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結婚式の席次表を特集!配置や肩書きのマナーと手作りするときのポイント

大山奏

大山奏K.Ohyama

目次

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1:結婚式の席次表はテンプレートもありますが…

結婚式の準備の中でも、席次表を作るのは、なかなか骨の折れる仕事です。ゲスト全員に失礼がないようにしつつ、自分たちの満足のいく席次表を作りたいと思うと、悩みは膨らむばかり。

席次表には、会場で用意してもらうものもありますが、自宅で印刷できるテンプレートも多く存在します。また、自分でイチから手作りすることも。せっかくならふたりならではの、思い出に残る席次表にしたいですよね。

ではどうすればすてきな席次表を作れるのでしょうか?

 

2:円卓の場合は?結婚式の席次表の配置のマナー5つ

まずは席次表で、席を配置するときのマナーを知っておきましょう。

(1)上座・下座をチェック

結婚式・披露宴会場での上座・下座がどこになるかを確認しましょう。

結婚式でのテーブルの配置方法には数種類あります。もっともベーシックなのが、ゲストのテーブルを円卓にして会場内に配置する「ちらし型」と、長テーブルを配置する「くし型」です。また、新郎新婦のメインテーブルを設けず、大テーブルにゲストとともに着席する「オーバル型」というスタイルもあります。

新郎新婦から近いほうが上座で、遠くなるほど下座(末席)となります。立場や身分が上の人が上座となります。

一般的には、主賓(ゲストの中でいちばん立場が上の人)→新郎新婦の仕事上の上司→先輩→同僚・友人→親族→家族→両親となっていますが、地域によっては、今まで新郎新婦がもっともお世話になった両親が上座というケースもあります。

(2)親族は下座に

先ほどもお伝えしたように、親族や家族、両親は一番遠い席になるのが一般的。ちらし型の場合、新郎新婦が着席するメインテーブルからもっとも離れたテーブルがそれにあたります。下座にテーブルが複数並んでいる場合は、中心からもっとも離れた左右の端に両家の家族が座ります。

また、円卓の中にも上座と下座があります。基本的には新郎新婦の席に向かって左側が上座となります。

(3)ゲストの数が違うときには同じテーブルになってもOK

基本的には、新郎のゲストと新婦のゲストはそれぞれ別れて座ることとされています。しかし、どちらかのゲストが多くて数の比率が合わない場合などは、同じテーブルに新郎新婦のゲストを混ぜて配置することもあります。

(4)ゲストの話しやすさなどを考えて

席次表には上座や下座などのルールはありますが、子連れで席を途中で立たなければいけない可能性がある人を出口から近い場所に配置したり、ゲスト同士の話が弾みやすそうだと思える配置にしたりすることもよくあるケースです。

基本的なルールは守りながらも、ひとりひとりのことを考えた配置を心掛けると良いでしょう。

(5)漢字に間違いはない?必ずプランナーなどに確認

席次表の図面ができあがったら、必ず両親や式場のプランナーさんなどに、不備がないかをチェックしてもらいましょう。

もちろん途中でどう配置したら良いのかわからなくなった場合も、プランナーさんに相談するのもいいでしょう。

また、名前の間違いはあってはならないこと。例えば「渡辺」さんだと思っていたら、本当は「渡邉」さんだった、あるいは「渡邊」さんだったということは多いです。また、入力ミスで「渡部」さんになっていた、なんていうことも現実にはあり得ます。

しっかり見ているつもりでも抜けていたりするので、名前が本当に正しいかは、複数の目で確認するようにしましょう。

 

3:結婚式の席次表の肩書きの注意点3つ

席次表のお名前には、肩書きを記入するのが基本です。このときに注意するポイントも見ていきましょう。

(1)新郎新婦のゲストの肩書きの書き方を合わせる

新郎側と新婦側のゲストの肩書きの書き方は統一させます。例えば、主賓や上司の場合、「会社名/部署名/役職」と、すべてを入れるのか、それとも「会社名」のみにするかなどです。

仕事の関係者の場合、取引先の方は主賓や上司と合わせて「会社名/部署名/役職」とするのが一般的ですが、同僚も同様にすると、味気ない感じに。そのため「新郎(新婦)同僚」とする人が多いです。

友達の場合も、会社名などにするか、「新郎(新婦)友人」とするかでトーンが変わります。具体的に「新郎(新婦)大学時代友人」など、いつのときの友人なのかを明記したり、「〇〇大学〇学部学友」「〇〇大学〇〇部同期」などとしたりと、ほかのゲストが関係をイメージさせやすい肩書きも好まれます。

(2)夫婦ゲストやお子様の肩書きは?

夫婦で出席してくださる方で、夫(妻)の付添い的な立場の方や子連れの方のお子さまには、新郎新婦との関係性ではなく、「○○様令夫人(夫君)」「○○様ご令嬢(ご子息)」などとするケースが多いです。

(3)家族には敬称をつけない

席次表のお名前には「様」をつけますが、家族や両親には敬称をつけないのが一般的です。しかし、「両親もゲストとしてご招待しているので」という考えから、家族にも敬称をつける人もいます。

親族に敬称をつけるかどうかは、地域などによって差があるようなので、プランナーさんに確認すると間違いがないでしょう。いずれにしても、つけるかつけないかは、統一させる必要があります。

 

4:サイズ感も重要!結婚式の席次表を手作りするときのポイント6つ

最近では、席次表を手作りするというカップルも増えています。その場合には、どんなことに気をつけると良いのでしょう。

(1)サイズを決めるとき

ゲストの人数が決まったら、まずは席次表のサイズを決めましょう。

席次表には定型サイズというものはありません。A4やB5サイズの、ふたつ折りもしくは3つ折りが一般的ですが、招待客が多い場合、文字が小さすぎると読めない、見えない……といったトラブルにも。

特に、40代以上のゲストが多い場合には、大きめが喜ばれます。

また、席次表はゲストに持って帰っていただきたいものですから、折り方に配慮したり、冊子タイプにしたりなどをして、かさばらないようなデザインを考えるのもポイントのひとつです。

(2)席次表に何を載せるかを決める

席次表には席の配置以外にも、お料理のメニューや新郎新婦のプロフィールなどを載せるケースも多いです。手づくりにする場合、席次表に何を載せたいのかもすべて自由に決めることができます。

お料理の紹介は別にするということであれば、席次表のイメージも変わってくるでしょう。ふたりでどんな席次表にしたいのかは、インターネット上などで見られるサンプルを見ながら、話し合って決めても良いでしょう。

(3)色やデザインを結婚式会場の雰囲気と合わせる

席次表を結婚式会場の雰囲気と合わせるのもオシャレです。式場に飾る花の色やテーマカラーなどがわかっている場合には、その色と合わせたものにすると、統一感を出せるでしょう。

事前に撮影した式場の写真などを席次表の背景などにすると、いっそう一体感が出ます。

(4)オリジナリティを出したいなら

席次表には便利なテンプレートがあります。しかし、手作りすればどんな席次表でも作成可能です。

例えば、巻物のように筒状に丸めてシールで留めた席次表や、ふたりの出会いなどを新聞や雑誌のようにデザインした席次表など、枠にとらわれずに考えれば、面白いアイデアはたくさん思いつくのではないでしょうか。

新郎新婦がお色直しなどで席を外しているときもゲストを退屈させない、エンターテイメントのひとつになれば大成功です。

(5)ゲストの名前に趣向を凝らす

先ほど肩書の書き方のマナーなどをお伝えしましたが、絶対にそのマナーの通りに肩書を書かなければいけないわけではありません。

例えば、お名前のところに新郎新婦からの一言メッセージを載せたり、その人に合ったキャッチコピーを考えて載せたり。

席次表はその日に来てくれたゲストを他の人に紹介する役割も担っています。初対面同士でも親密になれるようなアイデアを盛り込むのも良いでしょう。

(6)予算も大事!

多かれ少なかれ、結婚式にはお金がかかります。席次表も手の込んだものを手作りしようとすると、紙代や印刷代などで高額になってしまう可能性も。

一生に一度のことですし、多くのゲストをもてなすアイテムですから、妥協せずに作りたくなりますが、そのために予算をオーバーしてしまう……なんていうことは避けたいもの。

席次表の予算も、事前にふたりで話し合って決めておくべきでしょう。

 

5:結婚式の席次表に書くメッセージのポイント5つ

席次表には新郎新婦からのメッセージを載せることもあります。メッセージを書くときにはどんなことに注意すると良いのでしょうか?

(1)まずはお礼

メッセージの最初は、基本的には結婚式に来てくれたことへのお礼や感謝を書きます。また、ふたりの門出を一緒に祝ってくれることへの感謝も加えると良いでしょう。

(2)句読点はいれない

結婚式の招待状や席次表には、句読点は入れないほうが良いと言われています。生涯続くことを願うことで、「区切り」をつける句読点は不要というわけです。読みやすさを考えて、読点の代わりに空白を入れたり、句点の位置で改行するといいでしょう。

(3)忌み言葉は入れない

先ほどの句読点と同じく、結婚式などの祝いごとでは使わないほうが良いとされる“忌み言葉”があります。

忌み言葉とは、不幸や不吉なことを連想させたり、別れを連想させたりする言葉や、再婚を連想させる重ね言葉などです。

メッセージを作成するときには、そういった言葉が入っていないかも考えながら書くことが大切です。

(4)お礼の次はふたりのことや心境など

最初でお礼を言ったら、次は現在の状態や、ふたりが出会ってからどのようなことがあったかなどを簡単に説明するのが良いでしょう。今、どんな心境で結婚式を迎えたのかをゲストに知ってもらうのです。

そのうえで、ふたりならではの気持ちを綴ってください。

(5)今後のことを書いて締める

締めは、今後の抱負や「今後とも変わらぬお付き合いをお願いします」というような言葉にします。

席次表のメッセージと言うと、どうしても堅苦しい文章をイメージしてしまうかもしれませんが、参列者みなさんに失礼にならない範囲であれば、メッセージのトーンも軽やかにして問題ありません。

 

6:親族のみの結婚式の席次表の配置は?

最後に、親族のみで結婚式を挙げる場合の席次表の配置についてご紹介しておきましょう。

親族のみの席次表の場合でも、基本的には上で紹介した配置方法となります。

新郎新婦の席に近いほうが上座になりますから、叔父さん、叔母さんなどがいちばん上座になります。

次いで従妹や祖父母、兄弟姉妹、両親という順番になります。

ですがこれも基本的な考え方であって、どの人をどこに配置すると話が弾みそうかなどを考えて決めるのが良いでしょう。また、年齢の近い人同士を近くに配置するなどの方法もあります。

決まりは決まりとして知っておきつつ、ふたりがどうしたいのかを考え、プランナーさんなどと相談して配置を決めてみてください。

 

7:すてきな席次表に!

自分が席次表を作るときには、どんな気持ちをゲストに届けたいでしょうか。結婚式のおもてなしのひとつとして、すてきな席次表を作成してみてはいかがでしょう。