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コミュニケーション能力を向上させるには?能力診断と鍛える方法

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:コミュニケーション能力は恋愛に必須!

さて、大学の講義で恋愛心理学も担当する筆者ですが、そこで学生たちに伝えたいことのひとつに、“恋愛も人間関係のひとつ”ということがあります。あたりまえのことですが、恋愛はひとりでするものではありません。対象が同性でも、異性でも、必ず相手がいないと成立しないのが恋愛です。

そのため、相手に自分の気持ちや考えを伝えたり、相手の気持ちや考えを理解したりというコミュニケーションは、とても重要なんです。

 

2:仕事もできる!コミュニケーション能力が高い人の特徴5つ

コミュニケーションは、人間関係を維持していくうえで重要や能力。なので、恋愛に限らず、家族や友人関係はもちろんのここと、仕事においても大切です。そこで、ここでは仕事もできるコミュニケーション能力が高い人の特徴について、考えて見ましょう。

(1)つねに相手に対して興味や関心をもっている

コミュニケーションとは人間関係を維持するための能力ですので、根本的に自分が関係を持っている人に対する興味や関心の高さが影響します。恋愛だって、自分が興味がない人に対しては、話しかけられてもぞんざいな接し方をしてしまいますよね。そんなときは、コミュニケーションがちぐはぐになってしまうかもしれません。

(2)相手の立場になって物事を考えられる

コミュニケーション能力の高い人は、相手が求めているもの、相手の本音や真意を正しく理解することができます。それはある意味で、相手の立場になって、相手が本当は何が言いたいのか、何を求めているのかを理解できるからです。

(3)聞き上手

相手の立場になって物事を考えられるということにも通じるのですが、相手の立場になって物事を考えられるということは、相手の話をちゃんと聞くことができるからです。相手の話をちゃんと聞いていて、理解しようと努めているからこそ、相手と関係が築けるんです。

(4)わかりやすく話す

相手に自分の言っていることを理解してもらいたいと思ったら、相手が理解できるように話すことが重要です。

相手が知らないような難しい言葉を使っても、けっして相手に伝わりません。コミュニケーション応力の高い人は、相手に合わせて、自分の伝えたいことをわかりやすく話すことが上手だったりします。

(5)相手の立場になって話す

相手の立場になって物事を考えられるというのと反対で、相手の立場になって話すことができる人はコミュニケーション能力が高いと言えます。

これは、わかりやすく話すということにも通じるのですが、相手が興味や関心をもって聞けるように、上手にたとえ話をしたり、わかりやすい言葉で話したりできるかどうかなんです。

 

3:コミュニケーション能力診断テスト項目

(1)言語能力とコミュニケーション能力の違い

ところで、コミュニケーション能力は、必ずしも言葉をちゃんと話せると言うことだけを意味するわけではありません。

とはいうものの、もともとコミュニケーション能力という言葉は、言語学や外国語学習の場面で登場したので、もともとは“言語能力(=文法的知識)”という意味と同じでした。

そこから、“他者と意味伝達などの相互作用をするための能力”という、意味に変わっていきます。

話の本筋からはずれてしまうかもしれませんが、例えば英語でのコミュニケーション能力を考えたとき、“This is a pen.(これはペンです)”というのは、正しい文法ですよね。これを言える人は、言語能力があるわけです。ですが、だからとって、コミュニケーション能力が高いとは、普通は思いません。“Could you tell me the way to station?(鉄道の駅までの行き方を教えていただけますか) ”と聞かれたときに、“Go straight.(まっすぐ行って)”と答えず、“The rain destroyed the crops.(雨で収穫が台無しになった)”なんて答えたとしたら、言語能力はあっても、コミュニケーション能力は低いと思います。

つまり、コミュニケーション能力とは、言語そのものの知識や言語を使用する際に必要となる知識があり、その知識を実際のコミュニケーションで行使する能力のこと。まさに、相手の立場になって物事を考えられる、わかりやすく話す、相手の立場になって話すということなのです。

(2)コミュニケーション能力診断

では、前置きが長くなりましたが、このことを踏まえてコミュニケーション能力診断をしてみましょう。

1.自分の考えを、周囲に主張してしまいがち

2.今まで付き合ったことがないようなタイプの人は苦手

3.興味がない話題のときに、話の広げ方がわからない

4.会議などでの司会やまとめ役が苦手

5.話しているときに質問や確認をされることが多い

これらにあてはまる数が多い人ほど、コミュニケーション能力が低い傾向にあるかもしれません。

 

4:ゲームや研修でも!コミュニケーション能力を鍛える方法3つ

コミュニケーション能力が低いかも……という場合、一体どうすれば高めることができるのでしょうか。最近ではゲーム感覚でコミュニケーション能力を鍛えることができるアプリや、コミュニケーション向上をテーマとした研修なども多く目にするようになりましたが、それだけ課題に感じている人が多いということでしょう。

ここでは、すぐに取り組めるものを3つ紹介します。

(1)要点をまとめて話す練習をする

例えばツイッターのように、140字で言いたいことを言う練習は大事です。短い言葉で相手に言いたいことが伝わるようになれば、相手もそれだけ理解しやすくなるわけです。

(2)相手の話を最後まで聞くようにする

話の途中で早合点してしまい、相手の話を遮って話し出す人ってけっこういます。ですが、それってクイズの早押し問題の引っかけのようなもので、会話にズレを生じさせる原因になってしまいます。ですので、相手の話が終わるまで、しっかりと相手の話を聞く癖をつけましょう。

(3)情報に敏感になる

すでにお伝えしましたが、話上手な人は相手に伝わるように、うまくたとえ話などをすることできます。また、話を拡げて会話が盛り上がるようにするのも得意です。

こういうことができるようになるには、話の持ちネタのような情報をたくさん持っていることが必要です。そのためには、さまざまな情報に敏感になることも大事なんです。

 

5:まとめ

コミュニケーション能力は、人間関係の基本です。日々の生活の中で、自然と身につけて、少しずつ鍛えていきたいものですね。