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女の勘はなぜ当たる?男女の勘どころと男が勘違いする女性の言動

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:女の勘と男の勘は違う?

そもそも“勘”とはなんなのでしょうか。小学館発行の『デジタル大辞泉』には、次のように意味が記されています。

かん【勘】

1 物事の意味やよしあしを直感的に感じとり、判断する能力。「勘が働く」

2 古文書で、内容の了解を示す符号や点。

いってみれば、物事を分析的な思考(=理屈)ではなく、感覚(=直感)で判断すること。日常の中で、「なんとなく○○だと思う」とか、「なんとなく○○な気がする」ってときがありますよね。それが、勘なんです。

英語では、「hunch」や「intuition」などの言葉が使われます。勘が当たるという場合は、「Your hunch turns to be right」と言ったり、今回のテーマである「女の勘」だと「woman’s intuition」と言ったりします。

勘の意味から考えれば、当然ですが男女に共通してあるわけです。だからこそ「女の勘」というような、性別で分けた表現があるのですが、わざわざ男女を区別していうということは、なんらかの違いがあるからなんでしょう。

 

2:なぜなの?女の勘が男の勘より当たる理由3つ

では、「女の勘」と「男の勘」は、一体何が違うのでしょうか。いろいろと調べてみたのですが、残念ながらそれを解明するような研究はありませんでした。なので、女の勘と男の勘は一体何か、ということをお伝えすることはできません。

そこで、「男女とも同じように勘をはたらかせることができるが、その勘が当たりやすいのは男子よりも女子のほう」という前提で、その理由について、仮説を立ててみたいと思います。

(1)察することを求められる

生まれながらにしてなのか、生物的なオスとメスの違いなのかは定かではありません。ですが、ジェンダー的に子どものころから女子のほうが男子よりも、察することを求められて育てられている場合が多いと思います。この「察する」ということは、言い換えると「気が付く」ともいえるでしょう。

例えば今の季節、歓送迎会になんかに出掛けたときをイメージしてください。となりの人の飲み物がなくなたら、注文したり、サラダがでてきたら取り分けたり……。そういうことは、男性よりも女性のほうに期待されますよね。

つまり、女性のほうが男性よりも、周囲の変化に気が付くことを求められているわけです。それを子どものころから求められるため、結果的に勘がはたらくトレーニングを男性よりも積んいる。それによって勘が当たる能力が高くなるということが考えられます。

(2)協同性が高い

最近ではそうではありませんが、歴史的に考えれば、一般的に女子は外に出て仕事をすることよりも、育児や家事を行うことが求められてきました。極端に言えば、狩りに出掛けるのではなく、村に他の女性たちといて、一緒に育児や料理をしたり、村の近所の山で果物や木の実を取ってくるのが役割だったわけです。

そんな環境で、一日中他の女性たちと一緒にいるわけですから、周囲の様子を察することができなければ「何なの、あの子は!」と不平を買ってしまいます。

つまり、その生活の中において、女性のほうが協同性を求められたわけです。その結果、男性よりも女周囲を察する能力が高くなり、勘が当たりやすくなったのかもれません。

(3)本能的な種の維持

あくまで仮説ですが、人間も動物である以上、種を維持してかなければなりません。つまり、妊娠・出産・育児というのは、あらゆる行動よりも優先されるものであるという考えがあります。

しかし自分が繁殖の相手に選んだ相手が浮気性で、他の女性にちょっかいを出していたらどうでしょうか。自分や自分の子どもの生活が不安定になりますよね。さらに、妊娠・育児中は、ちゃんと自分と自分の子どもの面倒を見てもらわないと困るわけです。そこで、自分のパートナーが悪さをしていないか見極める能力(=勘)が高くなったとも考えられます。

 

3:男が勘違いしやすい女の言動2つ

ところで、女性に比べて勘が当たらないとされる男子ですが、そのために勘違いしやすいことも多いようです。そこで、男性の勘違いを生じやすい代表的なふたつの例をご紹介します。

(1)ボディタッチが多い

男性が女性の体に触れる場合、程度の差はあれ、たいていはセクシャルな思惑が潜んでいます。そのため、「自分が女性に触れるときは、エッチな気分のときなんだから、逆に女性が触ってきたということは、相手もエッチな気分なんだろう」と誤解することが多いんです。

(2)やたらと褒める

男性は気がある相手を褒めます。褒めて、褒めて、褒めまくります。その一方で、興味ない相手には、けなすことはなくても、褒めることもありません。そのため、「カッコいい!」とか「すごい!」とか褒められると、「気があるな」と誤解してしまうんです。

 

4:まとめ

勘というものは、性別によっても違いがあると推測されますが、女性であっても勘が当たりやすいかどうかは、人によってまちまちです。

根拠のない勘に頼りすぎても真実から遠ざかる可能性もありますので、あまり勘を過信しすぎないことも大切でしょう。