トランスセクシャルはトランスジェンダーと違う?さまざまな性の幸せエピソード

LGBTという言葉が世間に浸透し始め、一般的に使われるようになってきました。「L=レズビアン」「G=ゲイ」「B=バイ」「T=トランスジェンダー」に、「クエスチョニング」や「クィア」という意味の「Q」が加えられ、LGBTQと言われることも。今回はその中の「T」、トランスジェンダーと、混同されがちなトランスセクシャルについてまとめてみました。
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1:トランスセクシャルとトランスジェンダーとの違いって?

「トランスジェンダー」というのは、男性の体なのに自分では女性としての自覚があったり、女性の体なのに男性の自覚があったりと、「生物学的な性と心の性が一致しない状態」を言います。

一方、「トランスセクシャル」とは、トランスジェンダーの中でも、心と体の性の違いに違和感を覚えていたり、性別を一致させたいと考えていたりしている人を指します。一致しない「状態」を意味するのがトランスジェンダーであり、一致させたいと思っている「人」がトランスセクシャルということです。

 

2:トランスセクシャルとはいったい何?その特徴3つ

ここで、トランスセクシャルについて、看護師として多くの人の性別の悩みと直面し、愛や性に関する記述を多く手がけてきたライターの大木アンヌさんに、いくつかの特徴を挙げて説明してもらいましょう。

(1)外科的手術を望む

大木:トランスセクシャルとして、心と体の性の違いに悩んでいる人の中には、それを解消するために、性別適合手術を望む人がいます。手術を受け、体を変えることで、希望の性を手に入れるのです。

しかし、日本ではほとんど保険適用が認められないこともあり、手術には大変費用がかかるため、金銭的な面で大きな負担となります。それに、体にも間違いなく負担がかかります。こうしたことから、踏み出すことができずにいる人が多いというのも事実です。

(2)ホルモン療法で理想に近付く

大木:ホルモン療法であれば、外科的手術に比べて金銭的にも健康面においても、負担が少なくて済みます。そこで、ホルモン療法により、理想の体に近づけようとする人もいます。

しかし、ホルモン療法は継続しなければいけないため、結果的にはかなりの費用がかかります。また、副作用を伴う場合も。そういった問題を抱えつつ続けていっても、完全に理想の体を手に入れられるわけではないため、葛藤を抱く人もいます。

(3)子どもを作るための機能を残す

大木:心と体の性の一致を望むものの、完全にそれを叶えてしまうと、将来自分の子どもを設けられなくなる可能性もあるため、子どもを作る機能を残すケースもあります。

 

3:自分の性を謳歌できるのがいちばん!さまざまな性の幸せエピソード

自分が幸せならそれがいちばんです。セクシャルマイノリティといわれる人たちは、どうやって幸せを手に入れているのでしょうか。いくつかエピソードをご紹介しましょう!

(1)海外へ移住して幸せに

「ゲイの友だちがいるんですが、それを親に告白したところ、ものすごい嫌悪感を示されたそうです。付き合っている人を紹介したいと言っても、拒否されてしまい……。そういった環境に嫌気がさして、アメリカに行ってしまいました。

彼が住んでいるサンフランシスコは非常にゲイが多い街で、世間的にもとても寛容なんだそう。仕事場でもオープンで、人の目を気にする必要がまったくないみたいです。日本も徐々に理解が進んでいるとはいえ、やっぱりまだまだ偏見に満ちた人はたくさんいますからね」(Tさん・31歳男性)

(2)高校時代からモテモテ

「私の高校のときの親友は、当時から男性とも女性とも付き合っていました。戸籍上の性別は女性なんですが、身長が170cm以上あり、バスケ部のキャプテンで。しかも成績も優秀で、男性からも女性からもめちゃくちゃモテていました。

今でもたまに会いますが、相変わらずモテてるらしいです。性別関係なく恋愛対象になるから、とにかく恋人が切れないそう。私なんて、3年間も彼氏がいないのから、そんな彼女のことがときどきうらやましくなります」(Tさん・26歳女性)

(3)親が協力的

「私の弟が、女性になりました。若いときからずっと悩んでいたのを知っているし、姉としてはできる限りのことはしてあげたいと思っていて。私にとっては、妹ができたということですね。

我が家の場合、何が良かったかというと、両親ともに非常にリベラルな考えの持ち主で、寛容だったこと。周りの協力があるというのは、すごく幸せですよね」(Rさん・27歳女性)

(4)超お金持ちと知り合い

「以前、ゲイの男性と付き合っていたことがありました。僕自身は異性愛者だったのですが、人間的に魅力が高かったし、恋愛感情を超えた興味もあったので。彼は手術を受けるために、一生懸命働いてお金を貯めていました。結局別れてしまったんですが、たまに連絡は取っていました。

彼はその後、タイに渡り、そこに遊びに来ていた日本人と知り合って、付き合うことになったそうです。その彼が超お金持ちだったらしく、手術の費用を全部出してもらえたそうで。もともと顔立ちも雰囲気もかわいいタイプだったこともあって、今ではそこらの女子よりもかわいい女子になっています」(Iさん・31歳男性)

(5)養子を迎え入れて

「僕にはゲイカップルの友だちがいます。ひとりは日本人で、パートナーはアメリカ人。日本では、パートナーシップ制度などができて、社会も少しずつ変わってきてはいるものの、まだ同性婚は認められていません。

そこでふたりは、アメリカへ移住し、しばらくして結婚しました。さらに去年、養子を迎え入れることができたそうです。ひとつひとつの報告が幸せにあふれていて、いちいち感動しています」(Kさん・35歳男性)

 

4:世間も受け入れる風潮に

性別において、何が普通で、何がおかしいなんていう分け隔てはありません。与えられたもの、今感じているものを、そのまま受け入れればいいだけ。

日本でも遅れてはいるものの、だんだんと世間でも受け入れる風潮になりつつあります。誰もが生きやすい社会になっていくといいですね!

 

【取材協力】

大木アンヌ・・・ルーマニア人ハーフの看護師。家庭や恋人同士で使える簡単な医療の知識を少しでも伝えていくため、ライターとしても活動中。

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