カラス族とは?80年代に流行ったカラス族コーデやメイクの仕方

カラス族とは、1980年代のファッションシーンにおいて、当時人気上昇中だったDCブランドの黒いアイテムを全身にまとった若者のことを指します。今でこそオールブラックのワントーンコーデは珍しくないですが、当時は衝撃的だったのでしょう。そこで今回は「カラス族」を大特集! 80年代に流行ったカラス族コーデやメイクの仕方も一気にご紹介します。
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1:カラス族って?

(1)カラス族とは?

80年代のファッションに深い関係がある「カラス族」は、DCブランドブームの時代にいた“黒ずくめファッション”の人を示す総称。ちなみにDCブランドというのは、

ディーシー‐ブランド【DCブランド】

《designer’s and character brand》デザイナーやメーカーの商標をつけたファッション商品。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

となっています。「C」が「Character」だって知っていましたか?

この「カラス族」は、1960年代から登場した「みゆき族」と呼ばれる銀座みゆき通りを行き交うおしゃれな若者から派生したといわれていて、現在も日本のファッションシーンを牽引する「ヨウジ・ヤマモト」と「コム・デ・ギャルソン」の2ブランドで黒スタイルを形成していたようです。

(2)カラス族とねぶたの関係は?

ちなみに、青森の「ねぶた祭り」もカラス族が関係していますが、これは上記のカラス族とはまったく別物。「カラスハネト」とも呼ばれて、ねぶた祭りで迷惑行為をおこなう人たちの俗称です。祭りに参加する「ハネト=跳ね人」の正式な衣装ではなく、真っ黒な装束を着ていたことから「カラス族」「カラスハネト」と呼ばれていたそうです。

こうした人たちは、2000年代ではねぶた祭の運営をも揺るがすほどの社会現象でしたが、最近では厳しい取り締まりの影響もあって、数が減って平和なお祭りができるようになりました。

 

 

2:カラス族の特徴3つ

「カラス族」と呼ばれた人たちには、共通点もあるようです。そこで、カラス族にありがちな特徴をご紹介します。

(1)ファッションが全身黒ずくめ

全身黒ずくめファッションは、カラス族のトレードマークと言えます。ワンピースやトップス、ボトムス、すべてのアイテムにおいて、ブラックをこよなく愛するのが特徴です。

(2)ファッションセンスへの意識が高い

カラス族の人たちは、ファッションセンスへの高い意識をもっていると言えます。当時は全身黒のスタイルというのは、トレンドの走りでもありながら、社会的なメッセージも含んだもの。その意識の高さがうかがい知れます。

(3)DCブランド好きが多い

「全身ブラックなら、なんでもいい」というわけではなく、カラス族には、DCブランドを好む人が多いのも特徴でしょう。

特に、モードなテイストの強いブランドが人気。自分なりにブランドにこだわって、ブラックコーデを完成させているのです。

 

3:マスクは?カラス族コーデの仕方3つ

現代においても、そのエッセンスの残る「カラス族:のファッション。では、どうすればカラス族のスタイルを再現できるのでしょうか。コーディネートのポイントを考えてみました。

(1)徹底的にブラック

徹底的にカラス族は、すべてにおいて黒だけの組み合わせが鉄板。

洋服だけでなく、ヘアアクセサリーや靴下、靴やバッグまで、すべてのファッションアイテムをブラックで統一することにより、全身真っ黒のカラス族コーデが完成。また今どきでれば、黒マスクもポイントが高そうです。ちょっとした小物まで黒にこだわるのがポイント。

(2)シンプルなブラックを選ぶ

「ブラック」とひと口にいっても、その色合いは実にさまざまです。

一目でカラス族として認定されるコーディネートを狙うなら、シンプルなブラックを選ぶのが無難。グレーがかった黒やくすんだ黒ではなく、真っ黒なアイテムを選ぶとそれっぽくなります。

(3)ブランドにもこだわる

カラス族はDCブランド好きが多いという特徴をあげましたが、その時代背景としてあるのが、1980年代のDCブランドブーム。そして、そもそも日本から世界に向けて、黒を全面に打ち出すファッションのブームのきっかけをつくったのが、「ヨウジ・ヤマモト」と「コム・デ・ギャルソン」とされています。

現在も人気の高い、それらのブランドを着ていることもカラス族コーデのポイントのひとつでしょう。

 

4:カラス族メイクのやり方3つ

続いてはカラス族の人たちのメイクについてです。当時はどんなメイクをしていたのでしょうか。そのやり方をご紹介します。

(1)コントラストは強め

カラス族は、ファッションが全身ブラックになるため、メイクを弱くしてしまうと、顔が服に負けてしまう可能性も。

そこで、眉からアイメイク、リップなどのパーツメイクは、インパクトが強くなるよう、濃いめの仕上がりがポイントになっていたようです。

(2)モードな仕上がりを目指す

カラス族ファッションに合わせたメイクでは、ナチュラルやスイートなテイストよりも、モードなテイストのメイクが定番。

意志の強そうな眉やきっちりと輪郭をとったリップメイクなど、メリハリのあるメイクが好まれていたようです。

(3)全体的にボーイッシュなムードを意識

フェミニンなテイストよりも、ボーイッシュさを意識した中性的なスタイルも特徴のひとつ。黒髪の重ためのショートヘアに中世的なメイクを合わせるのも、カラス族ファッションに相性が良いとされていたようです。

 

5:「カラス族」は時代を超えた存在!?

80年代に一世を風靡した「カラス族」ですが、全身ブラックコーデという意味では、令和を迎えた現代においても、その魅力は失われていません。そういう意味においては、カラス族は時代を超越した存在ともいえそうです。