自分の顔が嫌い…容姿コンプレックスの原因と対処法

自分の顔が好きだという人もいれば、できれば全部丸ごと取り替えたいくらいに嫌いだという人もいるでしょう。筆者もどちらかといえば、それほど自分の顔が好きではありません。では、どうして人は、自分の顔があまり好きになれないのでしょうか。今回は、その秘密に心理学的なアプローチで迫ってみましょう。
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1:自分の顔が嫌い…これって病気?

「自分の顔が好きですか?」と質問されたとき、「はい、好きです」と答える人もいれば、「いいえ、嫌いです」と答える人もいるでしょう。

嫌いという人の中には、「一重まぶたが嫌い」とか、「鼻が低いのが嫌い」といったように、どこかのパーツが気に入らないという程度の人もいれば、「全部取り替えたいくらい嫌い」という人も。

顔を含めて、自分の外見に対する満足度は人それぞれです。自分の顔や体型が嫌いだからといって、必ずしも病気とは言えないので安心してください。ですがやはり、自分の容姿を嫌いでいるよりは、好きになったほうが良いですよね。では、どうして、自分の顔や体型を嫌いになってしまうのでしょうか。

 

2:自分の顔が嫌いになる心理&原因

自分の顔や体型が嫌いになるのはどうしてでしょうか。原因をいくつか考えてみましょう。

(1)容姿の変化に追いついていない

一般的には、いわゆる思春期のころになると、自分の容姿を嫌いになることがあると言われます。島久洋による「青年の容姿と適応感」(『青年心理学研究』)という研究によれば、高校生の41.1%、大学生の22.1%が、自身の容姿やプロポーションを「劣っている」と答えています。思春期に容姿に不満をもつことは、よくあることなのです。

なぜかというと、思春期は、背が伸びる、体重が増えるといったように、急激に容姿が変化しますよね。ですが、容姿の変化のスピードに精神的な成長が追いつかないことがあります。そのため、自分のイメージや物事に対する価値観がずれることで、自分の容姿の変化を受け入れられず、嫌いになると言えます。

(2)他人とすぐ比較してしまう

当然ですが、自分の顔を嫌いになるのは、自分の顔に不満があるからです。では、どうして不満があるかというと、誰かと自分を比較するからだと考えられます。それがアイドルやモデルといった芸能人なのか、周囲にいる友達なのかは人によりますが、誰かの顔と自分の顔を比べて、目が小さいとか、顔が大きいとか、鼻が低いなどと思ってしまいます。

具体的なパーツを比較しなくても、「◯◯ちゃんはカワイイのに、私といえば……」と、比べてしまうこともあります。その結果、自分の顔に満足できず、嫌いになってしまうことも。

自分と誰かを比べることも、思春期によくある現象です。そのため、思春期に自分の容姿を嫌いになる理由のひとつと考えられます。

(3)自尊心が低い

専門的には、自己に対しての肯定的または否定的態度を「自尊心」と呼んでいます。わかりやすくいえば、自分に自信があるかどうかということです。自分に自信がもてないと、自分の容姿を嫌いになりがち。自尊心が低くなる理由はさまざまです。もちろん容姿に不満があることで、自分に自信がもてなくなることもあります。

「ニワトリが先か、卵が先か」ではありませんが、もともとは別の理由で自分に自信がもてなくなり、そこから容姿まで自信がもてなくなるということもあります。

 

3:自分の顔が嫌いなときの対処法

では、もし自分の顔が嫌いになったときは、どうすればいいのでしょうか。

(1)他人との比較をやめる

簡単なことではありませんが、他人との比較をやめましょう。

例えば、身長が低い人は、背が高い人を羨ましく思い、背が高くなりたいと思いがち。ですが反対に、背の高い人からすると、「小さいほうがかわいらしいな」と思って、背の低い人を羨ましく思うこともあるでしょう。つまり、立場が変われば、悩みも違いますし、そして、どちらにしても誰かと自分を比較するから、不満が生まれるのです。

他人と比べることをやめて、今の自分を受け入れることが、自分の顔を好きになるためにいちばん大事なことなのです。

(2)メイクを頑張ってみる

筆者は化粧の心理学の専門家なのですが、メイクを頑張ってみるというのも、ひとつの手だと思います。

化粧をメイクアップといいますが、これは本来「補う」という意味です。人が自分の顔で100%満足できるということはほとんどありません。また、自分の内面を正しく外見が表現しているということもありません。それをメイクで補ってあげるのです。自分の魅力を引き出す、自分が好きになれる顔をメイクや髪形で表現しましょう。

(3)笑顔を心がける

顔の魅力の要素は、心理学的にいくつかあります。例えば、眉の形といった顔の造形的なバランスもそのひとつです。これは、化粧によって手を加えることができます。

そして実は、顔の魅力の重要な要素のひとつに、笑顔があります。笑顔は親しみやすさや安心感、居心地の良さなど、さまざまないい印象を周囲に伝えます。笑顔の人と一緒にいたいと思う人は多いです。周囲があなたと一緒にいたいと思っていることがあなたに伝われば、それで自分に自信をもつことができ、自分の顔を好きになることにもつながるでしょう。

 

4:まとめ

自分の容姿だけでなく、内面も含めて自分に満足し、自分を好きになることは簡単なことではありません。

ですが、ちょっとずつ考えを変えていくことで、きっと自分の顔を好きになることができるはずです。