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父子家庭に支援はない?父子家庭あるあるや問題・再婚するためには
コマツ マヨM.komatsu
目次
隠す1:父子家庭とは?父子家庭で受けられる支援は?
母と子供のみの世帯を「母子家庭」、父と子供のみの世帯を「父子家庭」と言います。国や市などの公的な機関では「ひとり親家庭」、または「ひとり親世帯」と呼んでいます。
父子家庭に支援はないのではないかという声をよく聞きます。確かに平成22年までは「児童扶養手当」は母子家庭のみとされていました。しかし、現在は父子家庭・母子家庭どちらも対象となり、父母関係なく「ひとり親家庭」に関する支援制度を受けることができます。
2:母子家庭よりも大変?父子家庭の問題3つ
父子家庭は、母子家庭と比べて一般的にどんな問題があると言われているのでしょうか。
(1)父子家庭であることの理解が得られにくい
近年、シングルマザーはそれほど珍しいことではなく、母子家庭への理解はとても広まっています。しかし、父子家庭に関して言えば、母子家庭ほど理解が広まっているとはいえないのが現状です。
母親だからといって、父親よりも育児が上手だったり愛情が深いわけではありません。でも、まだまだ「やっぱり子供にはお母さんが必要」「お父さんだけで大丈夫なの?」と、世間の目は厳しい部分もあります。
(2)同僚と同じだけ働けない
仕事に行っている間、子供の世話を親類などに頼むことのできない家庭の場合、仕事の時間が制限されます。
同じように子供を持つ同僚の男性の中には、妻が育児や家事をしているため、思う存分仕事に打ち込むことができる人もいるでしょう。父子家庭である以上、仕事に費やす時間や労力は限られてしまう可能性があります。
(3)母親の参加割合が多いイベントときの子供の気持ちが心配
授業参観日など、比較的母親が参加する割合が多いイベントごと。そこにお父さんが参加することで、目立ってしまったり、子供が悲しい思いをしないかと心配になったりすることも考えられます。
しかし、今では育児に協力する父親が増えたことで、学校行事でお父さんの姿を見ることが増えましたし、子供としっかりコミュニケーションを取っていればさほど大きな問題ではありません。
とはいえ、学校や保育園・幼稚園によってはいまだに「母親参観」や「父親参観」と呼ぶこともあるので、そういった環境では、子供への丁寧なケアを心がけたいですね。
3:父子家庭あるある3つ
父と子供の家庭ならではの“あるある”エピソードをご紹介しましょう。
(1)お父さんと仲良し
世間にはお父さんと仲が良くない子や、お父さんとあまり交流がないという子もいますが、父子家庭に関してはお父さんとの交流が必然的に増え、大人になっても何かと仲良しでいられることが多いようです。
(2)やたらと「大変だね」と言われる
生活のかたちはそれぞれの家庭によって違うので、たとえ両親がそろっていても大変なところは大変だし、そうでないところはそうでないもの。
しかし、父子家庭というだけでやたらと「苦労してるね」「大変でしょう」と“かわいそう”な目で見られることがあるようです。
(3)生活に慣れるまでに苦労する
離婚前まで家事や育児の半数以上を母親が受け持っていたという場合には、これまでやり慣れていない家事や育児に苦労をしたという人は少なくないようです。
特に子供が女の子の場合には、髪の毛を結ってあげたり可愛い服を選んであげたりといった、女の子ならではの部分で戸惑ったという人も。
4:父子家庭の人気ブログ3つ
ひとり親家庭だけでなく、たくさんのママ・パパが参考になる情報を発信している、シングルファーザーのブログをご紹介します。
(1)satoshi’s 父子家庭日記
3人の子育てに奮闘するシングルファーザーで、フリーのエンジニアをされているさわださとしさんのブログ。子供が自主的に動いてくれる、今すぐ始められる方法をまとめた電子書籍「こどものトリセツ」も販売されています。
子育てに関することはもちろん、料理やガーデニングなど、現役ママも参考にしたい情報が満載です。
(2)シングルファーザー びんちょうまぐろの日記
奥さまと死別し、小学生の姉妹を育てるシングルファーザーとなったパパさんのブログ。
日記というよりつぶやきに近い短文メインのブログですが、娘さんたちとのやりとりやお出かけの際の写真などをたくさん掲載。愛情のあふれる楽しい父子家庭の様子をのぞき見ることができます。
(3)父子家庭悩み解決ブログ
離婚により、娘と息子の子供ふたりを育てるシングルファーザー・マサさん。ブログのタイトル通り、子育てに関する悩みや疑問解消につながる情報や、公的支援の情報なども発信されていて、すごく頼りになるブログです。
5:父子家庭の父親が再婚するには?3つ
今すぐではなくても、いずれは再婚を……と考えているシングルファーザーもいるでしょう。そんな人たちのために、子連れの再婚の注意点を見ていきましょう。
(1)遊びは控える
再婚を前向きに考えているなら、女性と軽い気持ちで付き合ったり遊びの関係を持つのは避けたほうが無難。
子連れ再婚の場合、子供たちのことをきちんと考えてくれる女性と誠実な付き合いを重ねて、お互いをよく知ってから再婚に向けて動き出すのがいいでしょう。
(2)離婚を引きずらない
再婚を望むなら、過去のことは忘れて今を生きましょう。
いつまでも離婚したことを引きずったり、元妻の存在にこだわったり、父子家庭の現状を後悔していたり……。そんな後ろ向きな人と人生を共にしたいと思う人は少ないはず。それに子供もそんなお父さんを見たくはないはずです。
(3)寂しさや苦しさで再婚を選択しない
ひとり親家庭の生活は、両親がそろっている家庭よりもハードなのはたしかです。しかし、寂しさや苦しさを紛らわせることを優先し、「子供には母親が必要」という義務感や先入観で再婚をすると、同じ過ちを繰り返してしまう可能性も否めません。
6:「申し訳ない」という気持ちは少なめに
父子家庭で育った筆者は、親戚や父親、そして母親から「離婚して申し訳ない」「親がそろっていなくて申し訳ない」と言われることが多々ありましたが、その度に子供心に居心地の悪い思いをしました。
状況はいろいろありますが、「申し訳ない」と思われているよりは「一緒に頑張ろう! 楽しくしよう!」と思ってもらっているほうが良かったな、と大人になった今になって思います。
【参考】