アセクシャルの診断!アセクシャルの特徴5選…有名人ではこの人

最近は「LGBT」にいくつかのセクシャルマイノリティが加わり、「LGBTQIA+」と言われるようになってきました。その中の「A」に当たるのがアセクシャルです。しかし、この言葉にピンとこない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、自身もアセクシャルを公言している筆者が、その意味や特徴、またアセクシャルを公言している著名人をご紹介します。
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1:アセクシャルって何?診断できるの!?

アセクシャル(アセクシュアル・エイセクシャルとも言う)は、セクシャルマイノリティのひとつとされる言葉です。しかし、日本ではまだ認知されておらず、多くの人がその存在すら知らないというのが現状です。まずは、その意味を確認致しましょう。

アセクシャル(無性愛)とは、自分の性に対する認識がどうであるかにかかわらず、他者に対して性的欲求と恋愛感情を抱かない人を指します。

最近では、性的欲求を抱かない人のことをアセクシャルといっている場合がありますが、性的欲求を抱かない人は本来はノンセクシャル(非性愛)であるため、その定義が曖昧になって認知されているのではないかと筆者は考えます。

このように、セクシャルマイノリティは複雑です。もし自分がアセクシャルかどうか気になった場合は、まずは専門家に相談してみるのがいちばんです。しかし、自分がアセクシャルかどうか診断する手がかりのひとつとして、今回はアセクシャルと、それに近いデミセクシャルの特徴についてご説明します。自分自身や親しい人が「アセクシャルかも……」と思っている場合は、参考にしてみてください。

 

2:アセクシャル診断テスト!アセクシャルの特徴5つ

まずはアセクシャルの特徴を5つ紹介していきます。

(1)恋愛をしなければいけないのかと考えてしまう

アセクシャルの人は、恋愛が嫌いなのではなく、相手に対して恋愛感情を抱くことができません。

そのため、世間から「恋人はまだできないの?」「いつ結婚するの?」と言われると、「恋愛はしなければいけないものなの……?」と考えてしまい、それによって非常に強いストレスを感じてしまいます。またそういった環境から、無理やり恋人をつくっても、苦痛に感じてしまうだけかもしれません。

(2)付き合った相手に恋愛感情を持てない

自分から恋愛をしようと思わないため、他者からの刺激を受けない限り、告白する機会がない人が多いでしょう。

恋人をつくることはありますが、たいてい相手から告白されて、「後から好きになればいい」と思って付き合うというケースに。

しかし、それで相手を人間として好きになることがあっても、それが恋愛感情からくるものかと問われると、肯定しがたいです。

(3)恋のドキドキ感と言われてもわからない

好きな人ができると、胸が高鳴って心臓がキュッと締め付けられるような心持ちがしますよね。

それは一般的には、恋のドキドキ感と表現することが多いでしょう。

しかし、理論上はわかっていても、アセクシャルには実感として理解ができません。恋愛漫画もあくまで物語として楽しんでいます。そのため、心から共感することが難しいのです。

(4)友情恋愛が多い

恋愛することができないわけではありません。しかし、恋愛感情を持つことができないため、その代わりの「情」を必要とします。

多くの場合、友達の延長で恋愛関係に進展するため、アセクシャルは友情恋愛が多いと言われています。

しかし当人としては、肉体関係を築く以外に、ほかの友達との明確な違いを感じていないことも、特徴のひとつとして挙げられるでしょう。

(5)どんなに好きでも性欲がわかない

相手を人間的に好きに思えば、恋愛感情がわからなくても、愛を深めることは可能です。ときには「この人となら結婚したい」と思うこともあるでしょう。

しかし、それほどまでに相手のことを思えたとしても、性欲を抱くことができません。

ただし肉体関係を築くことができないわけではありません。性欲ではなく、純粋な愛から行為に及ぶことはできるでしょう。

 

3:デミセクシャル診断テスト!デミセクシャルの特徴5つ

アセクシャル(無性愛)とノンセクシャル(非性愛)は、恋愛感情の有無で違いを確認することができますが、さらに近いものに「デミセクシャル」があります。

デミセクシャルとは、基本的に恋愛感情や性欲がないものの、ごく一部に対して性欲を抱くことがある人を指しています。精神性を大切にするため、好きになる対象が異性とは限りません。ここからはデミセクシャルの特徴をお伝えします。

(1)親友だと思っていた人のことを好きになる

デミセクシャルは、絆などがきっかけで、恋愛感情や性欲が生まれることがあります。そのため、仲の良い親友だと思っていた相手に対し、いつのまにか恋愛感情を持っていた……と気づくこともあるのです。

人に対してまったく恋愛感情を持てないのではなく、親しくなったごく一部に対してのみ恋愛感情を持つため、ひと目惚れはしません。

(2)親友とのエッチな想像ができてしまうこともある

深い絆を持つことで性欲を持つため、親友と行為に及ぶ想像をしたときに、ムラムラする感覚を覚えることもあります。一方で、アセクシャルは性欲をまったく持たないため、この「ムラムラ」という言葉すら理解できず、どういった状況かを想像することも困難です。

ちなみにアセクシャルである筆者も、いくら辞書を引いても「ムラムラ」の意味をきちんととらえることができていません。

(3)「後から好きになればいい」が通用する

恋愛感情が極めて薄いため、よほどのことがない限り自分から恋愛感情を持つことがありません。しかし、相手から告白されて、試しにお付き合いしてみたところ非常に気が合い、その人を愛することができたなら、恋愛感情を持つことが可能です。

先ほど説明した「後から好きになればいい」というスタンスは、アセクシャルであれば通用しませんが、デミセクシャルであれば起こり得ます。

(4)本当に愛した相手には性欲を感じる

デミセクシャルの場合、心から愛した相手には、性欲を感じます。そのため、自分から行為をしたいという感情を持つことができます。

アセクシャルの場合には、ハグもキスもエッチもそれほど大差がないととらえることも。筆者の場合、好きな相手といちばん密着できるという理由からエッチは好きですが、それは性欲からくるものではありません。

よってタイミングやムードもなければ、欲求の波もありません。いつでもOKというような状態にあります。

(5)恋のドキドキ感を知るチャンスはある

強い絆が恋愛や性欲を引き出すため、人をなんらかのかたちで愛することができたならば、恋のドキドキ感を知るチャンスはいくらでもあります。

そのため、本気で人を愛することができずに「自分はアセクシャルだ」と思っていた人が、ふとしたことがきっかけで深いつながりをもった人に愛情を感じ、デミセクシャルだったと気づくこともあるでしょう。

 

4:アセクシャルの有名人っているの?

言葉自体があまり知られていないため、今のところアセクシャルを公言している有名人は極めて少ないようです。そんな中、自身でアセクシャルであることを公言している人たちをご紹介します。

(1)東友美さん

立憲民主党に所属する町田市議会議員の東友美さんは、2018年9月3日に、自身がアセクシャルであることを明かしました。当時34歳でしたが、人を好きになったこともなければ、自分に降りかかる恋愛にも興味がないと語っています。彼女のTwitterでは、マイノリティに関する相談も受けているようです。

(2)なかけんさん

YouTuberとして活躍する「性性堂堂」メンバーのなかけんさんも、アセクシャルを公言しています。アセクシャルを含め、マイノリティについて情報を発信する「性性堂堂」を始めたきっかけは、LGBT勉強会によるもの。違うセクシャリティの人と話すことでお互いに理解を深められると感じたことが、その始まりだったそうです。

 

5:まとめ

アセクシャルは、デミセクシャルやノンセクシャルと混同しがちですが、そのいちばんのポイントは、恒常的に恋愛感情も性欲も持つことができないところです。

ただ、上記のセクシャルマイノリティすべてに言えるのは、恋愛において恋人とのギャップと戦うことが多いということでしょう。自分自身がマイノリティであることがわからないために苦しみを抱えている人は多くいるため、こういった言葉や概念がもっともっと認知されていってほしいと、筆者は考えています。