巨像恐怖症とは?巨像恐怖症になる原因と巨像恐怖症にとって怖いもの

巨像恐怖症とは、その名のとおり、巨像、つまり大きいものに対して恐怖芯を抱いてしまうという、特異な不安症群のひとつ。都会に住んでいれば、ビルが建ち並び、飛行機が飛び交う毎日を過ごすこととなりますが、それが怖くてたまらない……と感じてしまうことも。そこで今回は、この巨像恐怖症の解説や原因、恐怖を感じる対象物などを見てみましょう。
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1:巨像恐怖症とは?英語で言うと?

巨像恐怖症とは、端的に言うと、大きなもの、そびえ立つものを見て、強い不安を感じてしまうことをいいます。

恐怖の対象となるものを見ることで、震えや冷や汗といった身体症状が出る人や、うつ症状など、精神的な問題に発展する人もいます。

巨像恐怖症は3種類あることが言われていて、巨大なものが怖い「メガロフォビア」、見上げて見るものを怖いと感じる「ルックアップフォビア」、そして、巨大な建物や人型のものに襲われるような感覚に陥って怖くなる「ペディフォビア」に分類されます。

巨像恐怖症を英語で言うと「Colossal phobia」となります。例えば、「私は巨像恐怖症なので今日の遺跡見学は参加せず、自由行動にさせてください」というときには、「I am a colossal phobia, so please do not participate in the tour of today’s ruins and let me move freely.」で通じます。自身にその自覚がある場合には、このワードを覚えておくと、海外で心身に悪影響が出た際も安心です。

 

2:巨像恐怖症になるのはなぜ?原因3つ

巨像恐怖症の原因については、現在、研究段階で明確にはなっていませんが、仮説として有力視されているものを紹介します。

(1)太古の防衛本能が働いている

その昔、私たちより大きい種族として、恐竜などの巨大生物がいました。日々、それに食べられるのではないか、踏まれるのではないかと恐怖したことでしょう。

こういった太古の恐怖心や防衛本能が未だに名残として働いているために、巨大なものに対して恐ろしいと感じるのではないかという説です。

(2)大人に植え付けられたトラウマによる影響

小さいころに親に激しく叱責をされたり、暴力を加えられて育つと、親という存在そのものにトラウマを持ってしまうことも。他にも、大人に何らかのトラウマを植え付けられてしまうこともあるでしょう。

こうした経験によって、自分より大きい物体に恐怖するようになり、巨像恐怖症が生まれるという説もあります。小さかったころのことを思い出して、恐怖心が呼び覚まされてしまうという考え方です。

(3)極度な不安症によるものとする説

高所恐怖症などは、「今の足場が崩れて落ちるかもしれない」などと考えて、ついビクビクしてしまう人が多いですよね。

巨像恐怖症も「こちらに向かって落ちてくるかもしれない」「崩れてくるかもしれない」という不安を、過度に抱いていることが原因だという説もあります。

この場合、100%あり得ないとはなかなか言い切れないので、克服するのはかなり難しいでしょう。

 

3:巨像恐怖症の人が見ると怖いと感じる物5つ

前述の通り、巨像恐怖症は種類によっても、恐怖する対象が変わってくるものです。今回は、巨像恐怖症が恐れる代表的なものをご紹介します。

(1)ビル

ビルとは、“巨大”な“建物”であり、地上から“見上げてみるもの”。つまり、3種類すべての巨像恐怖症の恐怖の対象となります。

高層ビル群はもちろんのこと、雑居ビルが連立している場所に恐怖を感じる人も。高層建築の技術はどんどん進化していますし、狭い日本の有益な土地活用として、都心を中心にビルはこれからもどんどんできていくことでしょう。巨像恐怖症の人にとっては、なかなか厳しい世界です。

(2)大仏

都心部が厳しいから地方へ……と逃げても、恐怖の対象物はつきまといます。

巨大な建物や人型のものに襲われるような感覚に陥って怖くなるペディフォビアタイプの巨像恐怖症の人が恐れる代表的なもののひとつに、大仏があります。特に茨城県・牛久市にある「牛久大仏」などといった、120mもあり、遠くの人も見上げることができるよう設計された超巨大な大仏は、ルックアップフォビアの人にも恐怖です。

(3)神輿・山車、やぐらなど

この時期のデートといえば、夏祭りデートが盛んですよね。また、友達や家族と見にいく人も多いことでしょう。

しかし、お祭りも巨像恐怖症の人にとっては鬼門。大きな神輿や山車、盆踊りのために組むやぐらなど、“大きなもの”が目白押しです。

また、青森のねぶた祭りも、日本の三大祭りのひとつとして人気で、開催日には各地から多くの観光客が押し寄せますが、特徴的な大きな人形を見るとゾッとしてしまう巨像恐怖症の人とっては、とても楽しめるものではありません。

(4)飛行機

巨像恐怖症の人にとって、飛行機はもっとも無理な乗り物です。あんな巨大な鉄の物体が飛ぶということはもちろん、存在自体も恐ろしく、空港に近づくことすらできません。

出張などで遠出をしなければならない場合には、飛行機を避けた方法で行くことが多く、移動ひとつとっても、苦労してしまいます。

(5)ダム

巨大なものというと、上に伸びているものや物質的なものを想像しがちですが、実は巨像恐怖症の人は、巨大なダムなども怖いと感じます。

人工物や人に近いものを恐れるペディフォビアは平気だと考えられますが、他のタイプの巨像恐怖症の場合、「足元が崩れるのではないか」「飲み込まれてしまうのではないか」といった不安によって、ダムを前に足がすくんでしまう人が多いです。

 

4:深海恐怖症や人形恐怖症も…ちょっと変わった恐怖症3選

巨像恐怖症はもっとも一般的には理解されにくい恐怖症のひとつと言われていますが、世の中には、巨像恐怖症のほかにも、珍しいとされる恐怖症が多数存在します。

(1)深海恐怖症

深海恐怖症とは、文字通り、深い海に怖いと感じる人です。

深海恐怖症の人は、船に乗っていたら水面の下に巨大生物がいて船をひっくり返して襲ってくるのではないか、湖のほとりに立っていたら、水面から突然手が伸びて巨大生物などが襲ってくるのではないかと考えて、怖くなってしまいます。

また、ずっと見ていると吸い込まれそうで怖いという恐怖感をもつ人もいます。これは、海の広さ、得体の知れなさに恐怖する海洋恐怖症ともいえます。

「海がなんだか怖い……」という感覚は、誰しももっているでしょう。しかし、「恐怖症」という場合には、それが極端であり、心身に影響をもたらすことをいいます。

(2)人形恐怖症

人形を見て泣き出す子どもが多いですが、大人になっても人形に対して非常に恐怖し、直視できなかったりパニックに陥ったりする人形恐怖症が存在します。

人形恐怖症の人は怖い顔をした人形に限らず、すべての人形に恐怖すると言われていますが、特に、日本人形や西洋のアンティーク人形などは、霊的な話に頻発するため、恐怖の対象となることが多いです。

また、これと似た恐怖症で、ピエロが怖いという道化恐怖症もあります。

(3)広場恐怖症

広場恐怖症は、「だだっ広いスペースに恐怖を覚えるのかな」と受け取りそうですが、実際には、「公共交通機関の利用」「広い場所にいる」「囲まれた場所にいる」「列に並ぶこと、人ごみの中にいる」「外にひとりでいる」といった状況に恐怖心を感じます。

その心理は、広い場所にいることに孤独を感じたり、たくさん人がいるのに誰も自分のことを知らないことに怖さを感じたり、急に襲われたらどうしようと感じたり、横断歩道や細い道を通ることが怖かったり……。とにかく外に出られなくなるので、引きこもりがちになる人も少なくありません。

 

5:まとめ

人には、他の人はそれほどでもないのに、自分はめちゃめちゃ怖いと思うものがいくつかあるはずです。『Menjoy』編集部にも、「ヘアピンの先を見るだけで刺されたらどうしようって思ってめまいがする」という人もいますし、「ダイビング中に深海に何かいると思った瞬間に心拍数が上がって溺れそうになった」という人もいます。

しかし、「ちょっと怖い」というくらいなら、それは普通のこと。心配することはありません。「そんなわけないし!」「考えすぎだし!」と思って上手に逃げていきましょう。

一方で、恐怖症によって日常生活に支障が出て、生きていることさえつらくて深刻に悩んでいる人もいます。なので、人の心理について、軽く考えすぎたり、無神経なことを言ったりせず、真摯に捉えていきましょうね。

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