ピッチとはいったい何?ビジネスにおけるピッチの解説や質を上げるコツも

みなさん、ビジネスで使われる「ピッチ」という言葉の意味をご存知ですか? シリコンバレーで生まれ、金融機関やベンチャー企業に勤務している人にとっては馴染み深いこの言葉。ピッチを行うにはプレゼントは少し違ったコツや方法があるのです。そこで今回は、ピッチの意味やピッチの質を上げる方法、素晴らしいピッチの例をご紹介します。
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©gettyimages

1:音楽用語?それともサッカー?野球?携帯電話?ピッチの意味が知りたい!

「ピッチ」という言葉にはさまざまな意味があります。小学館デジタル大辞泉では「コールタール・石油・木(もく)タールなどを蒸留したあとに残る黒色の物質」や「同じことを繰り返したり、一定の間隔で物事を行ったりするときの速度や回数。また、仕事や作業の能率」などといった意味が最初に出てきます。

ペースが速いという意味で、「ピッチが速い」と使う場合もあって、音楽用語としては、決められた曲の速さより演奏が早くなってしまったときなどに「ピッチが速い」といったり、DJなどが曲をつなぐときに「ピッチがずれている」などということもあります。

また、サッカーでピッチといえば試合のコートのことですし、野球ではそもそも投手が投げることを「ピッチング」といいます(ちなみ野手が投げるときは「スローイング」です)。そして携帯電話でピッチといえば、PHS(現在はサービス終了)のことですよね。

それ以外にも、ビジネスで使われるピッチとして「自社の製品やサービスを短い時間で紹介する」という意味があります。今回は、この意味でのピッチについてご紹介します。

 

2:ピッチとは何?ビジネスで使われるピッチとプレゼンの違いも

(1)「突き刺す」が語源

「Pitch」という英単語は「突き刺す」という意味の言葉を語源としています。ビジネスで使われるピッチもその意味を含んでいると言われており、短い時間で相手の心に刺さるプレゼンをすることをピッチと呼ぶ場合が多いです。

(2)商品やサービスのアイデアや将来性を簡潔に伝える

誰だって自分が考えたアイデアは素晴らしいと思ってビジネス化するものです。ただし、それが客観的に見て共感を得られるものでなければピッチをする意味はありません。

もともとピッチとは、商品やサービスの具体的な仕様を語るのではなく、そのアイデアの斬新さや将来性を伝え、相手に共感してもらうことが目的。なので、誰にでもわかる簡単な言葉を使って短くまとめるのが重要となります。

(3)資金を募るために投資家に向けて行われる

ビジネスにおけるピッチという言葉は、さまざまな新しいビジネスが立ち上げられるシリコンバレーで生まれました。新規事業を始めるにはお金が必要であり、逆に言えばどれだけ素晴らしいアイデアを持っていても、お金がなければビジネス化することができません。

資金を持っている投資家に「これは儲かりそうだだから投資したい」と思わせるような、短いプレゼンがピッチなのです。

(4)開発した商品やサービスをプレゼンする能力も試される

iPhoneやMacでおなじみの米企業「アップル」のスティーブ・ジョブスが行ったピッチは、どれもたいへん有名です。その理由は、時代が求めているものをとことん追求し、それを理解したうえでピッチが行われていたから。文字通り「刺さる」のです。

新規事業のCEOには、資金を集めるためのプレゼン能力が求められます。特に新規事業ということで、商品やサービスがまだできていないという場合がほとんどである中、信頼に足る人物であるかどうかは、事業の将来を左右します。

(5)簡潔かつわかりやすいのが大前提

ピッチを見に来る投資家は、さまざまなピッチを一度に見たいため、それぞれのピッチに与えられた時間は限られている場合がほとんどです。

そのため、簡潔かつわかりやすく、自分のビジネスに投資をするメリットを伝える必要があるのです。

 

3:ちょっとしたジョークは必須?ピッチの質を上げるコツ3つ

(1)飽きさせない

ピッチには、聞く相手を飽きさせない工夫が不可欠です。伝えたいことがあっても、それが相手に伝わるかどうかは別問題。ジョークなどを織り交ぜながら退屈させず、かつ重要なポイントを押さえたピッチになるよう心がけましょう。

(2)相手の心に「刺さる」構成を考える

日本語の構成や背景となる日本文化の性質上、私たちは結論を急がずに物事を進める傾向があります。ですがピッチは限られた時間の中で行うもの。結論をズバッと伝えなければ、何も伝わらないまま終わってしまう可能性があります。

ピッチを行う際はしっかりと構成を考え、外国人が聞いても簡潔に感じられるようなピッチを行うようにしましょう。

(3)ただ読むのではなく伝える

人前で話すことに慣れていないと、つい原稿を読んで早く終わらせたいと考えてしまいがち。でもピッチとは、情熱をもって実現させたいビジネスへの共感者を募るためのもの。きちんと相手の目を見て伝えなければ意味がありません。

うまくやろうと思わずに、下手でもいいから情熱をもって伝えようとする姿勢こそ、ピッチには求められているのです。

 

4:ピッチコンテストの様子も!見ておいて損はないピッチやプレゼン3選

(1)iPhoneを「MacWorld 2007」で発表したスティーブ・ジョブスのピッチ

時代のニーズを的確にとらえた商品開発だけでなく、マーケティングという分野において類まれなる才能を発揮したスティーブ・ジョブス。商品に関するピッチやプレゼンをする才能にも大変優れていました。

またピッチではありませんが、スティーブ・ジョブスが2005年スタンフォード大学卒業式で行ったスピーチもたいへん有名です。

(2)バリアフリーコンサルタントの垣内俊哉氏のプレゼン

 

自身の経験をもとにバリアフリーのコンサルタントを行っている垣内俊哉氏。大学時代に起業しています。

障害を価値に転換するという発想のもと、誰もが安心して暮らせる社会をデザインするためのビジネスを展開しています。

(3)植松努氏のプレゼン「思うは招く」

さまざまな分野で活躍する人にスピーチをしてもらい、そのアイデアや発想を共有する「TED」。そこでの有名なスピーチのひとつに、植松努氏の「思うは招く」というものがあります。

メインの事業の傍らで、ロケット開発もしている植松氏。祖父母から得たインスピレーションにより、普通とはちょっと違った考え方を貫いてきました。

高級車が買えるのはなぜか? お金持ちだからか? 違う、それを一生懸命頑張って作っている人がいるから。それを売ってもらえてるから買うことができるんだ。だからお金は大したことない。

そんな発想の転換を与えてくれる、感動的なピッチです。

 

5:ピッチやプレゼンはアイデアを伝えるツール

ピッチやプレゼンは、自分が持つアイデアを共有するツールです。上手にピッチができても、そのアイデアが相手の心に残らなければ意味がありません。

素晴らしいアイデアを得たら、伝えずにはいられない。そんな気持ちを持つことこそがいいピッチやプレゼンをする最も大切な要素なのです。

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