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娘の結婚式…親の準備やマナーは?ご祝儀、服装、挨拶まわりのマナー14選

大山奏

大山奏K.Ohyama

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目次

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1:娘の結婚式で親が準備することは?

結婚に関する多くの記事をつくってきた『Menjoy!』ですが、今回は親の立場から、娘の結婚式について見ていきましょう。近い将来役立つ人もいるでしょうし、近々結婚するという人も、親の立場から考えることでヒントが見つかるかもしれません。

結婚式の準備って、とにかくすることが多い! ですから、新郎新婦だけでは気が回らないこともあります。そんなとき両親の手伝いがあれば大助かりです。

娘の結婚式で親ができることのいちばん大きい部分は、まずは相談に乗ること。結婚式の方法などに口出ししすぎるのはいけませんが、「初めてのことで迷っていることがあればいつでも聞くよ」という態度を取ってもらえれば、娘がマリッジブルーになることも少ないかもしれません。

また、式場のスタッフへの心づけの用意や、当日の着付けの予約の確認なども、親ができる準備です。

 

2:娘の結婚式での母親の服装マナー6つ

娘の結婚式では、両親にも参列者からの視線が集まります。そのため服装などにはしっかり気をつけておきたいですね。娘の結婚式での母親の服装マナーにはどんなものがあるでしょうか?

(1)会場に合わせる

まずは会場の雰囲気に合わせて服装を選ぶことが重要です。式の時間帯が昼間なのか夜なのかによっても、服装は変わってきますし、教会で挙げる教会式なのか、神社などでの神前式なのかによっても、相応しい服装は変わってきます。

どんな式場なのかの情報を最初につかんでおくことが大切です。

(2)新郎側の両親に合わせる

結婚式では新郎側と新婦側、両家の両親が参加することが多いです。この場合、相手側の両親とも格式を合わせるようにしたほうが良いでしょう。

和洋どちらでも構いませんが、事前に自分の娘に話を通したのちに、新郎側の両親と話をして、どのような服装を選ぶか相談しておくのがおすすめです。

(3)黒の場合は落ち着きすぎない華やかさを

ドレスや留袖などを選ぶ場合には、色にも気をつけたいところ。第一礼装である黒留袖なら、晴れの日に相応しくなるよう、おめでたい柄の入ったものを選ぶのが良いでしょう。また母親として格のあるもの、年齢相応のものを意識することも忘れずに。

また洋装のフォーマルドレスにする場合には、落ち着いた色を選び、上品なアクセサリーなどで華やかさを添えましょう。 

(4)新郎新婦との格式を合わせる

最近では、格式ばった結婚式ではなく、カジュアルな披露宴や人前式を挙げる夫婦も増えています。そのような場合には、新郎新婦との服装の格式を合わせることも重要です。

和装なら色留袖や訪問着、洋装ならカジュアルすぎないドレスなどにすると良いでしょう。

(5)露出は控える

ドレスなどを着用する場合には、肌の露出が大きくなりすぎないように注意が必要です。胸元が開きすぎていたり、腕が露出するものなどはあまり相応しくありません。

また、バッグなどの小物にも気を遣い、上品な雰囲気になるようにしましょう。

(6)新婦の意見を取り入れる

結婚式の主役は何といっても新郎新婦です。ですから、新婦の意見を取り入れることも大切。事前にどのような服を着てほしいのか、具体的な要望があれば聞いておきましょう。

また、明るい色のドレスを選ぶ場合には、花嫁よりも目立たないように。レースや刺繍などが入った上品な印象を与えるものを選ぶと良いでしょう。

 

3:失敗したくない!結婚式での母親のヘアメイク

女性は髪型でも印象がグッと変わりますよね。娘の結婚式ではどのようなヘアメイクをするのが良いのでしょうか?

(1)和装にアップスタイル

黒留袖などの和装をする場合には、高いところでまとめたアップスタイルが似合います。アップスタイルにまとめれば、飾りなどをつけなくても十分にフォーマルで上品な印象を与えることができるでしょう。

(2)ドレスにアップスタイル

黒のドレスなどには、夜会巻きなどのアップスタイルが似合います。シンプルな髪型なので、パールなどの髪飾りをつけるとより華やかな印象を持たせることができますよ。

(3)ボブ、ショートでもアップにできる

プロのヘアメイクさんに任せれば、ボブやショートヘアでもボリュームをアップさせて、アップスタイルにすることが可能です。

髪が短いからと何もしないのは、せっかくの晴れの日に相応しくないと感じられることもあるので、新婦がお世話になるヘアサロンなどで一度相談してみると良いかもしれません。

 

4:娘の結婚式!親の挨拶回り・言葉がけのマナー5つ

結婚式当日は新郎新婦が思うように動けないため、親が重要な役割を果たします。挨拶回りや言葉がけの際にはどのようなことに注意しなければいけないのでしょうか。

(1)式場のスタッフへの挨拶&心づけ

結婚式当日に会場について、着付けなどが終わったら、まずは式場のスタッフや司会者などに、挨拶回りをしておくのが良いでしょう。

このとき、場合によっては心づけなどを渡す必要があることも。誰にいくらくらい渡すのかは、前もって新郎新婦と相談しておくのがベスト。勝手に渡すと、のちのちもめごとになる可能性があります

(2)親族紹介は新郎の父親からが基本

親族控室は、両家が同じ部屋になる場合と、別々の部屋になる場合があります。同じ部屋になった場合には、両家がそろったころあいを見て、親族紹介を始めましょう。

基本的には新郎側の父親から親族を紹介していき、紹介された人は「よろしくお願いいたします」と一礼していきます。

続いて新婦側も、父親から親族を紹介します。

(3)特定の人と話し込みすぎない

結婚式当日はどうしてもお互いに知っている人同士での話のほうが弾みやすくなってしまいます。ですが、特定の人とばかり話しているのは好ましくありません。

初対面で緊張することも多いでしょうが、なるべく退屈そうにしている人がいなくなるように、常に周囲に気を配ることが重要です。

(4)主賓や娘の会社上司への挨拶

披露宴中には歓談の時間に、主賓や新郎・新婦の会社の上司などへ挨拶回りをします。普段は接点がない相手でしょうが、新郎・新婦がお世話になっていることを考え、それぞれの人に合った言葉選びをし、「今後ともよろしくお願いいたします」という気持ちを伝えましょう。

(5)事前にどの人とどういう関係なのか把握しておく

子供の友人となると、誰とどんな関係なのかを知らないということもあるでしょう。できれば、席次表を作った際や、結婚式の前日までに、友人たちとどのような間柄なのかを把握しておけると良いでしょう。

その際、名前など間違ってしまわないように、メモをとっておくことも大切です。

また遠方から来てくださっていることがわかっていれば、「わざわざ遠くからありがとうございます」などのひと言を添えることもできますよね。

 

5:お金がない?結婚式の親の負担額…お悩み解決法5つ

結婚はとても幸せなことですが、どうしても費用がたくさんかかってしまいます。しかも当人に十分なお金がなく、親が援助するカップルも多いもの。そんな結婚式の親の負担額にまつわる悩みについて紹介します。

(1)そもそも親としての援助はどうする?

結婚式を最近挙げた夫婦に、親に結婚式費用などを援助してもらったかを聞いてみたところ、金額の差こそあれ、援助してもらったカップルが多かったです。

もちろん無理をしすぎるのは良くないですが、娘を祝福する気持ちを表すためにも、多少は援助するという場合が多いようです。事前に積み立て貯金などでお金を貯めておければいちばんベストですね。

(2)お車代はどうする?

どちらかの故郷の遠方で結婚式を挙げる場合には、どうしてもお車代などの負担が偏ってしまうこともあります。このお車代ですが、親が挨拶を兼ねて渡すものとされているため、このお車代を親が負担するというケースも多いようです。

まずは新郎・新婦でどうするか話し合うべきですが、費用に関しての相談があればどうするか考える必要があります。

どうしても費用をかけられない場合は、招待状を送る前に事前に直接「お車代は出せないけれど来てほしい」などと相談しておくこともできます。

もちろん相手によっては、お車代がないと出席は難しいと断られてしまうかもしれませんが、そこを無理強いしても良いことはありません。

(3)出席者の頭割りで料理代などを決める

新郎・新婦どちらかの来賓が極端に多くなってしまう場合もあるでしょう。そのような場合、新郎・新婦の間で不公平感が問題になるケースがあると思います。

そんな相談がされた際には、結婚費用の中の料理代、引き出物代などを出席者の人数の頭割りで計算して、それぞれで払う方法を提案してみてはいかがでしょう。もしここを両親が負担する場合、両家で話し合う必要がありそうです。

(4)ご祝儀はどうする?

結婚式などで費用を援助してもらった場合、ご祝儀などは援助の額を考えつつ、親に渡すケースが多いようです。このご祝儀を受けたとったあと、そのまま結婚式費用にあてるのか、また新郎新婦に渡すのか?はあらかじめ決めておくことをおすすめします。

あとからトラブルにならないように、しっかりルールをつくっておきましょう。

(5)親が援助する際に気をつけたいこと

せっかく結婚式の援助をしたのに、そのあと問題が起こってしまうこともあるようです。

筆者の友人は新郎の親から援助をしてもらったのですが、結婚式でのドレスや料理などについて「○○のほうが良い」とか「もっと○○にしたら?」などと事細かく意見を言われて、困惑してしまったといいます。

自分たちの結婚式、しかも一生に一度のことですから、思う通りにやりたいと思っていたにも関わらず、希望が通らないことなどがあり、納得のいかない式に……。

お金を出してくれるのはありがたいと感じているものの、「お金を出しているのだから」とあまり意見を言いすぎると、悲しい結婚式になってしまうかもしれません。

 

6:娘の結婚式!親のご祝儀の相場は?

最後に、娘の結婚式への親のご祝儀の相場についてです。先ほどから伝えているように、結婚が決まったカップルに、結婚式の費用としてお金を援助してくれる親も少なくありません。この場合、これをご祝儀として受け取るというカップルもいます。

逆に親からの援助はまったくなしというカップルもいるので、この場合は親がご祝儀を渡すのが普通だと思うかもしれません。

ですが、これに関しては“これくらい”という決まった額などはないのが実情のようです。

 

7:結婚式は親も大変

娘が結婚すると聞いて喜ばない親はいないでしょう。ですが、ここまでに紹介した通り、娘の結婚式では親も多くの役割を果たさなければならず、大変でもあります。

とはいえ、手塩にかけて育てた娘の晴れ姿をみられる日は、人生で最良の日になるでしょう。さまざまなマナーやお金まわりのことをクリアしつつ、心からお祝いしたいものですよね。