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婿入り婚のメリット・デメリット10個!男子は婿入りしたい?したくない?

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番長みるくM.Bancho

目次

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1:婿入りすると名字はどうなる?

(1)婿入りと婿入り婚の意味は?

まずは、婿入りの正しい意味を辞書で見てみましょう。

婿入り[名](スル)

1 結婚して妻の家の一員となること。また、その儀式。「ひとり娘の所へ婿入りする」⇔嫁入り。

2 結婚後、夫が妻の実家に初めて行くこと。また、その儀式。

〈出典:デジタル大辞泉/小学館

また、婿入り婚の意味は以下です。

むこいり‐こん【婿入り婚】

婚姻成立祝いを妻方であげ、以後、夫は妻方に住み込むか妻訪いの形で婚姻生活が営まれるもの。一定期間ののち夫方に移るので、一時的妻訪い婚ともいう。村内婚を基盤として、日本で古くから行われた。招婿(しょうせい)婚。

〈出典:デジタル大辞泉/小学館

です。

現在の日本では、夫と妻は、ふたりの新しい戸籍をつくるので、法律上「妻の家の一員となる」という状況はありません。

逆に言えば、夫の家の一員となるということもないのですが、古くからの風習として残った言葉として、結婚して夫の姓を名乗ったときなどに「嫁入りした」なんて人にいうこともありますね。その一方で、夫が妻の姓を名乗ったり、妻とともに妻の実家に居住したりすると、「婿入りした」といわれることもあります。

(2)婿入り婚と婿養子の違いは?

婿入り婚と婿養子は混同されがち。ですが、婿入り婚については上記のとおりの意味ですが、婿養子は、「婿」で「養子」。つまり、結婚した妻の姓を名乗り、その両親と養子縁組するということです。これも現在の日本には制度がありません。単純に、妻の姓を名乗る場合に、「婿入り」「婿養子」というケースがありますが、これは通称であり、本来の意味は制度的には伴ってないといえます。

(3)フグタマスオは婿入り婚?

国民的アニメ『サザエさん』に登場するサザエさんの夫、フグ田マスオさんは婿入り婚なの? それとも婿養子?といったことがたびたび話題になりますが、上記を踏まえると、そもそも、サザエさんは現代の日本の話なので、婿入り婚も婿養子も、法律上の制度もないのです。

しかもマスオさんは、名字からもわかるように、「フグ田」であり、サザエさんは、磯野姓だったのが、結婚してフグタ姓を名乗っています。つまり、マスオさんは磯野波平、フネ夫婦の養子になっているわけでもなく、ただ「妻の両親と同居しているだけ」ということになります。

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2:婿入り婚のメリット4つ

以下、婿入り婚を「夫が妻の姓を名乗る」と場合の通称として定義し、女性側、妻側から見たメリットをまとめてみました。

(1)自分の名字を残すことができる

珍しい名字などで自分の名字を残したい、一族の名字を自分で終わらせたくないという場合は、夫となる相手に「婿入り」してもらう方法があるでしょう。子どもをもたないにしても、「自分が夫の姓の名乗ることで終わらせてしまう」という負い目は感じないでしょう。

(2)いわゆる嫁姑問題が薄くなる

夫婦ふたりの戸籍をつくるとはいえ、日本には「嫁」「婿」という感覚が残っています。そして、妻が夫の姓を名乗るケースでは、夫の母親が妻に対して「うちの嫁」という感覚で接するのが当然という状況も少なくありません。そのため、自分が嫁よりも立場が上だと思ってしまうのです。

一方、その逆、自分の息子が妻の姓を名乗るとなった場合には、「もう、うちには関係ないんだ……」という感覚になり、口出しも控える傾向に。妻としても、なんだかんだ、夫の実家には気を遣ってしまう……という人が多いもの。ですが、夫が妻の姓を名乗ることで、夫の実家からのプレッシャーを感じにくくなるというメリットが考えられます。

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(3)自分の一族が増えた気持ちになる

(2)とリンクしますが、「嫁入り」となれば、「相手の一族になる」という感覚は否めません。一方、「婿入り」であれば、こちらの一族の仲間が増えたという感覚になるでしょう。

(4)名前変更の手続きをしなくて済む

実務的なメリットとして、名前変更の手続きがない、ということが挙げられます。戸籍や住民票はもちろん、免許証、銀行、クレジットカード、それに紐づいた銀行やカード引き落としの数々……とにかく名義変更は膨大です。

もちろん、好きな相手と結婚した喜びの中で行う手続きには、楽しさも伴うでしょう。しかし離婚したなら、また再び手続きをしなければいけません。これがもう「面倒くさいうえに、いちいち離婚したんだっていう事実を突きつけられるから本当にイラつく」らしいです。

 

3:婿入り婚のデメリット3つ

では、「婿入り」をすると、どんなデメリットがあるのでしょうか? ここでも、婿入りを「結婚して妻の姓を名乗る」と定義して考えていきます。

(1)そもそも揉める

現在の日本では、まだ「結婚したら妻が夫の姓を名乗る」というのが一般的。しかも、「それこそが女の幸せ」と信じて疑わない人もいるでしょう。

例えば、莫大な遺産がある、由緒正しい家柄であるなど、「世間」というフィルターを通して納得できる理由がないと、夫の母親から「なんでわざわざ女の名字を名乗らないといけないのか」と言われたり、本人から「俺の名字が嫌いなのか」「俺の家をバカにしているのか」など言われたりといった揉めごとが起こることも否めません。

(2)周囲のゴシップネタになる

夫が妻の名字になるのはイレギュラー。ということで、周囲も興味深々です。「奥さんのご実家がお金持ちなのかしら」くらいならまだましなほうで、「何か特別なご事情があるのかしら……」というゴシップの標的にもされがち。それが面倒くさくて、ご近所づきあいから遠ざかり、地元のコミュニティと距離が生まれてしまうというデメリットが生じるケースもあります。

(3)結婚をした実感が得にくい

女性の場合、結婚して、名字が変わることで「妻になったんだ」という自覚が芽生えるポイントにもなります。逆にそれがないと、自分が結婚したという事実としっかり向き合えないというケースも。すると、浮気に走ったり、夫の世話がめんどうくさいと思ったとき、「なんで結婚しているんだっけ?」と結婚そのものに疑問をもってしまうこともあります。

また、離婚して旧姓に戻ることに抵抗があることが、離婚を踏みとどまらせるという要素もあるでしょう。そのタガがないので、離婚へのアクセルを強く踏みやすくなるというのも、ある意味デメリットでしょう。

男が不倫したり浮気するのも、名字が変わらないため、結婚したという自覚が妻に比べて足りていないのも一因かもしれませんね。

 

4:男子に聞いた!婿入りしたい?したくない?

男性は婿入りについて、実際のところ、どんなふうに考えているのでしょうか? 婿入りはしたいのでしょうか? それともしたくないと考えているのでしょうか? こちらも、婿入りの定義は同上として考えます。

(1)婿入りしたい!派

「自分の名字が気に入らない」「離婚歴などがあって名字を変えたい」「自分の家族と縁を切りたい」「今の日本の結婚制度に対する風潮に異を唱えたい」という男性は、婿入りに対して積極的です。

また「妻の両親や兄弟などを大切にしたい」「好きな人がそうしたいと希望するならそれでもいい」「自分は長男じゃないしいどっちでもいい」など、妻のことを思っての婿入り容認派も。

(2)婿入りしたくない!派

結婚したら、妻が夫の名字に変えるのは絶対であり、夫と夫の家族に尽くす「嫁」なのだという古風な価値観の人の場合には、「婿入りなんてありえない!」となるでしょう。また「自分は別にいいけど、親が認めなさそうだし、親が認めない結婚は幸せになれる気がしないから無理」という人もいました。

 

5:まとめ

「結婚とは新しい戸籍(家庭)をつくること」と頭では理解していても、名乗るほうの名字によって、周囲も、本人でさえも「嫁」や「婿」という感覚をもちます。今回は「嫁」の立場で「婿」を紹介しましたが、婿は婿で、今の「嫁」と同様の大変さを感じるでしょう。令和の時代には、いい変化があるといいですね。