時間的に家事をするのは不可能ですね。

家事負担は妻が8割くらいやってくれているので、妻の負担は大きいとは思いますが、妻のほうが勤務時間が短いし、子どももいないので、多く家事をやってもらうのは仕方がないと思います」(38歳/不動産関係)

(2)休む時間がなくなる

「一日中仕事をして、家に帰ってきてまで家事をすると、朝から晩まで働き詰めということになって休む時間がなくなります。家事なら少々手を抜いてもかまわないけれど、仕事は中途半端にできないし、プレッシャーも大きい。しっかり休む時間も必要だから、妻には負担をかけますが、受け入れてほしいですね」(36歳/運送業)

(3)手伝ったら文句をつけてくる

「妻は、私が家事をするとやり方に文句をつけてきます。でも、的確な指示を待っていたら、今度は“自分からは何もしない”と言われます。たしかに私は上手ではないだろうけれど、やってほしければ文句をつけるべきではないはず。良かれと思って家事をやっているのに、あとから非難されるとたまりませんね」(30歳/メーカー営業)

(4)こちらにだけ完璧を求めてくる

「妻は大雑把な性格なので、家事が終わってない日もあれば、数日に一回しか掃除しないところもあります。それはそれで全然いいのですが、反対にこちらが疲れていて、“明日でいい?”と聞くと絶対にダメだと言います。平等に家事負担をしたいなら、家事に対する取り組み方も平等にしてほしいですね」(36歳/大工)

3:【妻の意見】共働き夫婦の家事分担についての言い分4つ

続いて、多く家事を負担している妻たちの不満も見てみましょう。

(1)やらないなら返事をするな

「家事をお願いしたら返事をするのに、いつまでたっても動かない。急かすと“今しようと思ってたのに”って突っかかってくる。こんなバカバカしいことでもめたくないので、結局、私がやるようになりました。する気がないなら、“はい”って言わないでほしいですね」(33歳/研究職)

(2)家事しない人とはわかっていたけれど

「結婚前から夫は何も家のことができないのをわかっていたし、家事全般を私がする気でいました。そのぶん夫には仕事を頑張ってほしいと思っていたのですが……。

でもいざ結婚してみると、仕事後毎日にように飲みに行くし、休みの日は趣味で遊びに出かけてしまうのでほとんど家にいません。“家事を手伝って”と言うタイミングすらありません。もちろん家事分担割合は10:0です」(36歳/パート)

(3)ひとつでいいから責任をもってやってほしい

「夫が食器を洗い終わったあと、ビショビショのシンクを拭いたり洗剤を補充したりするのは私。トイレ掃除で便器はきれいにしてくれるけど、床や壁を拭くのは私。

家事を多く負担している身としては、何か1箇所でいいから、私がまったく気にしなくていいように完璧に責任をもってやってほしいなと思います」(36歳/自営業)

(4)言われたことだけをやっているので楽でいいなと思う

「私は朝から晩までタイムスケジュールを考えて家事をしていて、帰宅時間や食事の時間、子どもの入浴の時間や寝る時間、明日の起きる時間などまで気にしながら毎日過ごしているけれど、夫はやってと言われたことをただやればいいだけなので、気持ちの余裕がまったく違います。

私も、言われてやるだけの責任のない家事がしたいです」(37歳/保険事務)

4:夫婦仲良く家事をするコツ3つ

夫と妻、それぞれの家事分担に対する不満をふまえ、ここでは「仲良く家事をするコツ」をご紹介していきましょう。

(1)「やって当然」ではなく「ありがとう」

家事は夫婦で協力してするものですが、相手に対して「家事をやって当然」という思いでいると、お互いへの思いやりが失われ、夫婦間のトラブルに発展してしまいかねません。

どんな簡単な家事でも必ず時間や手間はかかるもの。なので、お互いに「やってくれてありがとう」と思うようにしたいですね。

(2)苦痛を感じている家事は早めに相談をする

家事をすることで心や体がつらいなら、限界が来る前に早めに相談を。パートナーが家事に協力的ではないかもしれません。しかし身も心もボロボロになってまで、奴隷のように家事をやらせたいとはさすがに思っていないはず。

「あなたがやらないからつらい!」と責めるのではなく、「つらいから助けてほしい」や「いい方法を一緒に考えてほしい」と協力を求めることがポイントです。

(3)女がするべき、という考えは捨てる

本来家事は女をするものだから、といった古い考えや、自分の両親あるいは夫の両親がそうだったから、という考えに囚われないように。

同じく、「ゴミ捨ては男の仕事でしょ」とか「料理は女がしないと」といった思い込みや既成概念も捨てましょう。得意なほうがする、できるほうがする、というやり方で、お互いへの怒りや不満をなくすことができます。

5:専業主婦が家事分担をするのはおかしい?

専業主婦がどのくらい家事を負担するべきか……幾度となく議論されているこの問題ですが、残念ながら正解はありません。

夫とはいつも平等でいたいと思うのなら、夫は仕事担当で妻は家庭担当ということで、家事分担は「夫0妻10」でもいいでしょう。「仕事でもプライベートでも夫は私に全力で尽くすべき!」と思うのなら「妻0夫10」でもまったく問題ありません。

お互い納得のいく割合で家事を分担することが、その夫婦にとっての正解です。ふたりできちんと話し合って決めることが大切です。

6:家事分担表がわかりやすい!おすすめのアプリ

家事分担をアプリで管理すれば、もっと簡単に協力し合えます。おすすめの家事分担アプリを3つご紹介します。

(1)yieto(イエト)

家事の分担が、夫・妻・子どもと色分けされて、わかりやすく表示されるアプリ。パッと見るだけで、誰がどれくらい家事を負担しているのかがわかるので、家事をもっとやってほしい夫へプレッシャーをかけるのにも効果的(笑)。「調味料を片付ける」など家事といえないような細かい作業までタスク化されています。夫婦での共有も可能。

(2)家事ノート

「yieto」と同じく、家事をタスク化して見分けることができるアプリ。家事割合や完了具合がパーセンテージで表示されるので、ビジネスライクに家事を可視化できます。自分が家事を行ったら相手に通知するような機能など、かゆいところに手が届く細かい機能が満載です。

(3)魔法の家事ノート

デザインがかわいい家事分担アプリ。家事の進捗具合ややること、メモなどが家計簿のように1ページで見ることができます。買い物リストをつくったり、家事項目にないような自分たちだけの家事・作業もつくれてコメントも残せるので、家族みんなが家事に対する意見を共有できます。

7:家事分担に対する意見は夫婦間で一致させておいて!

家事分担がもとで夫婦間トラブルに発展することはよくあります。家事分担について話し合ったり、アプリを使うなどして、夫婦の家事に対する意見を一致させておくことが、協力しあえるコツといえそうです。

【参考】

平成21年度 インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査 最終報告書-内閣府