記憶力がない原因は?記憶力が悪い人の特徴と記憶力を鍛える方法

記憶力が悪い……。そんな悩みを抱えている人は少なくないでしょう。実際に悪いかどうかは別として、多くの人が「もっと記憶力がよければ」と思っているかも知れません。何を隠そう、筆者もそのひとり。大学の教鞭を執る身だからといって、記憶力が良いとは限りません。記憶力をよくする方法ってないんでしょうか。今回は、悩める筆者と一緒に探していきましょう。
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1:記憶力がない人はいない!

そもそも記憶力とは何なのでしょうか。当然ながら、何かを記憶する能力のことです。では、記憶とは何なのでしょうか。記憶には、大きく分けて2種類があるといわれています。いわゆる、「短期記憶」と「長期記憶」です。

(1)短期記憶

短期記憶とは、短い時間だけ覚えている記憶のこと。例えば、買い物に出掛けるときに、買うべきものを覚えているような記憶です。買い物が終わってしまえば、その買うべきものを覚えておく必要はありません。なので、すぐに忘れてしまいます。

短期記憶は、覚えられる量に限りがあるといわれています。テスト直前の暗記などでは、短期記憶が使われるのですが、限界があるため、全部の答えを覚えることは難しく、またテストが終われば忘れてしまいます。

(2)長期記憶

私たちが記憶という場合、一般的にはこちらの長期記憶を意味します。長期記憶には、さらにいくつかの種類があり、「初めてのデートで、○○に行った」というような特定の日時や場所と関連した個人的経験に関する記憶を、“エピソード記憶”とよびます。

また、言葉の意味などの社会的に共有する知識を記憶する“意味記憶”というのがあります。これは、学校で習ったことを長期間覚えている場合などがあてはまります。他にも、クルマの運転の仕方など、体で覚えた“手続き記憶”というのもあります。

短期記憶と長期記憶の説明をしましたが、たいていの人は“手続き記憶”が劣っているということはありません。しばらくクルマの運転をしていなくても、だれでもクルマの運転をすっかり忘れるということは滅多にないでしょう。

ただ、人によっては、短期記憶が苦手だったり、長期記憶でも“エピソード記憶”や“意味記憶”が苦手という場合はあるかもしれません。

つまり、記憶力がない人というのは存在せず、あくまで得意か不得意かという程度にしか過ぎないんです。

 

2:記憶力が悪い人の特徴2つ

では、どんな人が記憶力が悪い(=不得意)なのでしょうか。

(1)覚える気がない

そもそも覚える気がないと、記憶することはありません。毎日通勤や通学で利用してる電車やバスの乗客ひとりひとりの顔なんて、誰も覚えていませんよね。それは覚えようとする気がないからです。

(2)関心がない

覚える気がないというのは、別の言い方をすれば関心がないということです。もっと言うと、自分にとって大事なことではないと思っているのかもしれません。恋人との約束を忘れたり、デートした場所を忘れるといった場合、自分にとってそのことは大事なことではなく、その他たくさんあるの出来事のひとつなのでしょう。もしも恋人が、初デートの場所を忘れたり、ふたりの記念日を忘れるような人だったら、そんなに大事にされていないのかもしれませんね。

 

3:記憶力が悪い人の原因2つ

どんなに大事なことでも、忘れるときは忘れます。その原因を紐解いていきましょう。

(1)日常的にストレスにさらされている

ストレスが記憶を妨げるということは、いろいろな研究でいわれています。仕事が忙しかったり、悩みを抱えていたりすると、ストレスが多くなり、記憶に影響します。

先ほど、「恋人が、初デートの場所を忘れたり、ふたりの記念日を忘れるような人だったら、そんなに大事にされていないのかもしれませんね」とはいいましたが、仕事が忙しく、ストレスが多くて、忘れてしまったということも十分に考えられます。なので、恋人の様子を見て、ストレスを多く抱えているようだったら、約束を忘れても責めないであげてください。

(2)不健康が影響

ストレスだけではなく、さまざまな体調不良が記憶に影響を及ぼすことも、いろいろな研究でいわれています。例えば、睡眠不足。睡眠不足だと記憶力が低下するといわれています。他には、タバコの影響もあります。ヘビースモーカーの人は、喫煙による酸素不足で記憶力が低下するとされています。

 

4:記憶力を鍛える方法2つ

では、記憶力を鍛える(=高める)方法はないんでしょうか。

(1)運動する

筑波大学の征矢英昭らが、運動することで記憶力が高まるということを研究で明らかにしています。研究によれば、10分間の中強度運動(ペダリング運動)によって、記憶力がよくなったそう。記憶するのが苦手という人や、何かを覚えないといけないという人は、少し運動してから覚えるようにすると良いのかもしれません。

(2)睡眠をしっかりとる

試験前だからといって徹夜で勉強しても、必ずしも試験の内容を覚えられるかというと、そんなことはありません。というのも、睡眠には、起きているときの体験を記憶として定着させる機能があるからです。つまり睡眠不足だと、いくら覚えようとしても、その知識は定着しないんです。記憶力を高めるためには、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。

 

5:まとめ

記憶力が悪いのは、関心がないとか興味がないだけではなく、不健康が原因かもしれません。「こんな大事な約束を忘れるなんて、サイテー!」と恋人をののしる前に、恋人の健康やストレスなどを気遣ってあげると良いかもしれませんね。

 

【参考】

短時間の運動で記憶力が高まる ― ヒトの海馬が関連する機能の働きが10分間の中強度運動で向上!―