男女差別のリアル!日本の男女差別の現状における実例や歴史を見てみよう

男女差別と聞いて、あなたはどのようなことを思い浮かべるでしょうか? 男女の収入格差について考える人もいるでしょうし、セクハラを受けたことを思い出す人もいるかもしれません。そこで今回は、そんな男女差別について。歴史を振り返りつつ、現代日本における男女差別の実態をリサーチしてみました。
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1:ニュースや作文の題材にもなる男女差別!英語での言い方は?

男女差別は、日本だけでなく国際的にも大きな問題です。ニュースでも、各国が男女差別の撤廃に向けた法律を施行したことなどがよく取り上げられますよね。また、受験のときなどの作文や小論文の題材にされることも多く、基礎的な知識やマインドは身につけておきたいもの。

ちなみに男女差別は、英語では「sexual discrimination」や「gender discrimination」と表現します。

国際化社会の中、いつ海外の人と男女平等な社会について語り合う機会があるかわからないので、ぜひこの単語を覚えておき、自分の意見も言えるようにしておくといいかもしれません。

 

2:日本の男女差別の歴史!法律や解決策などを総まとめ

男女差別撤廃に向けて、日本でも法改正などが行われてきました。その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

(1)日本国憲法

ご存じのように、1946年に公布され、1947年に施行された日本国憲法では、男女の平等が定められています。

第14条で、「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」とされています。また第24条では、婚姻は両性の合意にのみ基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することと決められました。

(2)女子差別撤廃条約

国際社会では、1979年の第34回国連総会において「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」が採択され、日本は1985年に批准(ひじゅん)、1985年の7月25日からその効力が発生しています。

この条約を批准するにあたり、国内ではさまざまな法律の改正が行われました。

例えば1984年、国籍法が改正されて、父親が外国籍であっても、母親が日本人であれば、子どもは日本国籍を選べるようになりました。

そんなのこと当たり前かと思ってしまいそうですが、それまでは、父親が日本人の場合は日本国籍が与えられましたが、母親が日本人で父親が外国人の場合、子どもは日本国籍が与えられなかったのです。

(3)男女雇用機会均等法

男女雇用機会均等法は、1986年から施行された法律です。女性にも男性と同様の雇用機会を与えようという趣旨のもので、性別を理由とする非雇用の禁止や、婚姻、妊娠、出産を理由とする解雇の禁止などが盛り込まれています。

また1999年に法改正され、セクシャルハラスメントの禁止などが盛り込まれました。

(4)学習指導要領の改訂

学校の勉強にも男女差別の歴史はあります。

例えば、家庭科は1989年までは男女別修でしたが、女子差別撤廃条約の「同一の教育課程を享受する機会」に違反するとされ、男女共修になりました。

(5)男女共同参画社会基本法

1999年に施行された男女共同参画社会基本法では、基本理念として男女の人権の尊重や、家庭生活における活動とほかの活動の両立などが掲げられています。

この法律では「男女が社会の対等な構成員としてあらゆる分野の活動に参加する機会が確保されるべき」としており、国民年金制度や社会保障制度などの見直しについても、積極的に行動をすることを政府や地方公共団体に求めるものとなっています。

 

3:まだまだある!男女差別の現状のリアル実例

国際社会でも日本でも、男女差別の撤廃に向けて、さまざまな取り組みや法律の改正などがされていますが、まだまだ根強く男女差別が残っていると感じている人も少なくないでしょう。

具体的にどんな場面で男女差別を感じたことがあるのか、その実例をリサーチしてみました。

(1)男女の役割意識

「男女平等とか言いながら、やっぱり男の人って、自分たちのほうが仕事ができると思っている発言をしますよね。例えば、“女は料理がうまくて、夫を立てるタイプが良い”とか。

私は別に、夫が料理が上手なら毎日作ってくれてもいいと思うし、女は夫を立てるべきだっていう発言は、完全に女を下に見ているって気がします」(Iさん・29歳女性)

(2)結婚の姓問題

「僕は、結婚して妻の苗字にしたんです。それは妻の実家からそうしてほしいって望まれたからなんですけど、自分的にも名字を変えるって経験も楽しそうって思って、気軽にOKしたんです。

でも、それを話すと男友達はみんな怪訝な顔をしますよね。やっぱり女性が姓を変えるのが当たり前って意識があるからでしょうね」(Wさん・46歳男性)

(3)育児休暇が取りずらい

「まさに最近感じたことですが、今年娘が生まれたんです。妻も早めに仕事に復帰したいとのことなので、自分が育児休暇を取って半年くらいは主夫になろうかと考えていました。でも、その手続きを始めようと上司に相談したら、あまり良い顔をされなくて。

同僚からも“嫁さんに尻に敷かれて大変だな”的なことを言われます。別に自分の意思で取りたいだけなんですけどね」(Kさん・35歳男性)

(4)セクハラ

「セクハラはいつまでたってもなくならないなぁって思います。特に50代とかだと、普通に仕事中でも下ネタを言ってくるし。セクハラという言葉が浸透しても、どの言葉や行動がセクハラに当たるかを考えない人も多いので、無意識にしちゃっているんだと思いますけど」(Hさん・28歳女性)

 

4:ひとりひとりの意識が大事

男女差別をなくしていくには、国や国際社会のアプローチももちろん大切ですが、個人個人が考えて、少しずつ行動していくしかありません。

普段から差別的な発言をしてしまっていないかなど、注意する姿勢が必要ですね。

 

【参考】

「女子差別撤廃条約」 – 内閣府男女共同参画局

「男女雇用機会均等法のあらまし」 – 厚生労働省

男女平等はどこまで進んだか」(山下泰子・矢澤澄子監修/国際女性の地位協会編)

「わかりやすい男女共同参画社会基本法」(内閣府男女共同参画局監修)