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自分探しの旅は意味がない?意味あるものにするためのコツとおすすめの場所
月野 はるH.Tsukino
目次
隠す1:自分探しの旅とは?英語で言うと?
「自分探しの旅」とは、明確な定義づけは難しいものの、観光やリゾート目的ではなく、生活エリアとギャップのある場所を旅することによって、自分の本当の生きる目的は何なのかを考えたり、もやもやした気持ちを整理するためにする旅を指します。
実用日本語表現辞典には
アイデンティティを確立する、自分を変えるきっかけを見つける、自分自身の人生を見つめ直す、などの目的で行われる旅を意味する語。主に、若者の一人旅を指すことが多い。
とあります。でも、30代、40代でも、自分探しの旅をしている人は多いですよね。人生100年と言われる時代、30代、40代はまだまだ若者といえるのかもしれません。
ちなみに、「自分探しの旅に出る」を英語で表現したい場合には、「I am on journey of self-discovery. 」や「I’ll go for a soul-searching journey.」などということができるでしょう。
「self-discovery」は、自分発見というようなニュアンスです。一方の「soul-searching journey」は、魂を見つける旅といったニュアンス。どちらもまさに「自分探し」っぽいですよね!
2:【日本編】自分探しの旅におすすめの場所5選
(1)屋久島(鹿児島)
神秘的な雰囲気に満ちている屋久島には、不思議なパワーがあります。
海や山などの豊かな自然に触れながら、自分の内面と向き合うきっかけをつかみましょう。さまざまな年代の旅行者が集まり、今まで知り合ったことのないようなタイプの人と出会えることもあり、刺激になります。
(2)北海道
広大な北海道を車やバイクで気の赴くまま巡るのもすてきです。
美しく広大な風景を眺めることで、都会の喧騒に疲れた心が癒されるでしょう。澄んだ心になってこそ見つかる答えもあるはずです。
(3)京都
観光地として定番の京都ですが、特におすすめしたいのは宿坊体験です。それも、ただお寺に泊まるだけのプランよりも、お寺での暮らしを実際に体験させてくれるものがベターです。
早朝から体操や掃除をして、座禅を体験し、食事は精進料理。そんな平穏な時間を通して、心が浄化されるようなプランこそ、自分探しに向いているといえます。
見ず知らずの他のお客さんと協力して掃除などを行い、同じ部屋で眠り、一緒に食事をとるという体験は、大人になるとなかなかできないもの。さまざまな悩みを持った人が集まることも多いので、お互いに刺激にもなるでしょう。
(4)高千穂峡(宮崎)
宮崎県の高千穂峡は、阿蘇火山活動による火砕流が原因でできた峡谷で、国の名勝、天然記念物にも指定されています。雄大な滝など、荒々しくも豊かな自然を前にすると、忙しい日常で忘れていた感覚も研ぎ澄まされていくのではないでしょうか。
(5)日光(栃木)
日光は日光東照宮が有名ですよね。こちらもパワースポットといわれています。天下統一を果たした家康公にあやかって、元気をチャージしましょう。
日光には他にもお寺や神社など、情緒豊かな歴史ある建築物も多く、散策することで自分のルーツを考えるきっかけにも。
3:インドが人気?【海外編】自分探しの旅におすすめの場所5選
(1)インド
自分探しの旅といえば、まずインドを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
「インドに行くと人生観が変わる」というのはよく聞く話ですよね。とくにバラナシのガンジス川は、有名なスポット。沐浴の様子を見学したり、河原にある火葬場の独特な雰囲気を感じたり。環境も考え方も日本とは大きく違う文化に触れることで見えてくる「何か」があるかもしれません。
(2)ラオス
東南アジアのラオスも自分探しの旅の定番です。
東南アジアも、近年は発展している国が多いのですが、ラオスはまだまだ発展途上。ゆっくりと流れる時間、時代を巻き戻したかのような雰囲気……筆者も一度訪れたことがありますが、自分と向き合うにはぴったりの国だと感じました。
首都・ビエンチャンであっても、行った感想に「何もなかった……」と言ってしまうような場所です。でも、また行きたい、ずっといたいと思わせるから不思議。
ラオスの人々は豊かとはいえませんが、活気があったり、のんびりと自由に生きていたり。物があふれる世界に疲れ切ってしまった人には、ぜひ訪れてほしい魅惑の国です。
(3)カンボジア
カンボジアは、実際に行ってみると、想像している以上に衝撃が大きい国です。物価はとことん安く、ホテルも安いところは破格。筆者は友人とふたり合計で1泊500円ほどのホテルに宿泊した経験があります。ベッド?というには微妙な寝床と小さなテーブルのみという、ミニマムな部屋でしたが、それでも案外生活できちゃうんだなってことも発見でした。
また世界遺産のアンコールワットは広大で、歴史と文化を感じるスポット。暑い中、いつまでも続くかのような遺跡を見学していると、だんだん頭がクリアになってきて、自然と自分について考える時間も増えていきました。
(4)ベネチア(イタリア)
「水の都」とも呼ばれるベネチア。
車が入ることを禁止しているため、移動は徒歩か船。車がない不便さや、ゆったりとした船移動の優雅さ、そして圧倒的な街の風景の美しさなど、この地でしか味わえないポイントが多々あります。
カフェでゆっくり過ごしたり、散歩をしたり、美しい夜景に見とれたり。優雅な時間を過ごしながら、ちょっとおしゃれに自分探しをするのもひとつの手段です。
(5)アメリカ
何もかもがビックサイズなアメリカでは、自分の悩みの小ささを感じることができます。
グランドキャニオンなどの広大な世界遺産を堪能しながら自分の人生について思いにふけるのもいいですし、サンタモニカで活気あふれる美しいビーチや遊園地を楽しみながら元気を取り戻すのも素敵。
また、華やかな面とは反対に、寂れた街や、ホームレスが多い場所、治安が悪いところが隣接しているながらアメリカの特徴。大きな格差を実感することも多いです。
「自由の国」で、常識に縛られず自分なりの考えややりたいことと、真剣に向き合ってみませんか?
4:自分探しの旅を意味あるものにするためのコツ3つ
(1)目的を定める
自分探しの旅と言っても、人それぞれ目的や悩みは違うものです。
自分なりの旅の目的を定めてから出発すると、迷ってしまったときの道しるべになります。例えば、10年後の自分を想像する、今のままでいいのか真剣に考える、本当に自分がやりたいことは何か考える、などです。
(2)ひとりで行く
複数人で旅に行くのは楽しいですが、自分探しの旅ならひとりで行くことをおすすめします。自分自身と向き合う時間を取るため、心が向いた方向に赴くままに進めるようにするため、そして自分にしか見つけられない自分をみつけるためにも、断然ひとりが向いています。
(3)記録をつける
自分探しの旅の道中では、訪れた場所や起こった出来事だけでなく、自分がその日その日に考えたことや感じたことの記録をつけるのもおすすめです。
自分の心や考え方の変化を、記録を振り返ることで見つけられますよ。
5:まとめ
自分探しの旅というのは、行ってみると人生観が変わったり、成長できたりと、メリットもたくさんあります。
人生に迷ったり、自分が分からなくなったり、疲れてしまったりしたときは、じっくり自分に向き合える「自分探しの旅」に出かけてみてはいかがでしょうか。