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幸せ太りしちゃった…幸せ太りする原因と解消法

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:幸せ太りってどんな意味?

「幸せ太り」というのは、女性だけでなく、男性にだってあるもの。

一般的には、恋人ができたあとや結婚したあとに、次第に太ってしまう現象のことを指します。太ることそのものは喜ばしいことではありません。しかし、この場合、太ってっしまったきっかけが、ハッピーな変化に基づくことなために、そう呼ばれるようになりました。

 

2:幸せ太りの原因は?ストレス太りとの違いや科学的なメカニズム

1)幸せになると、本当は瘦せる?

まず、どうして幸せになると本当に太るのかについて探ってみましょう。結論から言ってしまうと、幸せになると本来、人は太りません。

日本食肉消費センターという財団がまとめた『肥満を科学する』という冊子の中で、浜松医科大学の高田明和名誉教授は、以下のような研究を示しています。

人が幸福感を感じているときには、脳の中の側座核という部分に変化が起きます。側座核とは快感を起こす部位で、おいしそうな食べ物を見たときの視覚による刺激でも変化するのだとか。

ところが、満腹状態のときには側座核は新しい刺激に反応しなくなり、おいしそうなものを見ても何も感じないのです。また、食べ物以外の何かで十分な喜びが得られ、満たされている人は、食べ物の刺激に惑わされません。

つまり、幸せな人は太りにくいということになります。

2)食生活のリズムが変わって…

それでは、なぜ、人は「幸せ太り」になるのでしょうか?

太る原因は、食べすぎによる過剰なカロリーの摂取、あるいは、カロリーを消化し切れない運動不足の2点です。とすると、やはり、食生活にあると見たほうがいいでしょう。

考えられるのは、毎日、好きな人と一緒にごはんを食べるとおいしく感じられて、ついつい食べてしまうというもの。また女性の場合は、相手に合わせて食べてしまうので、食べる量が増えることも考えられるのではないでしょうか。気をつけるべきは、食生活のリズムの変化です。

また男性の場合は、愛情たっぷりの食事をたくさん食べて、太ってしまうというのもあるかもしれません。

中には、結婚して幸せは幸せなんだけど、慣れない家事などでストレスが……という人もいるかもしれません。ちなみにストレスが溜まると、自律神経がうまく働かず、太ることも。なので、これは「幸せ太り」とはちょっと意味が違いますよね。

 

3:幸せ太りを防ぐには?

1)カロリーに気をつけよう

幸せ太りを防ぐ方法ですが、やはり、食生活の改善がいちばんでしょう。 

まず、パートナーの仕事が、体を動かすガテン系か、デスクワーク中心の事務系なのかといったこともポイントに。ガテン系の男性で、モリモリ食べるようでしたら、相手に合わせて食べることは止めましょう。実際、労働の区分は「軽い・中程度・重労働」の3つに分かれており、それぞれカロリー摂取量が違うのは言うまでもありません。

相手がどんな労働区分に属していたとしても、一緒に食べるときに、自分のリズムで食べることが重要。以前は、あんなに一生懸命にダイエットをして、カロリーの計算もしていたのに……でも今だけは一緒に好きなだけ……と思っているうちに、取り返しのつかないことにあるのはよくある話なのです。

(2)一緒にウォーキングをする

もうひとつの防ぐ方法は、運動をすることです。

「幸せ太り」しているのは、あなただけではないかもしれません。パートナーもそうだとしたら、それはカップル共通の悩みになるかも。

お互いの悩みを解決するために、一緒にウォーキングするのはいかがでしょうか? ひとりで長い時間歩くのは寂しいですし、夜道のひとり歩きは危険。パートナーと一緒なら、話しながら歩けば、楽しいダイエットになりますよ。

一緒にスポーツジムに通うのもアリかもしれませんし、ふたりで楽しめるスポーツを探すのも、共通の趣味ができるのでいいと思います。

 

4:逆に幸せ痩せってあるの?幸せなのに痩せるのはどんな理由? 

「幸せ太り」の反対は……「幸せ痩せ」となるのでしょうけど、実際にあるのでしょうか?

上述したように、浜松医科大学名誉教授の高田明和先生も指摘していますが、医学的に見て幸せな人というのは、満たされている分、食べ物の刺激に惑わされないため、本来は太りにくいのです。

恋をしている女性がきれいになった……などと言われているのも、実はそれが関係して、知らないうちにスリムになったのかもしれませんね。

「幸せ太り」になってしまった人も、食事をはじめ生活のリズムが落ち着いたら、痩せるかもしれません。

 

5:まとめ 

防ぎ方などと書いたため、「幸せ太り」をネガティブに捉える人もいるかもしれませんが、ライフスタイルの変化は、決して悪い話ではありません。

しかし、それも程度により、ブクブクの「幸せ太り」は健康に良くありません。幸せと肥満は別次元で考えたほうがいいでしょう。

 

【参考】

財団法人 日本食肉消費センター『肥満を科学する』