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お尻が冷たいまま放置するのはNG?お尻を温める方法や冷えに効くツボ
大山奏K.Ohyama
目次
隠す1:おしりが冷たいと不妊になるって言うけど…
両手で自分のお尻を触ってみて「冷たい」って驚いたことありませんか? お尻は脂肪が多い部分なので、温まりにくいことは確か。しかし、お尻が冷えている場合、お腹周りも冷えていることがあります。
お腹周りや下腹部には、子宮など女性にとって大切な器官があるので、骨盤回りはなるべく冷やさないようにしたいですよね。
では、お尻や太ももが冷えている場合、どんな不調が体に現れるのでしょうか。またどうやって温めれば良いのでしょうか。
2:お尻や太ももが冷たい病気や不調5つ
お尻や太ももが冷たいと感じる場合、可能性としてあり得る体の不調を、整体師の資格を持つ筆者がお伝えします。
(1)腰痛
お尻の中でも、特にお尻の穴周辺の冷えは、さまざまな不調を引き起こします。そのひとつが腰痛です。
デスクワークなどで座りっぱなしでいると、お尻の穴の周辺が圧迫されて血流が悪くなり、腰まで痛くなることがあります。
(2)生理痛
生理痛が酷かったり、PMS(月経前症候群)などの不調が現れている場合も、お尻が冷えている可能性があります。
これも骨盤回りの冷えが原因で起こっていることがあるのです。生理痛が酷いときにはお腹を温める人が多いと思いますが、同時にお尻の割れ目の上、仙骨辺りを温めるのも効果的です。
(3)自律神経の乱れ
自律神経の乱れによって冷え性が引き起こされて、お尻や太ももが冷えているという場合も。自律神経はホルモンバランスや、食生活の乱れ、ストレスなどによって乱れてしまい、冷えだけでなく、めまいや頭痛、肌荒れなどさまざまな症状を引き起こすので注意が必要です。
(4)血行不良・冷え性
お尻が冷えている人の多くは、体の末端部分などにも冷えを感じていることが多いでしょう。人の体は冷えを感じるとまず人命に重要な脳や心臓、肝臓などに血液を集中させて体を守ろうとします。その結果、末端のほうまで血液が行き届かなくなり、指先などが冷えるのです。
(5)セルライト
お尻や太ももが冷えているという場合は、セルライトができやすくなってしまいます。セルライトとは、脂肪細胞に余分な老廃物がくっついたもの。
セルライトによって下腹部太りなどを招いてしまっている可能性もあります。
3:お尻が冷たいときの温め方5つ
お尻や太ももが冷えると良くないということはわかったけれど、冷たいときにはどうしたらいいの?と疑問に思うかもしれませんね。
続いては、お尻が冷たいと感じた時の温め方を紹介します。
(1)カイロを使う
手っ取り早い温め方は、直接その部分をカイロなどで温めることです。ですが、お尻全体をカイロで温めるというのは難しいですし、非効率的です。
カイロで温めるなら、仙骨(お尻の割れ目の上あたり)や下腹部がおすすめです。仙骨を温めると骨盤の血流が良くなって、おしりも暖かくなりますよ。
(2)湯舟に浸かる
体が冷えたときには、お風呂でじんわり温めるのも効果的です。
38~40度くらいのお湯に20分くらい浸かれば、お尻や太ももの冷たさも感じなくなるでしょう。
(3)ウォーキングする
お尻や太ももの温めには軽い運動も効きます。早歩きくらいのスピードで30分くらい歩けば、体全体が温まりますし、日常的に続けることができれば、ダイエットや生活習慣病の予防にも役立ちます。
ウォーキングが難しいときには、家の中で踏み台昇降などをしても良いですよ。
(4)体を温める飲み物を飲む
お腹の中から温めるなら、ショウガなどが入った体を温める効果のある飲み物がおすすめです。他にも、シナモンやクミンも、体をポカポカさせてくれます。
家に適するものが何もないという場合には、白湯でもOK。胃が温まると、骨盤回りの血流もよくなります。
(5)筋トレする
軽い筋トレなら家の中でもできますね。太ももやお尻に効く筋トレと言えばスクワット。回数は少なくても良いので、膝を前に出さず、ちゃんとお尻をつきだすようして、1回1回の姿勢を気にしつつ、ゆっくりのペースで行いましょう。
4:おしりの冷えに効くツボとマッサージ方法3つ
最後にお尻の冷えに効くツボやマッサージの方法について、効果を実感したという女性たちに、リサーチしてみました。
(1)仙骨のマッサージ
「私は生理痛や冷えが酷いときは、いつも仙骨をマッサージしてます。そういうときって、だいたい凝っていて、自分で押すだけでコリコリするんですけど、だんだんとほぐれてくると気持ちいいですよ」(Iさん・29歳)
(2)三陰交というツボを押す
「ヨガの先生に教えてもらった三陰交っていう足のツボをいつも押しています。婦人科系の冷えとかに効果があるって聞いたので、お風呂上りに。場所は足首の内側、くるぶしから指3、4本分上の骨の脇です。くるぶしからちょっとずつ上にあげながら押していくと、痛いところがあるんですよ。そこが三陰交です」(Fさん・27歳)
(3)テニスボールでお尻をぐりぐりする
「私はお尻が凝りやすいので、寝るときにいつもテニスボールをお尻のところにおいてグリグリしてほぐしてます。最初はめっちゃ痛いんですけど、だんだんとそれがクセになるような気持ちよさで。自分ではほぐせないってときは、整体に行ってお尻をほぐしてもらうときもあります」(Kさん・35歳)
5:夏でもお尻が冷たいのは危険?
自分のお尻、ぜひとも触って、冷たいかどうかを確かめてみてください。お尻が冷えていると下半身太りなどにもなりやすいので、日ごろから冷やさないように気を付け、意識して温めてくださいね。