准教授とは…助教授と何が違う?准教授になる方法や必要な資質と仕事内容

TVドラマ『ガリレオ』で福山雅治さん演じる湯川学と、『白い巨塔』で岡田准一さん演じる財前五郎。共通するのは、大学で働き、職階が「准教授」だということ。一応、筆者も大学で働く准教授です。ですが、「助教授」は聞いたことがあるけど、「准教授」は聞いたことがないという人もいるでしょう。そこで今回は、准教授と助教授の違いを解説したいと思います。
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1:准教授とは?准教授について知りたい

それではさっそく、准教授について説明していきましょう。とはいえ、大学生でも、なかなか説明できる人は少ないので、大学における職階を含めて説明します。

(1)准教授の意味は?准教授を英語で言うと…

准教授とは、大学の教員の職階のひとつ。英語では、「Associate Professor」と表記されます。准教授とは何をする職階なのでしょうか。

『改正学校教育法』(平成18年6月21日法律第80号)という法律によると、「専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の優れた知識、能力及び実績を有する者であつて、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」とあります。

つまり、大学で研究をして、授業や論文の指導をするのが仕事です。

(2)准教授の年収と平均年齢

ところで、みなさんが気になるのは年収じゃないかなと思います。正直、これは一般企業で同じ部長でも、会社が違えば年収が違うように、大学によってさまざまです。特に私立大学の場合は、本当にまちまちです。

ただ、国立大学はもともと公務員だったこともあり、給与が公開されているので、こちらを参考にざっくりと紹介したいと思います。とはいえ、国立大学であってもすべて一律ではないので、あくまで参考程度に。ある国立大学の場合、35歳未満で准教授になると年俸は720万円、55歳以上で准教授だと1020万円です。

一般企業と比べると、けっして低くはありません。なお、ここだけの話ですが、筆者も准教授ではありますが、私立大学勤務なので、720万円ももらっていないので、この数字はうらやましい限りです。

ちなみに、職階的にいえば、講師から准教授、准教授から教授へと昇進していくのですが、年功序列で昇進するわけではないので、何歳になれば准教授になれるとか、教授になれるとかは、正直わかりません。というのも、大学の規模によって、教授や准教授の人数は決まってる場合も多いため、全員が教授とか准教授になれるということはないんです。

また、基本的にはどれだけ社会に有益な研究をしているかという研究業績によって、昇進は決まってきます。筆者の場合は、35歳で今の勤務先に雇用され、准教授になっているのですが、これはけっこう早い例でしょう。大学業界では、40歳くらいまでは若手と呼ばれることが多く、だいたいが40歳を超えたあたりで准教授になる人が多いです。というのも、ストレートで大学院の博士課程を修了しても、だいたい28歳くらいになりますから、そこから研究業績を積み重ねていくには、10年くらいかかるからなのです。

(3)准教授と助教授はどっちが上?教授・助教授・准教授の関係

ちなみに、『改正学校教育法』(平成18年6月21日法律第80号)という法律には、他の職階についても定めています。例えば教授。教授の仕事は「専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の特に優れた知識、能力及び実績を有する者であつて、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」ことです。つまり、教授と准教授には、仕事上の違いはないんです。

また、大学には講師という職階もありますが、こちらは「教授又は准教授に準ずる職務に従事する」と書かれています。つまり、講師も教授や准教授と仕事上の違いはありません。

ちなみに、今の准教授のことを、かつては「助教授」と呼んでいました。改正される前の『学校教育法』では、助教授は「教授の職務を助ける」と書かれています。

実は、昔も助教授は教授と同じように研究をしたり、授業や論文指導の仕事をしていました。ですが、法律上の仕事はあくまで教授の補佐だったんです。現実と法律の条文が乖離していたことで、『改正学校教育法』において、助教授がなくなり、かわりに准教授が誕生しました。

なので、准教授と助教授はどっちが上か下か、どこが違うのかというより、そもそも今は助教授というものは存在しないんです。

 

2:准教授の公募はある?准教授になる方法

准教授になる方法というか、大学の教員になる方法といったほうが適切かもしれませんね。いったいどうすれば大学の教員になることができるのでしょうか。

(1)博士の学位を取る

まずは、本当に基本中の基本ですが、大学院に進学しないといけません。そして、博士の学位を取得するようにしましょう。大学院に行ったからといって、みんながみんな博士の学位をもらえるわけではないですが、博士の学位があることが、自分で研究ができる証明になります。

修士の学位だけ、ましてや大学を卒業しただけでは、なかなか大学の教員になることは難しいのです。

(2)求人に応募する

大学の教員になるためには、求人に応募しないといけません。これは、一般企業と同じです。だいたい、ほとんどの大学がホームページで採用情報を掲載しているので、こまめにチェックして応募するしかありません。ですが、自分の研究テーマとその大学の求人が一致するとは限らないので、もう運としかいいようがありません。

(3)学会に参加する

基本的に、大学の教員も求人情報を掲載して応募してもらう、いわゆる「公募」なのですが、この場合、応募してくる人がどんな人かわからないというのが、採用する側の悩みです。例えば、大学は4年間もありますので、親身に学生に接してくれるのだろうかとかということは、すごく気になるのですが、応募書類や面接だけではわからないものです。

そのため、学会などで何度か会っている人に求人の話をして、応募してもらうという、いわゆるスカウトみたいな場合もあります。

 

3:准教授は何をする?准教授の仕事内容

 

准教授の仕事は、すでにお伝えしたように『改正学校教育法』で「専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の優れた知識、能力及び実績を有する者であつて、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」とあります。

社会に有益な研究をしたり、その研究結果をもとに学生に授業したりするのが仕事です。他にも、“学識経験者”として、地域貢献(=社会活動)をしたりというのもあります。

 

4:こういう人が選ばれる!准教授に必要な資質

准教授に限らず、大学教員に必要な資質は、まずはちゃんと研究ができるかどうかです。毎年、いわゆる論文を書いたり、本を執筆したりすることができるということが大事です。

ですが、研究ができるだけは大学の教員にはなれません。4年間という学生たちの貴重な時間を鑑み、寝食を忘れて、学生のために何かするという意欲も重要になってきます。

 

5:まとめ

いかがでしたでしょうか。あくまで、今回の話は筆者の経験をふまえた一例です。本当に大学によって、まちまちなので、あくまで参考に思ってください。

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