行くの謙譲語は?ビジネスメールや手紙で行くを謙譲語で言う方法と例文

仕事上の会話や、ビジネスメールなどで欠かせないのが、敬語の一種である謙譲語。中でもよく使うのが「行く」の謙譲語ですが、なんと言うか分かりますか? 実は答えはひとつではありません。間違って使っている人も意外と多く、赤っ恥をかいたなんて人も……。そこで今回は「行く」の謙譲語の種類と使い方、例文まで詳しくご紹介します!
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1:行くの謙譲語はどういうときに使う?

謙譲語とは敬語の一種で、自分の言動をへり下って言うことで、相手を敬う表現です。自分のことを意図的に下げることで、相手のことを持ち上げるという考え方です。

中でも「行く」の謙譲語は、仕事の取引先の方や目上の方、お客様に向けてなど、相手を敬う必要のある会話シーンでよく使われる言葉です。でも、いざ使おうと思うと「あれ? これで合ってるかな……」と、自信がない人もいるのではないでしょうか。

 

2:ビジネスメールや手紙で使える!行くの謙譲語4つ

そこで、まずは実際に、ビジネスメールや手紙で出てくる言い回しを例にして「行く」の謙譲語を見ていきましょう。「行く」の謙譲語は、ひとつではなく、いくつかあります。場面によって、使い分けができるとベストですよね!

(1)参る

どこかに「行く」場合、もっとも広く使えるのが「参る」です。例えば、相手先とのアポイントメントの確認などで「それでは、明日の14時に御社に参ります。よろしくお願いいたします」などと用います。

相手のもとへ行くときはもちろん、例えば「お手洗いに行って参ります」などのように、行く先に敬う相手がいないときにも使えます。

(2)お邪魔する

相手のところへ行くという場合、「お邪魔する」も使えます。たとえば、相手先の職場や自宅に出向くシーンなどで「それでは、お言葉に甘えてお邪魔いたします」といった使い方をします。

(3)お伺いする

「行く」の謙譲語として、「お伺いする」を使う人も少なくありません。たとえば、相手に対して直接会いたい意思を伝えるときなどに「今度お伺いしてもよろしいでしょうか?」と使います。

ただ、行く先に敬う相手がいない場合には、「お伺いする」は使わないことが多いです。たとえば「お手洗いにお伺いします」というと変な感じがしますよね。

(4)参上する

ちょっと堅苦しい言い方にはなりますが、自分が行くことに対して「参上します」と言っても、「行く」の謙譲語としては正しく、間違いではありません。

 

3:行くの謙譲語を正しく使う!パターン別使い方の例文3つ

それでは、行くの謙譲語について、正しい使い方ができるよう、パターン別に例文を見ていきましょう。

(1)自分が相手先に出向いて会う約束をしたいパターン

自分が相手先のもとへ出向いて、対面で話をする約束をしたいパターンでは、「行く」について、次のような言い回しを使います。

例文:一度、お目にかかってお話できればと思っております。つきましては、来月の前半にお伺いしたいと考えておりますが、ご都合はいかがでしょうか。

(2)すでに約束があり、リマインドをしたいパターン

すでにアポイントメントがあり、その約束について確認をしたい場合には、次のような例文が使えます。

例文:明日は、どうぞよろしくお願いいたします。お約束どおり、15時に恵比寿駅の南口に参ります。

(3)誘われた会合に顔を出したいパターン

誘っていただいた会合などに、自分が参加する意思を伝えるときには、次の言い方がスマートです。

例文:すてきなお誘い、ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えて、お邪魔いたします。当日を、楽しみにしています。

 

4:行くの謙譲語を間違って使っちゃったエピソード3つ

「行く」の謙譲語を誤って使ってしまい、赤っ恥をかいた……という人もいます。失敗エピソードを3つご紹介します。

(1)「伺ってください、と言ってしまい…」

「取引先と電話でアポイントメントについて話をしているときに、相手がこちらに出向いてくださることになり、“それでは、どうぞお伺いしてください”と言ってしまったことがあります。

自分では間違いに気づいていなかったのですが、横で電話を聞いていた先輩に間違いを指摘され、たしなめられました」(29歳女性/不動産)

(2)「参られますか?が、間違いだと知り…」

「私はずっと、相手がこちらに来るかどうか聞くときに“参られますか?”と言っていました。それが正しい敬語だと、勘違いしていたんです。

誰も注意してくれなかったし、会話上も支障がなかったので、ずっと間違いだとは気づきませんでした……。

あるときに、友人から“変な敬語使うよねー。わざとなの?”って聞かれて、自分の間違いに気づきました。仕事でもよく使っていたし、恥ずかしかったです……」(31歳女性/PR)

(3)「伺う、参るを相手の行動に使っていた」

「取引先の偉い人に、間違った敬語を使って、こっぴどく叱られました。それまで、相手の行動に対しても、“伺う”とか“参る”を使っていて、それが間違った敬語だとは、まったく気づいていなくて……。

あるときに、厳格な性格で有名な取引先の方に呼び出され、敬語の誤りを指摘されました。“営業職なのに、そんな敬語使ってたらダメだろう”って諭されて、とても恥ずかしかったです」(33歳女性/建設)

 

5:「行く」の謙譲語は自分の行為に使うもの

謙譲語を使う際のポイントは、あくまでも「自分がすること」に対して使うということ。相手の行動に対して使うと、相手を貶めることになるのです。これだけ覚えておけば、誤用を避けやすいのではないでしょうか。

口に出す前に「誰がすること」について使っているのか、考えてから使うようにすると、間違いを防げるでしょう。